HONDA 0 SUV、JMS 2025での公開とシリーズ位置づけ
「HONDA 0 SUV PROTOTYPE」は、ジャパンモビリティショー2025で公開された電気自動車のプロトタイプです。
ホンダが新たに提示した「Honda 0(ゼロ)シリーズ」の一員として、EV専用アーキテクチャーと独自のビークルOS「ASIMO OS」を組み合わせ、ソフトウェア更新による機能進化を前提とした設計思想が示されました。
シリーズ共通のキーワードは“Thin, Light, and Wise”。ボディやユニットの薄型化・軽量化、賢い制御とUXを通じて、効率と使い勝手の両立を狙います。
JMS 2025の車両はプロトタイプとしており、0シリーズの中核として「0 SALOON」、「0 α(アルファ)」と並列で提示され、将来的に高度運転支援やレベル3相当の“アイズオフ”運転機能をグローバルに展開していく方針が語られています。
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HONDA 0 SUVの基本コンセプト
「HONDA 0 SUV」は、広く見通せる視界づくりと、日常使いでの取り回しの良さを重視したプロポーションで提示されています。
EVならではのレイアウト自由度を活かし、キャビンを広くとりながら、床下の電池パッケージと熱・電力系を賢く制御することを前提に設計が進められています。
ASIMO OSは車載ソフトの基盤として、車内の表示や操作体系、将来の機能追加を支えます。
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HONDA 0 SUV 展示車で確認できた実見ポイント
HONDA 0 SUVのタイヤサイズと外観の要点
展示車のタイヤサイズ:265/40R21
会場の展示個体は、「265/40R 21」サイズのタイヤを装着していました。
21インチ径に対して40扁平、265ミリのセクション幅という組み合わせで、プロトタイプらしい大径ホイールとワイドなスタンスが印象づけられました。
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HONDA 0 SUVの視界と積載:ラゲッジが広い
実用面のポイント:大きく取られた荷室
展示車の実見では、ラゲッジスペースが広く確保されていることを確認できました。
開口部の大きさと高さ方向を含めた絶対的容積を重視した作り込みが見て取れ、日常の買い物からアウトドアまで、多用途に対応しやすいパッケージングが志向されています。
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HONDA 0 SUVの操作系:ステアリングとミラー
ステアリング:バイワイヤを思わせるデザイン
ステアリングホイールは、ステアリング・バイ・ワイヤの採用を連想させる近未来的な造形で提示されていました。
形状と操作部のレイアウトから、メカニカルなコラムの存在を感じさせにくい見せ方が意識されており、将来的な制御拡張の可能性を示唆するデザイン処理がなされています。
ただし、現時点でバイワイヤ機構そのものの採否や具体的仕様は公式に公表されていません。ここではあくまで「そう思わせるデザイン」である点に留めます。
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サイドカメラミラーシステム
展示個体は、ドアミラー部に相当する位置にカメラユニットを備え、車内側で映像化するサイドカメラミラーシステムを装備していました。
空力や風切り音の低減、夜間や悪天候時の視認性確保などに寄与することが一般的に期待されますが、本プロトタイプの最終市販仕様での構成・画面レイアウト・法規対応は未公表です。
会場では、カメラユニットの外観と室内の表示位置を視覚的に確認できました。
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HONDA 0 SUV 技術骨子と現時点で未公表の事項
EV専用アーキテクチャーとASIMO OS
プラットフォームの考え方
「HONDA 0 SUV」は、EV専用アーキテクチャーに基づいて設計され、電池、モーター、インバータなどの主要ユニットを薄く・軽く・高効率にまとめる思想がとられています。
この上で、独自の車載OS「ASIMO OS」により、車両制御とUXを統合し、将来的な機能拡張をOTAで継続していく方針が示されています。
プロトタイプ段階のため、CPU/SoCの品番やストレージ容量などの細目は開示されていませんが、SDV(ソフトウェア定義車)の考え方が前提です。
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運転支援と自動運転の計画
高度運転支援と“アイズオフ”の展開方針
0シリーズでは、高度運転支援のグローバル展開と、レベル3相当の“アイズオフ”運転の段階導入が方針として示されています。
作動領域や条件は地域の法規やインフラ、地図・通信環境に依存するため、導入順や機能範囲の詳細は今後の正式発表を待つ段階です。
プロトタイプの「HONDA 0 SUV」でも、この方向性が前提に据えられていることが読み取れます。
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HONDA 0 SUV PROTOTYPE まとめ
まとめ更新日: 2025/11/07
- JMS 2025で「HONDA 0 SUV PROTOTYPE」を公開。0シリーズの一員として提示
- シリーズ共通思想は“Thin, Light, and Wise”。効率と使い勝手の両立を志向
- EV専用アーキテクチャーと独自の「ASIMO OS」を採用
- 高度運転支援とレベル3“アイズオフ”のグローバル展開方針
- 展示個体のタイヤは265/40R 21、大径ホイールとワイドスタンスを強調
- ラゲッジは広く、開口や床面の作りから実用性重視のパッケージ
- ステアリングはバイワイヤを思わせるデザイン
- サイドカメラミラーシステムを装備























































