SX4 S-Crossがスズキ初のCセグメントクロスオーバー車として市販化
スズキは今月2013年3月開催のジュネーブモーターショーでSX4 S-Crossという新型クロスオーバー車を発表した。昨年2012年のパリモーターショーで出展されたS-Crossコンセプトを基本としており、その際にも予告されていた市販用の量産モデルバージョンが早くも登場したということになる。
今回発表されたSX4 S-Crossは、スズキとしては初となる欧州Cセグメントクラスのクロスオーバー車である。スズキのクロスオーバーSUVと言えば現行SX4があるが、これはBセグメントクラスであり、基本となったのがスイフトであったため、後部座席の狭さやラゲッジスペースの小ささがウィークポイントとなり、日本でも欧州でもあまり販売実績が上がらなかったという問題があった。一方でこの新型SX4 S-Crossは一目見てクロスオーバー車と分かる大きさで、スズキによれば居住性を重視し、ラゲッジスペースもクラス最大級とのこと。
SX4 S-Crossの4WDシステムにも期待
スズキはもともと小型車の走行安定性に定評があり、さらにジムニーやエスクードなどで培われた四輪駆動システムをこのSX4 S-Crossにも採用しているということだ。詳しいスペックは公開されていないものの、日産・デュアリスやマツダ・CX-5などの人気車種との比較が今から楽しみである。
スズキは世界戦略車の1つとしてSX4 S-Crossを位置づけており、今後の欧州市場におけるCセグメントクラスSUVの激戦ぶりを予感させる一台なのは間違いない。当然、日本市場に向けてもSX4後継車種としての位置付けで発売されるだろう。