次期シエンタはハイブリッドに4WD設定、新世代1.5L 直3エンジン、バイポーラ式ニッケル水素電池採用か

シエンタ
シエンタ リアコンビネーションランプ

現行型シエンタ

トヨタでは次期シエンタの開発が進められている。共通プラットフォームのTNGA(GA-B)を採用し、新世代のダイナミックフォースエンジンが搭載される。

次期シエンタは、ハイブリッドとコンベンショナルの2つのダイナミックフォースエンジンを設定

従来型170系シエンタに搭載されてきたエンジンは、2NR-FKE(ガソリン 2WD)、1NZ-FXE型(ガソリン 4WD)、1NZ-FXE(ハイブリッド 2WD)の3種類が用意されてきた。これらはいずれも直列4気筒エンジンである。

次期シエンタに搭載されるエンジンは、ダイナミックフォース世代の最新型に刷新され、全てが直列3気筒エンジンとなる。

新型シエンタ ハイブリッドは4WD(E-Four)も用意される、M15A-FXE型を採用

M15A-FXE型のハイブリッドエンジンは、既にヤリス、ヤリスクロス、アクアの各ハイブリッド車で採用済み。世界最高水準の熱効率41%を達成している。メインユニットは1.5Lの直列3気筒ガソリンエンジンで、内径80.5mm×行程97.6mmのロングストローク型となっているあたりは、後述のM15A-FKS型コンベンショナルエンジンと同じである。

M15A-FXE ハイブリッド

M15A-FXE

電気式4WDのE-Fourが用意されているのもM15A-FXE型の特徴の一つである。現行型シエンタでは、4WDを求めるユーザーはコンベンショナルエンジンしか選択肢が用意されていない。次期型ではハイブリッドにE-Fourが用意され、これはトヨタブランド全体としての電動化率を向上させることにもなる。

新型シエンタ ガソリン車はM15A-FKS型を採用

また、シエンタはトヨタの3列シートミニバンのボトムラインを支えるモデルでもあり、低価格なコンベンショナルエンジン車の継続も望まれる。

M15A-FKS

M15A-FKS + Direct Shift CVT

ダイナミックフォースエンジンは1.5Lの直列3気筒コンベンショナル版のM15A-FKS型も用意されており、これはヤリス、ヤリスクロスで搭載実績がある。新型シエンタでも採用されることになるだろう。

なお、この1.5Lガソリンエンジンを採用するモデルは2WD車のみとなることが予想される。4WD車を希望するユーザーは、ハイブリッドのE-Fourを選択することになる。

次期シエンタに、アクアのバイポーラ式ニッケル水素電池が採用される可能性

新型シエンタのハイブリッドモデル(M15A-FXE型)については、バイポーラ式ニッケル水素バッテリーが採用される可能性がある。

バイポーラ式ニッケル水素バッテリーは2021年発売の新型アクアで採用がスタートした。

新型アクア

新型アクア

全固体電池の実用化が期待されるトヨタであるが、現在主流のリチウムイオンバッテリーに加え、前世代のニッケル水素バッテリーについてもシエンタを含めた現行販売されるハイブリッドカーの一部で採用が続いてる。このニッケル水素バッテリーも、新型アクアからは、新技術としてバイポーラ構造を取り入れた、新開発ニッケル水素バッテリーへと進化している。

Chief Technology Officer 前田 昌彦 氏

バイポーラ式ニッケル水素バッテリーについては、2021年9月7日に開かれた「電池・カーボンニュートラルに関する説明会」でも技術説明があり、この先もニッケル水素バッテリーを使っていく方針が明らかとされた。今後さらに、コストダウンできる可能性も残されているという。

バイポーラ式ニッケル水素電池

バイポーラ式ニッケル水素バッテリーは、新型アクアでの採用に留まらず、次期シエンタへも搭載されることが予想される。

シエンタより下の車格を計画、ダイハツ生産新型ミニバンもハイブリッド搭載

さらに、シエンタの弟分的な存在となる新型車種も計画されている。

ダイハツは新開発のシリーズ式ハイブリッド「e-SMART HYBRID」を実用化し、小型SUVのロッキー/ライズに搭載し2021年に発売した。

ROCKY  Premium ver

ROCKY Premium ver. 東京オートサロン2022

「e-SMART HYBRID」搭載する小型車を新たに投入する機運が高まっており、なかでも3列シート車投入の動きがある。そのエクステリアはSUVスタイルに整えられる見込みで、2017年に提案されたコンセプトカーDNマルチシックスの市販型が発売される可能性がある。

DNマルチシックス コンセプト

DNマルチシックス市販型は、トヨタブランドでも姉妹モデルが設定され、2012年に販売終了したパッソセッテのポジションを後継する。

パッソセッテ

パッソセッテ

かつてシエンタは、2003年発売の初代モデルの段階でカタログ落ちとし、2008年発売のダイハツ生産のパッソセッテがポジションを引き継ぐという計画もあった。しかし、パッソセッテのセールスが思うように伸びず、結局のところ、初代シエンタは一旦終了となった生産が再開され、フェイスリフトも受けることで2015年まで販売が延長されるという経緯があった。

シエンタ

初代シエンタ後期

後述の通り、次期シエンタは大型化される。小型ミニバンのニーズに応えるためにもダイハツ「e-SMART HYBRID」搭載のパッソセッテ後継モデルの導入が期待される。

e SMART HYBRID

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