旧型カローラまだまだ販売継続、2024年3月 一部改良
トヨタはカローラ アクシオ、カローラ フィールダーに一部改良を実施し、2024年3月1日に発売した。
今回の一部改良は、2024年5月より後退時車両直後確認装置の装備が継続生産車にも適用されるが、この法規対応が主な内容となる。
具体的には、ハイブリッド車及びガソリン車(CVT車)にインテリジェントクリアランスソナー(ICS)が標準装備された。同様に、ガソリン車(MT車)にはバックモニターが標準装備される。
また、ハイブリッド車においては、プリウスなどと同様のバッジに変更された。従来の「Hybrid Synergy Drive」のバッジが、「Beyond Zero」という新しいデザインに置き換えられている。
消費税込み車両本体価格についても改訂された。カローラアクシオの価格は163万9600円~220万5600円、カローラフィールダーは178万6400円~235万9000円となる。この価格改定は、2万8000円から3万7400円の値上げが反映されたものである。
現行型カローラ アクシオ/フィールダーは、2012年5月に11代目モデルとしてフルモデルチェンジされたことから始まる。2013年8月には、ハイブリッド車も追加される形でラインナップが拡充された。
2015年3月と2017年11月には、それぞれマイナーチェンジが実施され、車両のフェイスリフトが行われている。
カローラシリーズは、国内からグローバルに本流が移されてきた経緯がある。2018年には、カローラシリーズの12代目がフルモデルチェンジを迎え、6月にはコンパクトハッチバックボディのカローラスポーツが国内向けに発売された。続いて2019年には、セダンボディのカローラ、ワゴンボディのカローラツーリングが国内に導入された。
グローバルモデルと大差無い12代目モデルが国内に導入されたものの、全車3ナンバーサイズであるため、5ナンバーサイズの11代目カローラ アクシオ/フィールダーの販売が継続された。この併売期間は、長くは続くかないという噂もあったが、今回の法規対応により、さらに伸ばされることになる。
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アクシオ/フィールダーが2022年8月に一部改良
トヨタ・カローラシリーズの旧モデル、アクシオとフィールダーが一部改良を受けて2022年8月22日に発売された。
一部改良の内容は、法規対応のほか、一部コストダウンと思われる部分もあるが、商品力の向上も盛り込まれている。旧モデルながらもまだまだ販売を継続していくつもりなのだろう。
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カローラ アクシオ/フィールダーの主な改良内容
- プロジェクター式LEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)を標準装備
- ナノイーXを標準装備、マニュアルエアコンへのナノイーX搭載はトヨタ初
- スマートフォンが置けるパーキングブレーキレバー横トレイ、充電用USB端子(Type-C)を新設し、全車に標準装備
- シート表皮を一新し、堅牢かつ上質なモダンさを表現
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カローラ アクシオ/フィールダーの新価格(値上がり)
カローラ アクシオ/フィールダーの一部改良では、昨今の自動車価格の相場に追従し、値上げが実施された。
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アクシオ(セダン)の価格表(2022年8月)
グレード | 駆動方式、トランスミッション | 消費税込み車両本体価格(円) | ||
従来価格 | 新価格 | 差額 | ||
HYBRID EX | 2WD | 2,134,000 | 2,177,000 | 43,000 |
EX | 2WD・CVT | 1,677,500 | 1,731,500 | 54,000 |
EX | 2WD・MT | 1,557,600 | 1,611,600 | 54,000 |
EX | 4WD・CVT | 1,821,600 | 1,875,600 | 54,000 |
フィールダー(ワゴン)の価格表(2022年8月)
グレード | 駆動方式、トランスミッション | 消費税込み車両本体価格(円) | ||
従来価格 | 新価格 | 差額 | ||
HYBRID EX | 2WD | 2,292,400 | 2,330,400 | 38,000 |
EX | 2WD・CVT | 1,829,300 | 1,878,300 | 49,000 |
EX | 2WD・MT | 1,709,400 | 1,758,400 | 49,000 |
EX | 4WD・CVT | 1,973,400 | 2,022,400 | 49,000 |
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国内のカローラシリーズは旧式11代目モデルと最新12代目モデルが併売中
最新の12代目カローラは、グローバルプラットフォームのTNGA-C導入により大型化した。国内での5ナンバーサイズのセダン、ワゴンの需要に応えるため、旧式となる11代目カローラ アクシオ/フィールダーも併売されてきた。二世代同時販売の体制はしばらく続きそう。
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カローラ フィールダー/アクシオは騒音、排ガスに関する規制の強化に対応
法規対応については、2022年9月1日からの騒音規制の強化、2022年11月1日からの排ガス規制の強化に対応したものとなる。両規制は既に新型車には適用されているが、継続生産車への適応期限が迫っていた。
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カローラ アクシオ/フィールダーは一部改良で多くの装備を刷新、ローコスト化も含まれる
装備面ではヘッドランプにLEDが採用され、商品力が強化された。一方でリアコンビネーションランプでは新デザインの採用で、メッキ処理を省いたブラックに変更され、これはコストダウンということになるだろう。このほか、ナノイーXの装備、USB端子をTYPE-Cへ変更、シートデザイン変更、フードサイレンサーの改良、4WDモデルのタイヤを175/65R15から185/60R15に変更されるなど、改良は多岐にわたった。
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カローラ アクシオ/フィールダーの納期
カローラ アクシオとフィールダーの2024年3月5日時点での納期は、オーダーを受けてから工場を出荷するまでの期間として、ハイブリッド車が3~4ヶ月程度、ガソリン車が4~5ヶ月程度としている。アクシオとフィールダーでは大きな違いは無いようで、いずれもガソリン車がハイブリッド車と比べて少し長くなる見込み。
トヨタでは、納期が6ヶ月以上もしくは、受注停止中の車種が多くなっており、こういった中ではカローラ アクシオ/フィールダーの納期は比較的早いほうとなる。
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従来型カローラ アクシオ/フィールダー まとめ
まとめ更新日: 2024/03/14
- 2012年5月、11代目モデルとしてフルモデルチェンジ発売
- マイナーチェンジは、2015年3月と2017年11月の2回実施
- 2018年以降、12代目と11代目のカローラシリーズが併売
- 2024年3月、法規対応を受けて販売期間延長