新型NSXは米国オハイオが生産拠点、2015年に量産開始
ホンダでは新型NSXの発売に向けての準備が着々と進みつつある。前回レポートでは英国での予約が開始されたということであったが、さらに生産拠点について正式な発表があった。
次期NSXの生産地は何とアメリカのオハイオ州ということである。ここが唯一の生産拠点になり、日本や欧州を含む世界中に輸出されるということだ。
次期NSXはこれまでホンダR&Dアメリカズのオハイオセンターによって開発されてきた経緯があり、その流れからすれば併設される工場で生産されるのは当然だろう。しかし、先代NSXの生産拠点が高根沢工場および鈴鹿製作所であり、国内ハンドメイド生産のイメージが強かっただけに残念に思うファンも多いはずだ。
そしてオハイオ工場から選抜された約100名の職人によるトレーニングも開始されるとのこと。次期NSXは米国生産ということだが、先代NSXに引けを取らないクオリティで製造されることを期待したい。
また、新型NSXの量産開始を2015年に計画していることも公式に発表された。
新型NSXに搭載されるV6ハイブリッドエンジンは3.5Lの直噴ターボの可能性が高い
次期NSXはパワートレインとしてSPORT HYBRID SH-AWDが採用される。V6エンジンの搭載となることは確実視されていたが、これは3.5Lの直噴ガソリンターボになる可能性が高い。エンジン単体での最高出力は400ps前後になるだろう。組み合わさるトランスミッションはDCTで、これに内蔵されるメインモーターの出力は100ps程度と予測される。左右独立に制御されるフロントモーター2基も加えると、そのシステム最高出力は500psをオーバーしてくるはずだ。
また、ライバルの日産・GT-Rに対して、大きなアドバンテージを得そうなのが軽量化である。カーボン製モノコック+オールアルミボディを期待したいが、いずれにせよ近年の軽量化に関する技術革新は凄まじいものがあり、相当な軽量化の実施が見込まれる。次期NSXは、GT-Rのニュルブルクリンクタイムを超えるスペックでデビューすることになるだろう。