新型クロスハイカーが発表、東京モーターショーのスズキのコンセプトカー
スズキは11月20日より開催される東京モーターショー2013にて、コンセプトカーの新型クロスハイカー(Crosshiker)を出展する予定である。
クロスハイカーは前回2011年の東京モーターショーで登場したコンパクトサイズのコンセプトカー、レジーナをベースにしたクロスオーバーSUVという位置付けにある。先端技術は軽量プラットフォームにあり、小型車サイズでありながら、その車体重量は軽自動車並の810kgを実現している。
クロスハイカーは排気量にとらわれない燃費性能重視型
クロスハイカーに搭載されるエンジンは直3 1.0Lエンジンとしている。エネチャージやデュアルジェットエンジンをはじめとする現行軽自動車でも採用されてきた燃費改善技術は当然盛り込まれるだろう。しかし高コストなハイブリッドシステムが採用されないことから、クロスハイカーが意図するモデルは低価格車であることが想定される。
また、1.0Lというエンジン排気量が、現行の軽自動車規格に当てはまらないというのも注目したい点である。
政府では、燃費性能を重視した新自動車税制への移行について議論が進められており、現行法で優遇されている軽自動車に対する税は2015年度を目処に実質的な値上がりとなる可能性が出てきた。有力軽自動車メーカーのスズキは、当然反発を強めているが、将来の軽自動車増税を視野に入れた新車種の投入を検討する必要もあるわけだ。
そんななか、今回発表されるクロスハイカーとそのベースとなるレジーナは軽自動車規格にとらわれない超低燃費車というコンセプトを持っており、燃費性能を重視した新税制に対応したモデルとも考える。