次期アルファードが2023年前半あたりに発売される見込み。

これに搭載されるパワートレインとして、「2.5L PHV」、「2.4Lターボ」、「2.5Lハイブリッド」、「2.5L NAガソリン」のラインアップが期待される。
次期アルファードのパワートレインは、TNGA(GA-K)車種と共通化される
次期アルファードはグローバルプラットフォームのTNGA(GA-K)をベースに開発され、既に多くのモデルが市販化されているGA-K採用車種からのパワートレイン流用が予想される。
次期アルファードにPHVの設定はあるのか
なかでもA25A-FXS型の2.5L プラグインハイブリッドは、先行導入されてきたRAV4 PHV、レクサス・NX450h+で人気が高い。さらにハリアーへも搭載させる計画があるなど、プラグインハイブリッドの需要が高まるなかで、次期アルファードへの搭載が期待される。ただし、中型SUVと車体重量を比較すると、アルファードは相当重くなるだろうから、同じシステムをそのまま搭載させただけでは十分な性能が得られるとは考えにくい。PHVについては、新たな情報が入り次第、お伝えしていきたい。
次期アルファードはV6エンジン廃止、2.4Lターボエンジン搭載の可能性は
次期アルファードのエンジンラインナップでは、V6エンジン搭載モデルがいよいよ廃止となりそう。現行アルファードの前期モデルでは2GR-FE型、後期モデルでは2GR-FKS型の3.5LのV6エンジンが採用されてきたが、次期型では廃止される流れとなっている。
既に従来V6エンジンをリプレイスするダウンサイジングターボエンジンが実用化済みで、これは2021年に発売したレクサス新型NXから搭載がスタートした新開発のT24A-FTS型 2.4L 直4 ターボエンジンである。今後トヨタとレクサスの両ブランドで採用されていくことが予想される。
ただし、レクサス車種との差別化のため、この新開発2.4L ターボエンジンがトヨタ車種へ導入されるタイミングが遅くなるケースも考えられる。つまり、次期アルファード初期モデルのタイミングでは、現行2GR-FKS型のV6エンジンがキャリオーバーされ、モデル中期で2.4Lターボにリプレイスされるという可能性は残される。
また、この2.4Lターボエンジンは縦置きバージョンも用意されるようで、FR車のレクサス次期ISにも搭載されることになるだろう。
次期アルファード ハイブリッドはダイナミックフォースエンジンで販売の主力へ
次期アルファードで販売の主力となってきそうなのが、A25A-FXS型の2.5Lダイナミックフォースエンジンのハイブリッド仕様である。
A25A-FXS型はトヨタブランド車種では、カムリ、クラウン、RAV4、ハリアーで搭載実績がある。
これまで現行型アルファードのハイブリッドモデルは、4WDモデル(E-Four)のみに設定されてきたが、A25A-FXS型を導入する次期型ではE-Fourに加え、燃費性能が優れるFF仕様も用意され、電動化率を高めることになりそうだ。
2.5L NAエンジン搭載のアルファードは廃止されるのか
そして、低価格な2.5L NAエンジンについてはどうなるのか。
仮に、次期アルファードで2.5L NAの設定が廃止されるとすれば、エントリーモデルは2.5L ハイブリッドということになる。さらに装備の充実化などによる20万円程度の値上がりも加わるから、エントリー価格は現行の359.7万円から大幅な値上がりとなる。
これを避けるためにも、2.5L NAエンジンは、FFに限り残されるという公算が大きい。これも従来の2AR-FE型ではなく、北米カムリで搭載実績のあるダイナミックフォースエンジンのA25A-FKS型の搭載が望まれるところである。