MIRAIが初期受注1500台を突破、トヨタが燃料電池関連特許を無償開放

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ミライ発売1ヶ月の受注は1500台、上級セダンらしいデザイン、インテリアが好評

新型MIRAI(ミライ)は、トヨタが昨年2014年12月15日に発売した量産型燃料電池車である。発売1ヶ月の受注が1500台に達している。

(写真は新型MIRAI)
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新型ミライの販売目標は、2015年末までに約400台としており、既にこれを大きく上回るペースでの受注となった。一方で年間400台という目標は、まだまだ生産体制が十分でないことを表すものでもある。

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新型ミライのエクステリアはあくまでセダンのスタイリングに拘ったことが伺える。サイドのキャラクターラインなど特徴的な部分もあるが、全体的にセダンのイメージを壊さないものである。

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インテリアは国産上級セダンの雰囲気そのもの。リアシートはゆったり2名乗車の、計4人乗りとなる。

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ミライの実質負担額は上級車並、無償ライセンス提供で水素ステーションの普及を促進

ミライに設定された車両価格は723万円。これに国の補助金が202万円を差し引くとユーザーの実質的な負担金は521万円となる。さらに東京都は101万円、愛知県は事業者向けに75万5000円の補助が加わり、これ以外の自治体も補助金の設定を検討しているとのこと。ミライは補助金の助けを借りながらも普及を進めるにあたって現実的な車両価格が実現していると考えてよいだろう。

問題は水素ステーションの普及である。これにはトヨタ以外の事業者の参入が不可欠ということで、トヨタが持つ5680件におよぶ燃料電池関連特許を2020年末まで無償で開放するとしている。

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ガソリン代替エネルギーとしては、主にEVと燃料電池車が主導権を争う展開となっているが、トヨタが本格的に舵を切ったことにより燃料電池車が有利な展開となりそうである。

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