スズキのEV世界戦略車第一弾となる、新型「eVX」らしきテストカーのスパイショットが、motor1.comによって報じられた。
スズキは、EVコンセプトモデル「eVX」を「Auto Expo 2023」で2023年1月に公開し、その発売時期は2025年までになることを予告していた。
これと同月に発表された「2030年度に向けた成長戦略」では、日本市場に向けて2030年までに販売を計画している6車種のBEVの中に、eVXコンセプトの市販型が含まれることが、特徴的なシルエットによって確認された。
今回の、スパイショット画像からは、eVXコンセプトのフロントデザインの大きな特徴となっていた、「く」の字のヘッドランプの多くの部分が擬装されているようだ。
また、充電ポートが左フロントフェンダー付近にあることはコンセプトカーから違いが無さそうだが、その形状はスパイショットのモデルでは変更されていそうである。
コンセプトカーではドアハンドルが前後ともにポップアップ式らしいラインのみが存在していた。
スパイショット画像では、前席は一般的なグリップドアハンドルの装備が確認できる。後席については、ドアパネル部分にハンドルの存在がはっきりと確認できないが、これは擬装により隠されているのか、もしくは、ピラーマウント式の採用も想定される。
リアデザインは、コンセプトカーでは、太い一文字のテールランプが特徴となっていた。スパイショット画像では、擬装されており、その存在を確認することはできない。
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スズキのBEV参入は2025年、「eVX」の市販型からスタート
「eVX」は、「2025年までに市販化を計画しているスズキのEV世界戦略車第一弾のコンセプトモデル」とされている。スズキの電動化は、国内ブランドの中でも遅れている印象が強く、以前からBEVの市場投入時期は2025年頃になるとしてきた。今回、その計画に大きな遅れがないことが再確認された。
「eVX」はコンセプト段階ではあるものの、市販が前提のモデルということで、いくらかの仕様が発表されている。
ボディサイズは、全長4,300mm×全幅1,800mm×全高1,600mmで、エスクードより一回り大きい。(エスクード:全長4,175mm×全幅1,775mm×全高1,610mm)
搭載されるバッテリーは容量60kWhで、これは日産・リーフの大容量モデルと同値。航続距離はインドMIDCモード測定値で550kmとしている。
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「eVX」は本格四輪駆動車であることを強調、電動四輪制御技術にも期待
スズキは、グランドビターラ、S-CROSSなどのSUVモデルを世界各国で展開している。EVモデルである「eVX」においても、スズキのDNAである本格四輪駆動車の力強さと、最新のEVとしての先進性が融合される。また、一目でスズキのSUVとわかるエクステリアが特徴となる。
ワールドプレミアでは、鈴木俊宏 社長も登壇。記者発表会の中では、「EVの世界戦略車第一弾として、SUVのコンセプトカー「eVX」を、今回初めてお披露目させていただきます。スズキグループでは、地球温暖化の対応は企業活動における重要課題と位置付けており、温室効果ガスの排出量削減に向け、グローバルで様々な取り組みを進めております。これからもスズキは世界各国の状況やお客様の使い勝手を考慮した、本当に『価値ある製品』を提供し続けてまいります。」との発言があった。
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スズキの世界戦略EVまとめ
まとめ更新日: 2023/07/19
- BEV のSUVコンセプトカーがインド オートエキスポ2023で発表
- 2025年までの発売時期を予告
- スズキのEV世界戦略車第一弾ということで、日本発売の可能性大
- 全長4,300mm×全幅1,800mm×全高1,600mm
- 電池容量:60kWh
- 航続距離:550km(インドMIDCモード測定値)