新型GOLF CABRIOLET、良い意味で欧州車らしくない完成度の高いオープンカー
新型ゴルフカブリオレの販売が日本でも始まっている。
簡単にいえばゴルフⅥベースのオープンカーであるが、快適にオープン走行できるための専用設計が多く採用されており高く評価したい。
価格は399.9万円。
ゴルフカブリオレのフロントグリルが、標準のハッチバック型ゴルフⅥと共通デザインなのが勿体無く感じるほど完成度が高い。
バランスの良い1.4TSIツインチャージャーと7速DSGトランスミッション
最近のトランスミッションは、燃費重視にセッティングされることが多いが、このゴルフカブリオレの7速DSGは燃費と加速のバランスがいいのが特徴。
落ち着いた一般道での走行でも気持ちいい加速を感じることができる。
17インチタイヤはややコンフォート寄りにも感じるが、乗り心地は抜群だ。
ただし、前後の重量バランスは、やはりFFのゴルフⅥと似たようなもの。
本気でスポーツ走行を楽しみたい、連続コーナーの気持ちよさを求めるなら、その手の車を選択した方がいい。
パワーユニットは1.4TSIで、ターボ+スーパーチャージャー搭載のツインチャージャー仕様になる。
ゴルフ・ハッチバックのTSI Highlineに使われている上級グレードのエンジンがこのゴルフカブリオレには標準搭載されている。
本気でオープン走行が楽しめるゴルフカブリオレ
ゴルフカブリオレは、ただ単に通常のゴルフⅥのルーフを外しただけではない。
Aピラーが通常のゴルフⅥよりも寝かせてあり、エアフローもしっかり考えて設計されているのだ。
オープン走行での風の巻き込みが少なく、日本の高速道路の巡航速度はおろか、アウトバーンでも快適にそこそこの速度で飛ばすことができるという。
四季があり雨の多い日本では、オープンカーを買ったところでオープン走行できる期間が限られるのだが、このゴルフカブリオレは冬のオープン走行を可能にしてくれるから嬉しい。
オープン状態ではエアコンのヒーターのモードが切り替わり、クローズ時よりも強力に暖房が作動するようになる。
これにシートヒーターによる座席からの温かさも加わり、雪が降らない程度の冬の寒さであれば、十分快適にオープンドライブを楽しめる。