ホンダの新型EV、アーバンEVコンセプトの市販型が2019年内発売
ホンダは新型電気自動車(EV)のプロトタイプをジュネーブモーターショー2019のプレスデー(3月5日)で発表する。モデル名を「NEW ELECTRIC VEHICLE PROTOTYPE」としており正式車名はまだ伏せられている。これまで2017年のフランクフルトモーターショーあるいは同年の東京モーターショーなどで、アーバンEVコンセプトとして展示してきたモデルの進化版に相当するだろう。ちなみにホンダがこれまでに「プロトタイプ」の称号を与えてきたモデルは、市販型と大きく変わりない内外装であった。欧州向けには2019年内の発売が予告されている。
(写真はNEW ELECTRIC VEHICLE PROTOTYPE)
アーバンEVコンセプトの横長ディスプレイは市販型でも採用
前身となるアーバンEVコンセプトでは、白物家電あるいはスマートフォンのようなデザインイメージが提案されていたが、これは今回の新型EVプロトタイプでも引き継がれている。
インテリアでもアーバンEVコンセプトで示された横長ディスプレイが置かれる。こういったドライバーインターフェイスは、メルセデスベンツが2018年に発表した新型Aクラスで先行してきたデザインである。ただし見比べると、ホンダEVのほうがよりディスプレイ面積が横に大きく、助手席の乗客に向けたエンターテイメントとして本格的に機能することが期待される。
Aクラスでは、スピードメーターなどはいくらかのデザインが用意されユーザーの好みで切り替えられた。こういったアイデアもそのまま採用されるのかもしれない。
ホンダでは2025年までに、ハイブリッド、EVを含めた電動パワートレイン搭載モデルの欧州での販売比率を2/3に引き上げる計画としている。ただし欧州拠点の英国スウィンドン工場を2021年に閉鎖することを発表しており、以降の欧州向け小型車は、主に日本生産モデルの輸出販売となることが想定される。この新型EVもこういった車種の一つとなりそうだ。