車検時の買い替えポイント/2011年版

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納車までに時間のかかるケースが出てきた

次の車検でクルマを買い替えようと考えている人にとって、自動車の供給状況は気になるところだ。
各自動車メーカーは震災の影響を受けて、工場の稼働率が高くない。
供給不足の状態はしばらく続きそうだ。

トヨタのハイブリッド車は比較的回復が早い

意外にもトヨタのハイブリッド車種は生産力の回復が早くなりそうだ。
部品点数の多いハイブリッドエンジンは、生産再開が困難になるのではと懸念されていたが、主力車種ゆえにトヨタは優先的に復旧に努めてきた。
フル操業までとはいかないが、生産ラインは比較的早い段階から再開している。
新車のプリウスシリーズなどに買い替えを考えている人は、車検切れよりも余裕をもってディーラーに相談したほうがいい。
生産再開が早かったとはいえ、需要の多さを考えると、早めの予約が必要になってくるだろう。

ホンダはやや出遅れ気味

ホンダは関連会社の被災の程度が大きかったため、生産力の回復が遅れている。
4月の生産台数は通常時の50%程度に留まっている。

中古車相場が値上がり

中古車については、納車待ちの心配がないことで人気化しているほか、新車が売れず下取り車が入ってきにくいため、一部車種において値上がり傾向にある。
車種で言うと、ムーヴ、ワゴンR、タントに代表されるワゴンタイプの軽自動車全般、普通車ではフィット、ヴィッツといったコンパクトカーの相場が高くなりつつある。
特に、5年落ち以上の低年式車に値上がり傾向が顕著だ。
震災前は30万円前後で取引されていたような中古車が10万円以上高い落札価格をつけることが多くなっている。
100万円を超える価格帯の中古車については、今のところ相場変動は少ない。

軽自動車を買うなら早めに新車の予約を

軽自動車に限っていえば、中古車を選ぶ経済的なメリットがほとんどなく、耐用年数を考えると割高になるケースもある。
中古車でも新車でも同程度の経済負担なら、新車を買ったほうがお得である。
軽自動車も減産体制がしばらくつづきそうなので、早めの予約をしなければ、車検時の買い替えに間に合わなくなる可能性があるので気をつけよう。
ただし、普通車よりは部品点数が少ない分、生産力の復旧は早くなりそうだ。

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