トヨタは、国内向けカムリの生産を2023年12月に終了させることを発表している。もちろん、主力市場の北米などでは中型セダンとしての人気はまだまだ高く、グローバルでは次期型の登場が期待される時期となっている。
そんな中、次期型カムリ開発車両のスパイショットがSNSでリークされた。2025年モデルとして、2024年のフルモデルチェンジ発売が見込まれる。
When one of the world's most popular sedans gets a major overhaul it's a big deal. This is all we know about what's happening with the 2025 Toyota Camry 👇https://t.co/qpVgCRjmKS
— Edmunds (@edmunds) May 5, 2023
次期型カムリは、コンサバティブなFF セダンのスタイルを継承することになりそう。このスタイルは、長年にわたってカムリの魅力の一部であり、多くのファンに支持されてきた。しかし、米国でもセダン市場が縮小していることもあり、カムリのデザインは大胆にアップデートされることが予想される。
その一環として、フロント部分にはクラウンやプリウスで採用されているハンマーヘッドデザインが取り入れられることが予想される。今回のスパイショット画像もこれを肯定する内容と判断でき、期待が高まる。
次期型カムリは従来のスタイルを継承しつつも、現代のデザイン要素を取り入れて新たな魅力を追求することになりそう。
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トヨタ、国内カムリ生産終了、43年の歴史に幕
トヨタは、国内向けカムリの生産を終了することを発表した。43年の歴史に幕を下ろすこととなるが、海外市場では引き続き人気が継続しており、輸出も継続される見込み。国内では累計130万台の販売を誇ったものの、セダン離れが進む近年はSUVやミニバンに押されてセールスが低迷していた。
一方、主力の米国市場では年間60万台もの販売がある。ホンダ・アコード、日産・アルティマなどと並ぶミドルクラスセダンとして同市場での需要は高く、同市場でのプレゼンスは維持される見込み。また、カムリはアジア新興国でも高い地位を確立しており、今後も市場拡大が見込まれている。
国内販売終了の理由として「販売不振」が挙げられているわけだが、2021年度の国内販売台数は8,933台にとどまっていた。2022年度はさらなる減少が見込まれてる。
近年の自動車メーカーは、SUVや電動車市場への対応が重要視されており、トヨタも例外ではない。カムリの国内販売終了は、自動車市場の変化に対応するトヨタの戦略の一部であり、今後の動向が注目されている。
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カムリ日本仕様、最終型は2022年8月1日の一部改良モデル
現行型カムリは2017年7月にフルモデルチェンジ発売された10代目モデル。TNGA-K プラットフォームをベースに開発されたミドルクラスセダンである。
販売6年目を迎える2022年8月1日には、日本仕様の一部改良が実施された。
新型カムリ 2023年モデルが、2022年8月1日に発売
- 外板色にエモーショナルレッドⅢを新設定
- 内装色にオーカーを新設定(G“レザーパッケージ”)
- 充電用USB端子を「typeA」から「typeC」に変更(WS“レザーパッケージ”、WS、G“レザーパッケージ”、G)
消費税込み車両本体価格は、3,495,000円~4,682,000円に設定される。
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新型カムリ、11代目へのフルモデルチェンジ発売は海外仕様のみ
2021年の一部改良は、フェイスリフトが含まれる実質マイナーチェンジで、以降販売されるモデルは後期型に相当する。販売期間としては2~3年程度になることが予想され、早ければ2023年のフルモデルチェンジが期待される。ただし、日本市場からの撤退が発表されており、フルモデルチェンジによる新型が復活販売されることは無さそう。
カムリのような、FFレイアウトで居住空間に強みを持つ中型セダンは、特に北米市場での販売台数が大きい。その商品力を落とさないためにも、近年の5年数ヶ月というモデルサイクルは極端には延長されないことが予想される。
カムリ 国内販売終了 まとめ
- トヨタ、国内カムリ生産終了、43年の歴史に幕
- 海外市場では引き続き人気継続、輸出は続行
- 国内累計130万台販売もSUV・ミニバンに押され低迷
- 国内販売終了理由は「販売不振」
- SUV・電動車市場への対応を優先
- 国内セダン市場全体の縮小が影響
- 2024年のフルモデルチェンジ発売が予想される次期型2025年モデルがスパイショット
- アメリカ市場でのプレゼンス維持
- アジア市場で引き続き市場拡大見込み