スバル オブ アメリカは、新型WRX STIの生産を行わないことを米国時間の2022年3月11日に発表していた。今後、日本仕様にはWRX STIもWRX S4のMTモデルも正規販売されない可能性がある。
そんななか、チューニング&ラリーショップ「アライモータースポーツ株式会社」は、2024年3月に、カナダ仕様のSUBARU WRXベースグレードの左ハンドルMT仕様を並行輸入し新車販売を開始することを、Xで発表したことが話題となっている。
ベースグレードが、乗り出し680万円前後としており、やはり高額となる。
先代型WRX STI(VA型)については、搭載されるEJ20型エンジンの生産終了とともに、2019年12月にオーダー受付を終了させていた。
スバルは、2016年発売のインプレッサを皮切りに、SGP(スバルグローバルプラットフォーム)を採用するラインアップの一新を進めてきた。昨年2021年11月には、WRX(日本名:WRX S4)が、SGP採用のフルモデルチェンジを果たしており、残すは高性能スポーツモデルのWRX STIのみという状況であったが、これは発売されそうにない。
「WRX STI」の<まとめ>は、次のページ
WRX STIのフルモデルチェンジ相当か、SUBARU SPORT MOBILITY Concept
WRX STIの発売が絶望的となるなかではあるが、ジャパンモビリティショー2023ではフルモデルチェンジ後継車種に相応しいコンセプトモデルが公開された。
「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」がこれにあたり、パワートレインはBEVが採用される。
スバルのラインアップでは、クーペタイプのスポーツカーとしてBRZ、姉妹車種トヨタ・86がある。しかし、これらは次期型は水平対向エンジンを採用せず、トヨタが開発主体となることが予想されている。
「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」の市販型BEVは、WRXだけでなく、BRZも後継するポジションが与えられることになりそう。
米国向けWRX STIの生産を断念するに至った理由として、温室効果ガス(GHG)規制、CAFE規制、ゼロエミッション車(ZEV)の要求が挙げられていた。さらに、自動車市場が電動化に向かうなかで市場のニーズが変化しているとも述べられていた。
スバルは2023年8月発表の「新経営体制における方針」において、2026~2027年頃にBEV専用ラインをスタートすることを報告している。そのなかには、「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」の市販型に相当するスポーツBEVが含まれる可能性がある。
「WRX STI」の<まとめ>は、次のページ
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
WRX STI モデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2024/03/31
- 新型WRXにSTIが設定されないことは、米国向けに正式発表されている
- BEVの「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」により後継される
- 水平対向エンジン搭載のスポーツ車種はBRZを含めて無くなる見込み
- 海外では、新型WRXのMTモデルが存在する
- アライモータースポーツ株式会社でカナダ仕様 WRX MTモデルの並行輸入を取り扱い
⭐️並行輸入新車販売 受注開始のお知らせ⭐️
SUBARU WRX ベースグレード(カナダ仕様) 左ハンドル MT仕様
・価格
乗り出し680万円前後(レートにより変動、国内陸送費用別)
車両の仕様装備品はカナダスバルHPをご確認くださいhttps://t.co/vUsyHPnAHV pic.twitter.com/mg6J61HSkF— アライモータースポーツ株式会社 (@araimotor_sport) March 20, 2024