FT-86が東京モーターショーで公開、水平対向エンジン搭載

スバル

新型FRスポーツFT-86が今年の東京モーターショーでデビュー

トヨタ&スバルの共同開発が進められてきたFT-86が、今年2012年の12月に開催される東京モーターショーにて公開される。
2年前の2009年にFT-86のコンセプトモデルが発表されて以降、本格的スポーツ車として期待されていたが、遂に商品化が近づいてきた。

これまでにわかっているスペック

FT-86の最大の特徴は、1995cc4気筒の水平対向エンジン。
トヨタがスバルを傘下に組み入れた時から、水平対向エンジンをトヨタブランドのスポーツ車へ採用されるのではと話題になっていた。
このボクサーエンジンは直噴タイプで燃費性能の向上も狙っている。
出力は200ps/6800rpm、21.0kgm/6600rpmという話だ。典型的な高回転型エンジンでFT-86がスポーツカーであることがスペックを見ただけでわかる。
ボア×ストロークは86.0×86.0mmで、インプレッサに使われている2.0Lの水平対向エンジンと比較して少しロングストローク。
車重はわずか1150kg程度という。この軽さに200馬力のエンジンを積んでいるとなると期待も高まる。
さらに、スバル版FT-86はターボ仕様という話もあった。

トランスミッションは6MTが主力となる。CVTまたはATのグレードが設定されるかどうかは発表が無いが、販売台数を稼ぐにはオートマチックトランスミッションのグレードも用意する必要があるだろう。
高出力エンジンに対応できるCVTをすぐにポン付けできるのかどうかについては疑問が残る。
6MTだけでなく、6ATあるいは7ATの採用もあれば個人的には面白いと思う。

燃費性能の公式発表は無いが、6MTの10・15モード燃費で14.8km/L程度が見込まれている。
ハイブリッドカーなどのエコカーと比較すれば、とんでもなく悪い数字だが、スポーツカーの燃費としては上出来だろう。
ボディサイズは全長4200mm×全幅1755mm×全高1290mm。これはRX-8より一回り小さい外寸となる。
ホイールベースは2570mm。
ボディサイズはエクステリアデザインの変更の可能性があるため確定とは言いがたいが、ホイールベースはこれで決定。
サスペンションはフロントがストラッドでリアがダブルウィッシュボーンとしっかりコストがかかっている。

価格220万円は安いか?

価格はベースモデルで220万円程度が目標とされている。
ターゲットの若者が無理なく払える金額というが、200万円オーバーのクルマに乗っている若者はほとんどいないのが現状ではないだろうか。
若者でも家族持ちなら200万円以上をかけて、ミニバンを購入する価値があると思うが、若者が道楽で200万円のクルマを買う時代ではないのでは?220万あれば、プリウスだって買えてしまう。
スポーツカーを乗りたがる人が少なくなった昨今、年齢層を絞るのではなく、大人でも乗れるスポーツカーでなければ成功は難しいのではと考える。

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