エマージが北京モーターショーでも公開された
日産は、2012年4月25日から開催された北京モーターショーで、INFINITY EMERG-Eを公開した。ホンダがNSXコンセプトの新色を出展し、トヨタが新型コンセプトを発表する中、日産はこのインフィニティエマージの公開で、次世代スポーツEVの提案をしてきた。
このエマージは、2012年3月に開催されたジュネーブモーターショーで既に公開されたものと同一車体となる。
エマージは2015年の発売を目標に開発
インフィニティ・エマージは、EVベースのシリーズ式ハイブリッドを装備している。201psの高出力電気モーターをリア左右に2基搭載し、これら電気モーターからのトルクのみを使って走行する。発電専用の1.2Lの3気筒エンジンとリチウムイオンバッテリーを搭載したシリーズ方式のハイブリッドが採用されているため、航続可能距離を通常のガソリン補給により伸ばすことが可能だ。EV車の欠点であった、充電時間の煩わしさや給電スタンドといったインフラの問題は、エマージには無い。
リアの両サイドに設置されたモーターは、合計で402psということになり、96km/h加速は4秒、209km/h加速は30秒を実現する。
エマージは発電機を備えたレンジエクステンダーEVということで、当モデルをベースとした市販モデルの実現性は高いと考える。
既に、実走行が可能なプロトモデルが2台制作されており、テスト走行が繰り返されている。単なるインフィニティブランドのプロモーションとしてではなく、2015年頃とされる一般発売を目標に開発が進行している。
エマージは、電気モーターがリア左右独立に装備されている事によって、高度なスタビリティコントロールシステムが備わることも期待がされる。
