CX-8の大幅商品改良モデルが2022年12月下旬に発売されることが、11月2日に発表された。今回のマイナーチェンジに向けて、CX-8はオーダーストップの措置が取られていたが、受注は再開され、予約受付がスタートしている。
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CX-8がマイナーチェンジ、フェイスリフトで販売継続
CX-8のマイナーチェンジではフェイスリフトが盛り込まれた。フロントグリル、前後バンパー、前後ランプなどでマツダの最新デザインが採用され、2021年にマイナーチェンジを受けたCX-5顔に仕上げられた。ボディカラーでは、マツダ独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」による「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」が追加された。
グレードラインナップでは、「特別仕様車 Grand Journey」、「Sports Appearance」が追加された。従来の「Exclusive Mode」も進化を遂げて販売継続される。
新たな機能としては、走行シーンに応じ、スイッチの操作ひとつで任意に走行モードが切り替えられる「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT」[略称:Mi-DRIVE]が採用される。特に「Grand Journey」においては、オフロード・モードが設定される。
3列目乗車時の後方からの追突に対する衝突安全性能の確保に加え、今回新たにアダプティブ・LED・ヘッドライトが進化された。また、クルージング&トラフィック・サポートが採用された。
マツダのラインアップでは、新世代ラージ商品群の第一弾として新型「CX-60」が発売された。FRレイアウトを採用した新世代SUVが市場投入されていくが、従来商品のCX-8もマイナーチェンジを受けて、販売が継続される。
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CX-8は2023年モデルで、カタログ落ち販売終了の可能性あり
CX-8は、これまで国内向けフラグシップSUVとしてラインアップされてきた。一方で、マツダは次世代商品群を市販化させていくタイミングに来ている。これらは新開発FRプラットフォームを採用する4車種で、CX-60、CX-70、CX-80、CX-90のラージ商品群と呼ばれるものである。なかでもCX-60は既に2022年9月15日に発売日を迎えている。
ラージ商品群は、プレミアムSUVセグメントへのマツダの挑戦でもあり、車両価格は高くなる。それでも新型CX-60のエントリー価格は、299万2000円と商品内容からは破格の設定となったが、これは3列シート車であるCX-8のエントリーモデルの299万4200円とほぼ同じ。
こういったなか、マツダは従来からの顧客ニーズにも応えていくため、一桁番台の旧SUVモデル、CX-3、CX-5、CX-8、海外向けCX-9も引き続き販売していく可能性を残している。旧SUVモデルを廃止させるタイミングは、今後の販売状況を見ながら市場によって判断されることになる。
ただしCX-8については、CX-80が登場する時期を境に、生産中止となる可能性が高い。2021年11月10日発表の「2022年3月期 第2四半期決算」の資料によると、CX-3やCX-5については、ラインアップ継続の意思が反映されたものであったが、CX-8とCX-9についてはカタログ落ちを示唆する内容であった。
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CX-8のマイナーチェンジと特別仕様車<まとめ>2022年12月
まとめ更新日: 2022/11/02
- 現行CX-8は2017年12月発売
- オーダーストップ解除、受注再開、予約受付中
- 2022年12月に、大幅商品改良(フェイスリフトを含むマイナーチェンジ相当)を実施(2023年モデル)
- 「特別仕様車 Sports Appearance」、「Grand Journey」を追加
- 廃止グレード:「L Package」、「Proactive」
- 継続グレード:「ベース車」、「Smart Edition」、「Black Tone Edition」、「Exclusive Mode」
- フロントグリル、フロントバンパー、ヘッドランプ、リアバンパー、リアコンビネーションランプのデザイン変更
- CX-8は2023年モデルで販売終了の可能性あり