次期レクサスSCはV8 5.0Lエンジン搭載で車格アップ、2016年の発表に向けて開発中
2010年に生産が終了となったレクサスのラグジュアリークーペ、SCシリーズが2016年のフルモデルチェンジ復活を目指し開発中となっている。
(写真はLF-LCコンセプト)

レクサスSCは日本市場ではソアラの車名で販売されてきた。既にその後継車種を予告するコンセプトカー、LF-LCが2012年の北米国際オートショーで公開されており市販化を待ち望む声は大きい。その実現まで、もう少し待つ必要がありそうである。

次期レクサスSCへの搭載が予想されるパワーユニットは3タイプが考えられている。まずは、2014年10月の正式発表が予定されているRC Fに搭載される5.0LのV8ユニットである。旧IS Fのユニットの改良版でアトキンソンサイクルとオットーサイクルのスイッチングによって環境性能の向上が実現されている。
また同じ5.0LのV8エンジンでもレクサスLS600hで採用されているハイブリッドシステムをベースとしたものが流用されるという案もある。
(写真はレクサスLS600h)

この他、エントリーグレードに搭載されるエンジンとして、V6 3.5Lハイブリッドが候補として考えられる。
ソアラ後継、次期レクサスSCはアイシン10速ATを搭載、車両価格も上昇
次期レクサスSCは、エンジンだけでなくトランスミッションも注目したいポイントである。次世代トランスミッションのアイシン製10速ATはレクサスSCへの搭載を念頭に置いたものであるという。トルクコンバーター式ATは多段化によって性能を高めてきており、遂に10速化が実現されることになる。
レクサスSCに想定される車両価格は1000万円程度から。前モデルのソアラは600万円台であったから価格は大幅にアップされることになる。そのためSCシリーズではなく別車名が与えられる可能性もあるだろう。

まずはハードトップの2ドアクーペモデルが2016年と予想される時期に発売され、さらに後追いで先代ソアラのようなオープンモデルの投入も計画されている。
車名 | ソアラ | ソアラ |
代表グレード | 430SCV | 430SCV ノーブルカラーエディション |
発売日 | 2004年5月 | 2004年5月 |
型式 | CBA-UZZ40 | CBA-UZZ40 |
ボディ形状 | 2ドア オープン | 2ドア オープン |
乗員定員 | 4名 | 4名 |
全長(mm) | 4515 | 4515 |
全幅(mm) | 1825 | 1825 |
全高(mm) | 1355 | 1355 |
ホイールベース(mm) | 2620 | 2620 |
トレッド 前(mm)/後(mm) | 1550/1530 | 1550/1530 |
室内長(mm) | 1495 | 1495 |
室内幅(mm) | 1500 | 1500 |
室内高(mm) | 1085 | 1085 |
車両重量(kg) | 1730 | 1730 |
エンジン型式 | 3UZ-FE | 3UZ-FE |
シリンダー配列 | V型8気筒 | V型8気筒 |
排気量(cc) | 4292 | 4292 |
シリンダー内径(mm)×行程(mm) | 91.0×82.5 | 91.0×82.5 |
最高出力 | 280ps(206kW)/5600rpm | 280ps(206kW)/5600rpm |
最大トルク | 43.8kg・m(430N・m)/3400rpm | 43.8kg・m(430N・m)/3400rpm |
圧縮比 | 10.5 | 10.5 |
過給機 | NA | NA |
燃料タンク容量(L) | 75 | 75 |
使用燃料 | ハイオクガゾリン | ハイオクガゾリン |
JC08モード燃費(km/L) | | |
サスペンション(フロント) | ダブルウイッシュボーン式 | ダブルウイッシュボーン式 |
サスペンション(リア) | ダブルウイッシュボーン式 | ダブルウイッシュボーン式 |
ブレーキ(フロント) | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ(リア) | ディスク | ディスク |
タイヤサイズ(フロント) | 245/40ZR18 | 245/40ZR18 |
タイヤサイズ(リア) | 245/40ZR18 | 245/40ZR18 |
最小回転半径(m) | 5.4 | 5.4 |
トランスミッション | 5AT | 5AT |
駆動方式 | FR | FR |
消費税込み車両価格 | 6,300,000円 | 6,615,000円 |
車名 | ソアラ | ソアラ |
代表グレード | 2.5GT−T | 2.5GT−T Lパッケージ装着車 |
発売日 | 1999年8月 | 1999年8月 |
型式 | GF-JZZ30 | GF-JZZ30 |
ボディ形状 | 2ドア クーペ | 2ドア クーペ |
乗員定員 | 5名 | 5名 |
全長(mm) | 4900 | 4900 |
全幅(mm) | 1805 | 1805 |
全高(mm) | 1350 | 1350 |
ホイールベース(mm) | 2690 | 2690 |
トレッド 前(mm)/後(mm) | 1520/1520 | 1520/1520 |
室内長(mm) | 1825 | 1825 |
室内幅(mm) | 1490 | 1490 |
室内高(mm) | 1110 | 1110 |
車両重量(kg) | 1560 | 1600 |
エンジン型式 | 1JZ-GTE | 1JZ-GTE |
シリンダー配列 | 直列6気筒 | 直列6気筒 |
排気量(cc) | 2491 | 2491 |
シリンダー内径(mm)×行程(mm) | 86.0×71.5 | 86.0×71.5 |
最高出力 | 280ps(206kW)/6200rpm | 280ps(206kW)/6200rpm |
最大トルク | 38.5kg・m(377.6N・m)/2400rpm | 38.5kg・m(377.6N・m)/2400rpm |
圧縮比 | 9.0 | 9.0 |
過給機 | ターボ | ターボ |
燃料タンク容量(L) | 78 | 78 |
使用燃料 | ハイオクガゾリン | ハイオクガゾリン |
JC08モード燃費(km/L) | | |
サスペンション(フロント) | ダブルウイッシュボーン式コイルバネ | ダブルウイッシュボーン式コイルバネ |
サスペンション(リア) | ダブルウイッシュボーン式コイルバネ | ダブルウイッシュボーン式コイルバネ |
ブレーキ(フロント) | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ(リア) | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
タイヤサイズ(フロント) | 225/55R16 94V | 225/55R16 94V |
タイヤサイズ(リア) | 225/55R16 94V | 225/55R16 94V |
最小回転半径(m) | 5.4 | 5.4 |
トランスミッション | 5MT | 4AT |
駆動方式 | FR | FR |
消費税込み車両価格 | 3,500,000円 | 4,130,000円 |
過去記事(2012/05/04)
レクサスSC後継が2015年に発売、北京モーターショー
レクサスSCのコンセプトカー、LF-LCが北京モーターショーで公開
レクサスLF-LCが北京モーターショーで公開された。本車両は既に2012年1月のデトロイトモーターショーでワールドプレミアを迎えていたものになる。


レクサスLF-LCは、レクサスSCのコンセプトカーと考えられており、リアシート2座を備えた2+2クーペスタイルの車種となる。トヨタ時代を遡れば、ソアラの実質的な後継車種ということになる。

ソアラ後継となった旧モデルのレクサスSCは、2010年には生産を終了しラインアップを外れているのだが、プレミアムクーペとして後継車種の復活を望む声は大きい。次期レクサスSCは、中国の富裕層をターゲットとし、さらに高級化されることになりそうだ。2015年頃の発売を目標に開発が行われている。

次期レクサスSCは、新型GSをベースにしたプレミアムスポーツクーペ
LF-LCは、SC後継あるいはソアラ後継として、レクサスが提案したコンセプトカーということになる。
次期レクサスSCに採用されるプラットフォームは、今年2012年1月にデビューしたGSの新型プラットフォームがベースとなっている。駆動方式がFRであることやパワーユニットとして3.5L V6ハイブリッドを採用している点も新型GSと共通となる見込みだ。

次期SCは4WDモデル投入の可能性が高く、前輪の駆動はインホイールモーターを採用したモデルが検討中であるという。
さらに、他ラインアップとの差別化や、高級プレミアム化を目的に、オープンモデルになる可能性も考えられている。ソアラ最終モデルのような電動ハードトップを備えることも一つの案として残っているようだ。
過去記事(2012/01/09)
ソアラ(レクサスSC)が復活、LF-LCが公開、価格は1000万円以上?
既にソアラ後継とされるLF-LCの画像が公開
2012/1/9デトロイトで開催される北米国際自動車ショー(通称デトロイトモーターショー)にて、レクサスからLF-LCが公開される。
LF-LCは、レクサスSCあるいはソアラの実質的な後継車とされ、ソアラが復活するということで注目を集めている。
ソアラは2005年まで販売されたが、レクサスSCへブランド名と車名を変更。
そのレクサスSCも2010年から販売を停止していた。
ただ、次期モデルへの期待も大きく、2014年頃には後継車の発表があるのではとされていた。


写真は、デトロイトモーターショー直前に、トヨタが公開したLF-LC。
エクステリアデザインは未だコンセプトモデルの段階であることがわかる。
レクサスの象徴でもあるスピンドルグリルは、これまでのレクサス車には無かったほど強調され、グリルは攻撃的。
前後左右、四つのタイヤ前方部分の大きな切れ込み、エアインテークも印象的だ。
小さいもののリアシートが備えられ、これまでのソアラおよびSCの4人乗りクーペのスタイルはそのまま引き継がれていることがわかる。
レクサスSC後継のLF-LCは車格を大幅に上げてくる
ソアラ後継とされるLF-LC、これに採用されるエンジンは、現在のレクサスのラインアップを見ると、V6 3.5L ハイブリッドあるいは、V8 4.6Lが有力か。
これらのエンジンの採用であれば、車体価格は1000万円程度、あるいは1200万円程度になるのではという予測もある。
2010年に販売されたレクサスSCの最後の特別仕様車が750万円であったから、車格は大幅に上がることになる。
また、これらとは別にV10 5Lエンジンの採用も候補の一つとして考える予想もある。
V10 5Lエンジンは、生産台数の少ないLFAだけにしか搭載実績がなく、開発費用を回収できていない。
こういった問題を理由に、LF-LCにV10 5Lエンジンが採用される可能性を挙げている。
ただし、このエンジンを積むことによって、車体価格は2000万円を超えることに。
ソアラ後継ということであれば、世界で広く販売されることになるだろうから、2000万円はやや無理のある価格設定である。