マーチ後継の欧州マイクラ販売中、ルノーOEM生産のBEV、日本発売の計画無し?
欧州のマイクラは、日本のマーチに相当する車名です。日産は2025年5月21日、6代目の新型マイクラを欧州市場向けのBセグメント電気自動車として発表し、同年に欧州で販売を始めました。2026年7月には、英国の販売店でも販売中であると発表しています。
新型マイクラはルノー5 E-Techの兄弟車です。生産拠点はフランスのドゥエー工場で、ルノーとの協業によって生産体制が整えられました。
欧州での販売は順調に伸びています。2025年通年の小売販売は753台でしたが、2026年は1~7月で10,330台に達し、7月単月でも1,839台を記録しました。
一方、日本ではK13マーチが2022年8月末にタイでの日本向け生産を終えて以降、国内ラインアップの空白が続いています。日産はJAPAN MOBILITY SHOW 2025で新型マイクラEVを展示しましたが、あくまで欧州市場向けに開発したモデルとしての出展でした。マーチの系譜を継ぐBEVが欧州で販売を伸ばす一方、日本市場の空白を埋める存在になるかは見えていません。
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新型マイクラのエクステリアは日産デザインヨーロッパによるもの
欧州マイクラのエクステリアはロンドンに拠点を置く日産デザインヨーロッパが手掛け、SUVの要素を感じさせる力強いプロポーションと緻密な面構成が融合しました。全車に18インチホイールを標準装備し、樹脂カバー仕様の「アクティブ」とアルミホイール仕様の「アイコニック」「スポーツ」という三つのデザインを設定しています。ライセンスプレートからボンネットへと流れるクリーンサーフェスからわずかに張り出すヘッドランプは、ロック解除時に左右へ脈動する“ウェルカムウィンク”で乗員を迎え、ロック時には“フェアウェル”として同様の演出を行います。
ボディカラーは単色・ツートンを合わせて14通りが用意され、黒またはグレーのルーフと組み合わせるツートン仕様が個性を際立たせます。LEDテールランプには円形モチーフを取り入れ、シンプルながら華やかな後ろ姿が演出されました。
室内は歴代モデルの「シンプルで控えめ、かつ優雅」なテーマを踏襲しつつ、前席収納スペースに富士山のモチーフを忍ばせるなど日本らしい意匠も加えています。ステアリング奥とセンターに10.1インチディスプレイが配置され、それぞれ運転情報用とインフォテインメント用に機能を分担します。室内は“モダン”、“アウダシアス”、“チル”という三種の意匠テーマが用意され、素材やカラーリングでプレミアム感が演出されます。英国の販売グレードは、40kWh仕様のEngage/Advance、52kWh仕様のAdvance/Evolveで構成されます。
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欧州向け新型マイクラの仕様は?SUVらしい迫力のあるデザインながらも、全長は4 m未満を維持
日産は2025年のJAPAN MOBILITY SHOWで、欧州市場向けに開発した新型マイクラEVを展示しました。
欧州マイクラの全長は4 m未満、全幅は1.8 m未満と扱いやすいサイズながら、ホイールベース2.54 mと四隅に配したホイール配置により広いキャビンとダイナミックなスタンスが両立されました。荷室容量は同クラス上位の326 L(VDA値)を確保し、ボディ形状は5ドア専用となります。
パワートレインは40 kWhと52 kWh、二つのリチウムイオンバッテリーを展開。40 kWh仕様は最高出力90 kW・最大トルク225 N m、車両重量1,400 kg。52 kWh仕様は最高出力110 kW・最大トルク245 N m、車両重量1,524 kgです。スペインで2025年12月に公表された量産販売時のWLTP航続距離は、40 kWh仕様が317 km、52 kWh仕様が415 kmです。
急速充電では100 kW出力のチャージャーを利用した場合、バッテリー残量15 %から80 %までを約30分で充電できます。ただし、40 kWh仕様の最大受入出力は80 kWに制限されます。標準装備のヒートポンプに加え、バッテリーの加温・冷却機能も備え、充電効率の最大化を図ります。
走行性能面では、ルノーグループのEV会社アンペアが開発したEV専用プラットフォーム「AmpR Small」にバッテリーを極めて低くレイアウトし、ストラット式フロントサスペンションとマルチリンク式リアサスペンションによって軽快なハンドリングとクラス最高水準の乗り心地を実現しました。
コネクテッド面ではGoogleサービスを組み込んだ新世代NissanConnectを採用し、スマートフォンアプリを介して充電状態の確認に加え、充電スケジュールの設定・履歴管理、車両位置の把握、車内空調の遠隔操作など多彩なリモート機能を提供します。これにより、ユーザーは外出先でも車両の状態を一括管理できます。
さらに、100%電気自動車化の利点としてV2L(Vehicle-to-Load)技術を標準装備しました。これにより車載バッテリーから外部機器へ電力を供給でき、レジャーや非常時の電源確保など活用の幅が広がります。
安全装備では、グレードに応じて高速道路走行を支援する「プロパイロットアシスト」をはじめ、最新の先進運転支援技術を多数搭載しており、乗員の安心感を高めています。
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マーチ(マイクラ)モデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2026/09/26
- 日産はJAPAN MOBILITY SHOW 2025で欧州市場向けの新型マイクラEVを展示したものの日本発売は否定
- K13マーチの生産終了後、日産の国内ラインアップではマーチ後継車の空白が継続
- 2025年5月21日、新型「マイクラ」第6世代を欧州市場向けBセグメント電気自動車として発表
- ルノーの設備で生産されるOEMモデルで、「ルノー 5 E-TECH」と兄弟車の関係
- 新型マイクラの欧州小売販売は2025年通年で753台、2026年1~7月で10,330台
- 全長4 m未満・全幅1.8 m未満・ホイールベース2.54 m
- AmpR(アンペア)と共同開発したEV専用プラットフォームに低床バッテリーレイアウト、ストラット式前輪・マルチリンク式後輪サスペンションで優れた操縦性と乗り心地を実現
- 高速道路走行支援「プロパイロットアシスト」をはじめとする最新先進運転支援技術を多数搭載
- K13マーチは2022年8月末にタイでの日本向けの生産を終了
- K14マーチの日本導入は実現せず、欧州での販売も2023年7月に終了


























