マーチ後継BEV、欧州マイクラを発表、日本発売の計画無し?コンパクトSUV風のデザイン、全長4m未満

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マーチ後継の欧州マイクラ発表、ルノーOEM生産のBEV、日本発売の計画無し?

日産は2025年5月21日、6代目となる新型「マイクラ」を欧州市場向けの Bセグメント電気自動車 として発表しました。

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実際の生産はフランスのルノーの設備で行われるOEMモデルで、「ルノー 5 E-TECH」と兄弟車の関係となります。

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欧州でのマイクラは、日本ではマーチに相当するモデルネームです。K13マーチは2022年8月末にタイでの日本向けの生産を終了しており、国内ラインアップに穴が空いたままです。しかしこれまで、マーチ後継モデルの日本発売について、公式な発表は無く、その実現は難しそうです。欧州発売は、2025年後半を予定しており、コンパクトカー「マイクラ」がゼロエミッション化によって新章へ踏み出します。40年以上の歴史で培われた「スタイリッシュで気取らない車」という伝統を継承しつつ、大胆な個性と環境性能の両立を図った点が特徴です。

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新型マイクラのエクステリアは日産デザインヨーロッパによるもの

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欧州マイクラのエクステリアはロンドンに拠点を置く日産デザインヨーロッパが手掛け、SUVの要素を感じさせる力強いプロポーションと緻密な面構成が融合しました。全車に18インチホイールを標準装備し、樹脂カバー仕様の「アクティブ」とアルミホイール仕様の「アイコニック」「スポーツ」という三つのデザインを設定しています。ライセンスプレートからボンネットへと流れるクリーンサーフェスからわずかに張り出すヘッドランプは、ロック解除時に左右へ脈動する“ウェルカムウィンク”で乗員を迎え、ロック時には“フェアウェル”として同様の演出を行います。

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ボディカラーは単色・ツートンを合わせて14通りが用意され、黒またはグレーのルーフと組み合わせるツートン仕様が個性を際立たせます。LEDテールランプには円形モチーフを取り入れ、シンプルながら華やかな後ろ姿が演出されました。

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室内は歴代モデルの「シンプルで控えめ、かつ優雅」なテーマを踏襲しつつ、前席収納スペースに富士山のモチーフを忍ばせるなど日本らしい意匠も加えています。ステアリング奥とセンターに配置された10.1インチディスプレイは、それぞれ運転情報用とインフォテインメント用に機能を分担。グレードは“モダン”、“アウダシアス”、“チル”の三種が設定され、素材やカラーリングでプレミアム感が演出されます。

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新型マーチとしての日本発売は難しい?SUVらしい迫力のあるデザインながらも、全長は4 m未満を維持

欧州マイクラの全長は4 m未満、全幅は1.8 m未満と扱いやすいサイズながら、ホイールベース2.54 mと四隅に配したホイール配置により広いキャビンとダイナミックなスタンスが両立されました。荷室容量は同クラス上位の326 L(VDA値)を確保し、ボディ形状は5ドア専用となります。

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パワートレインは40 kWhと52 kWh、二つのリチウムイオンバッテリーを展開。40 kWh仕様は最高出力90 kW・最大トルク225 N m、航続距離308 km、車両重量1,400 kg。一方の52 kWh仕様は最高出力110 kW・最大トルク245 N m、航続距離408 km、車両重量1,524 kgを公称します。

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急速充電では100 kW出力のチャージャーを利用した場合、バッテリー残量15 %から80 %までを約30分で充電できます。ただし、40 kWh仕様の最大受入出力は80 kWに制限されます。標準装備のヒートポンプは寒暖に応じてバッテリーを効率的に加温・冷却し、充電性能を安定化させます。

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走行性能面では、ルノーのBEV部門会社、AmpR(アンペア)と共同開発したEV専用プラットフォームにバッテリーを極めて低くレイアウトし、ストラット式フロントサスペンションとマルチリンク式リアサスペンションによって軽快なハンドリングとクラス最高水準の乗り心地を実現しました。

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コネクテッド面ではGoogleサービスを組み込んだ新世代NissanConnectを採用し、スマートフォンアプリを介して充電状態の確認に加え、充電スケジュールの設定・履歴管理、車両位置の把握、車内空調の遠隔操作など多彩なリモート機能を提供します。これにより、ユーザーは外出先でも車両の状態を一括管理できます。

さらに、100%電気自動車化の利点としてV2L(Vehicle-to-Load)技術を標準装備しました。これにより車載バッテリーから外部機器へ電力を供給でき、レジャーや非常時の電源確保など活用の幅が広がります。

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安全装備では高速道路走行を支援する「プロパイロットアシスト」をはじめ、最新の先進運転支援技術を多数搭載しており、乗員の安心感を高めています。

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マーチ(マイクラ)モデルチェンジ まとめ

まとめ更新日: 2025/05/22

  • 2025年5月21日、新型「マイクラ」第6世代を欧州市場向けBセグメント電気自動車として発表
  • ルノーの設備で生産されるOEMモデルで、「ルノー 5 E-TECH」と兄弟車の関係
  • 欧州発売は2025年後半を予定
  • 日本発売の計画は不明
  • 全長4 m未満・全幅1.8 m未満・ホイールベース2.54 m
  • AmpR(アンペア)と共同開発したEV専用プラットフォームに低床バッテリーレイアウト、ストラット式前輪・マルチリンク式後輪サスペンションで優れた操縦性と乗り心地を実現
  • 高速道路走行支援「プロパイロットアシスト」をはじめとする最新先進運転支援技術を多数搭載
  • K13マーチは2022年8月末にタイでの日本向けの生産を終了
  • K14マーチの日本導入は実現せず、欧州での販売も2023年7月に終了

新型マイクラ 欧州発表 2025年5月 画像

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