車種選びは、駐車場選びから始まっている
都市部で自家用車を保つ場合、大きな問題の一つとなるのが駐車場です。マンションは、限られた面積に多くの人が住むことができるので、狭い日本では特に都市部に非常に多い物件です。しかし多くの住人を抱えるということは、同時にそれだけ多くの車を収納できる駐車場が必要になるということでもあります。ここでは、マンションにおけるパーキングの種類を、各々のメリットやデメリットと共に紹介しましょう。
まず最も一般的なパーキングは、「平面式駐車場」です。単にマンションの地階や一階部分などの平面敷地を区画分けし、パーキングスペースとして使っているものです。後述する機械式パーキングとは違って、面倒な機械操作などなく平易でスムーズな入出庫ができるのがメリットです。また車両の重量制限はない場合は多く、車の全長・全高・全幅に関する制限も他のタイプに比べると緩いことが多いです。こういった駐車場を確保できるなら、アルファードやエルグランドといった大型ミニバンを所有することも夢ではありません。
逆にデメリットとして、スペースの数に限りがあるため、全戸数分のスペースを確保することが難しいことが挙げられます。建物の数階部分を平面式のようにして使う「自走式立体駐車場」ではスペース数がより多く確保されます。月極駐車場相場が高くなることが多いです。
タワーパーキングは全長、全幅、全高の制限が厳しいのがデメリット
また「機械式立体駐車場」では、多くの車を収納できるのが一番のメリットです。上下段式・縦横式・タワー式など細かく分けるといくつかの種類がありますが、基本的には機械を操作して必要な車両のみを出庫します。月極駐車場相場も比較的安くなります。
デメリットとして、機械操作の時間がどうしてもかかってしまうことと、トラブル時には出庫することができません。そして、車の全長・全高・全幅に関する制限が厳しく設けられていることが挙げられます。特に、全高に関する制限は要注意です。ミニバンと呼ばれる国産車のほとんどが選択肢から外れることになります。全高155cm以下に抑えられたオデッセイやストリームのようなミニバン車種もありますが、その分室内が狭くなってしまうため、あまり人気はありません。