ルノー・コレオスはエクストレイルやデュアリスがベース
現行のルノー・コレオスは、2009年に日本に導入されたモデルが2012年1月にマイナーチェンジを受けたものである。
コレオスはそもそもルノーの車といっても、日産のエクストレイルやデュアリスといった本格的SUVをベースに、ルノーがデザインを加えたものである。2.5L直列4気筒エンジン、無段変速機、4×4-iと呼ばれる四駆システムは日産系列からのパーツを使用。さらに生産は韓国にあるルノー・サムソン・モーターズの釜山工場で行われるという、国際色豊かな性格を起源にもつ興味深い車である。
2012年1月に行われたモデルチェンジではマイナーチェンジとは思えないくらいで、特に前から見た印象が変わっている。タイヤのホイール形状も変わり、見た目には随分SUVらしくなったと言えるだろう。コレオスのインテリアに目を向けてみると、若干のシート形状チェンジはあるものの、やや深めに沈み込むような快適な独特の座り心地はルノーらしさを追求したもので、長距離ドライブの疲労を軽減させてくれる。
コレオスの心地良いスピード感が走りの高級感を演出
コレオスのエンジンや四駆性能にこれといって抜きん出ているものはない、ただし、乗ってみるとその走り心地は感心に値する。加速が異常に速いわけでもなく、ギアチェンジがとてつもなくスムースというわけではないのに、なぜか心地の良いスピード感を保っており、これが走りの高級感を実現している。
またオフロードやコーナーでの走行安定性も優れている。コレオスの一番の良さはこのような多くの点における優れたバランスではないだろうか。まったりゆったりのんびりした旅に最適な一台と言えるだろう。