XC40が日本カーオブザイヤー受賞の理由、ボルボが連覇

ボルボ

ボルボ・XC40が2018-2019 JCOTYイヤーカーに選ばれる

ボルボ・XC40が日本カーオブザイヤーのイヤーカーに選ばれた。昨年のXC60に続き二年連続、ボルボブランドからの受賞となった。

(写真はボルボ・XC40)
ボルボXC40

2018 – 2019 日本カーオブザイヤー 得点表

1位 ボルボ・XC40 363点
2位 トヨタ・カローラ スポーツ 314点
3位 フォルクスワーゲン・ポロ 197点
4位 トヨタ・クラウン 170点
5位 三菱自動車・エクリプスクロス 156点
6位 マツダ・CX-8 111点
7位 アルファロメオ・ステルヴィオ 106点
8位 BMW・X2 47点
9位 ホンダ・クラリティPHEV 36点

XC40が得点を伸ばしたのは、一部の日本車辞退も原因の一つ

XC40は2018年3月に発売されたボルボの新型クロスオーバーSUVである。ボディサイズは、全長4425mm×全幅1863mm×全高1652mmということで、昨年受賞のXC60よりも小柄で日本の路上でも扱い易いとしている。

XC40 リアコンビネーションランプ

しかし、このサイズのSUVは日本で販売台数を伸ばしにくいのが実情ではないだろうか。取り回しを求めるユーザーには全長4.2mクラスのコンパクトSUVが人気であるし、本格的にレジャーで使いたいというユーザーは全長4.6mクラスでなければ積載力が物足りない。

XC40 JCOTY

ただし60人の審査員の採点方式で決まる日本カーオブザイヤーでは、販売台数はさほど重要ではない。XC40は最終選考9モデルの中で、総得点でトップであっただけではなく、10点満点を最も多く獲得することもできている。

ボルボ XC40 ヨーロッパカー・オブ・ザ・イヤー

さらにXC40は、3月のジュネーブモーターショーでもヨーロッパ カーオブザイヤーに受賞していた。このことは、審査員が良いクルマと感じれば、躊躇いなく加点しやすい背景となったのではないか。

(写真はスズキ・ジムニー)
ジムニー フロントグリル

今年は、スズキ・ジムニーとスバル・フォレスターが、燃費・排ガス検査などの不正問題を理由に選考を辞退した。ジムニーは受賞本命モデルという考えも多かっただけに、これが番狂わせとなった。フォレスターもXC40とカテゴリが近いSUVモデルであるから選考結果に及ぼす影響は大きかったはず。

(写真はトヨタ・クラウン)
クラウンRS トヨタ

また、もう一つの受賞本命モデルであったトヨタ・クラウンは、意外にも少ない得点結果に終わった。単にビッグネームのフルモデルチェンジだからといって受賞が約束されているわけではない。むしろ同ブランドのカローラスポーツが健闘して、XC40に迫る得点となった。

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