ロードスターのマイナーチェンジ(大幅改良)が2023年秋に実施される見込み。
今回のマイナーチェンジについては、2023年5月29日に行われた、ロードスター 軽井沢ミーティングにて「現行ND ロードスター史上もっとも大きな変更」とファンの期待を煽る発言もあった。その内容は、1.5Lエンジンの出力アップが含まれる可能性がある。従来型の最高出力97kW(132PS)から、いくらかの性能アップを果たしそう。
今回のマイナーチェンジでのエンジン出力の向上幅は、前回2018年のエンジン改良での+1 kWを上回る見込み。これが「現行ND ロードスターで史上もっとも大きな変更」の具体的に指していたものではないかと推測される。
一方、マイルドハイブリッド化が行われるのではという憶測もあったが、マイナーチェンジの内容がリークしつつある現段階で、そういった情報は含まれていない。
エクステリアについては、バンパーなどを対象としたボディ変更を伴う内容は無く、ランプ類のリニューアルに留まる見込み。これも軽井沢ミーティングでの発言の通りとなりそうだ。さらに、ホイールデザインも変更されるようで、見た目の印象は大きく変わることになる。
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新型ロードスター、マイナーチェンジで約25万円の値上げ予想
マイナーチェンジでは約25万円の値上げが予想される。従来型エントリーモデル「S 2WD 6MT」は2,689,500円という価格設定であったが、これが300万円弱という水準になりそう。物価高を背景に、前回の改良で6万6000円の値上げが実施されたばかりであるが、同じ理由による、段階的な値上げも盛り込まれているだろう。
想定されるマイナーチェンジのスケジュールは、2023年秋(9月下旬予想)に正式発表となり、受注再開となりそう。従来型バックオーダーの生産などが残っていることから、新型の生産スタートは2023年12月以降が予想される。
マイナーチェンジ版の新型ロードスターが、ユーザーに納車されるのは、最速でも2024年を迎えてからになるかもしれない。
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ロードスターがマイナーチェンジに向けてオーダーストップ 2023年6月
マツダは、ロードスターのオーダーストップを2023年6月30日に告知した。
ROADSTERは現行モデル(2022年商品改良車)のご注文受付を終了しております。販売店での在庫がなくなり次第、販売を終了させていただきます。また、販売店の在庫がある場合でも、ボディカラーやオプションなどお客様のご要望に沿えない場合がございます。販売再開時期は改めてご案内いたします。
リトラクタブルハードトップの「ROADSTER RF」についても同様の告知を行っており、ロードスターシリーズ全ての販売は在庫車のみに限られた。
既にロードスターについては、大幅改良が2023年秋に実施されることが予告されており、これに向けた販売調整と考えて間違いなさそう。今秋の大幅改良は、「現行ND ロードスター史上もっとも大きな変更」になるとしており、マイナーチェンジ相当の内容となるだろう。その具体的な内容として予想されるものの一つが、マイルドハイブリッド化である。
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ロードスター マイナーチェンジでマイルドハイブリッド化の可能性?軽井沢ミーティング2023
5月29日に行われた、ロードスター「軽井沢ミーティング2023」では、開発主査の齋藤茂樹氏を含めたメンバーによる、2023年秋に計画中の大幅改良についての発言があった。
「現行ND ロードスター史上もっとも大きな変更」としており、マイナーチェンジ相当の内容が期待されたる。しかし、ランプユニットなどの小変更については否定をしなかったものの、フロントフェイスの変更については概ね否定的な発言があった。一般的なマイナーチェンジで実施される、大幅なフェイスリフトは行われない可能性がある。
その後まもなく、ニュルブルクリンクでのテスト走行シーンがスパイショットされた。ヘッドランプ、リアコンビネーションランプが新デザインとなり、フロント/リア バンパーのエアベンチレーションが修正された新型NDロードスターが姿を見せた。
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ただし、これらの小変更が「現行ND ロードスター史上もっとも大きな変更」の指すところではないはず。現行搭載されるP5型エンジンのマイルドハイブリッド化も可能性の一つとして予想された。ただ、これは予想通りとはならない見込みで、実際には電動化はされず、エンジンの最高出力アップという内容になりそう。
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さらに、「軽井沢ミーティング2023」では、好評の「特別仕様車 990S」が、2023年秋のタイミングで販売終了となることも予告された。
インテリアではマツダコネクト2の採用が予告された。フレーム幅の細い液晶パネルを採用することで搭載を可能にしたという。これもユーザーにとっては大きな進化ではあるが、ライトウェイトスポーツカーとしての本筋からは離れており、これも「現行ND ロードスター史上もっとも大きな変更」を指す内容としては大袈裟すぎるだろう。
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ロードスター 2.0L 幌は、2023年秋の発売無し、しかし実現に向けて準備中
また、ロードスターの2023年秋のマイナーチェンジで期待されてきたものの一つには、「2.0L 幌(ソフトトップ)」の追加発売というものもあった。今回これについての言及もあり、2023年秋の発売が完全否定された。
ただし、「2.0L 幌」の発売実現に向けての準備は進められているようだ。その時期については明言しなかったものの「近々」としている。これは、2024~2025年あたりが予想され、エンジン搭載車 ND型のフィナーレを飾るモデルとなることが予想される。
これまでのマツダが発信してきた内容からは、次期NE型とも言われるロードスター後継モデルは、BEV専用車となり、2026年後半~2027年の発売が予想される。
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ロードスターを後継するBEVはクーペ、国内向けモデルネームもMX-5に変更か
マツダ・ロードスターのNE型へのフルモデルチェンジに相当する、後継のライトウェイトスポーツカーは、2026年後半~2027年にBEVとして発売されるかもしれない。それまでに、現行ND型は、マイルドハイブリッド化の実施により電動化され、販売期間が延長されることが予想される。
マツダが2022年11月に発表した「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針について」によると、2030年までの電動化計画として、「フェーズ 1~3」が設定されている。なかでも2025-27年の「フェーズ2」においては、期間の後半にBEV専用車を投入することが予告された。そして、同時に公開されたのが「ヴィジョンスタディモデル」と名付けられたBEVクーペの走行シーンが含まれるCG動画である。
この動画の冒頭は、現行ND型ロードスターのフロントショットからはじまり、途中にNA、NB、NC型の歴代モデルも登場し、「ヴィジョンスタディモデル」が次期NE型のデザインスタディモデルであることを示唆する内容となっている。また、「ヴィジョンスタディモデル」には固定式のルーフが備えられるようで、これが市販型でも同様であれば、現行の国内向けモデルネームの「ロードスター」は、次期型では「MX-5」などに変更されることが予想される。
新型MX-5 BEVの発売時期は、フェーズ2の後半ということで、2026年後半~2027年ということになる。それまでの間、現行ロードスターND型は、マイルドハイブリッド化による電動化が施され、販売期間が延長されることも予想される。
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ロードスター後継 NE型 MX-5か?「ビジョンスタディモデル」が登場する “マツダが描く未来への想い” は、32分00秒からの約4分間
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ロードスターのマイチェンとフルモデルチェンジ、東京オートサロンで予感させるモデルの出品無し
2023年1月に開催された東京オートサロンでは、MAZDA SPIRIT RACINGから2台のロードスター、「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」と「MAZDA ROADSTER NR-A PARTY RACE Ⅲ VERSION」が出品されたものの、ND型のハイブリッド化や次期NE型の登場を予感させるモデルの出品は無かった。
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現行ロードスターが一部商品改良、特別仕様車追加 2022年11月
マツダは2022年11月17日に、小型オープンスポーツカー「マツダ ロードスター(ソフトトップモデル)」、「マツダ ロードスター RF(リトラクタブルハードトップモデル)」の一部商品改良を実施した。さらに特別仕様車「Brown Top(ブラウン・トップ)」を設定した。
一部商品改良では、ボディカラーとして「ジルコンサンドメタリック」が新たに追加された。
特別仕様車「Brown Top」は、品のあるブラウンの幌と、テラコッタのインテリアが組み合わせられた。
今回の商品改良に向けて、ロードスターの受注受付が停止されていたが、販売再開となった。なお、改良モデルおよび特別仕様車の発売日は、2022年12月中旬が予定されている。
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新型ロードスターは、6万6000円の値上げ
現行ND型マツダ・ロードスターは、2015年にフルモデルチェンジ発売された4代目モデル。2022年11月の商品改良の内容は、新色ボディカラーと特別仕様車の設定のほかに、値上げが実施された。
従来グレードについても販売が再開されたが、これらは6万6000円の値上げとなった。昨今の自動車販売価格のインフレを反映したものとなった。
ロードスター ND型ベースの開発車両はマイルドハイブリッド搭載か?
一方で、マツダでは改良型ロードスターの開発も進められている。現行ND型のボディを流用したテスト車両がリークされている。
現行型ベースの次期MX-5 マツダ ロードスター開発車両がリークhttps://t.co/IpJp74nv1m pic.twitter.com/KC0DnqxNJe
— 自動車リサーチ (@car_research_) September 13, 2022
カーメディア「CARSOOPS」によれば、リーク画像のリアフェンダーアーチの膨らみが現行モデルよりも拡張されていることが指摘されており、リアトレッド幅の拡大が予想されている。ただし、リーク画像を見る限り、ND型とのリアトレッド幅の違いは、明確には確認できない。
改良型のパワートレインにおいては、マイルドハイブリッドによる電動化も予想されるものの一つ。また環境性能が高いガソリンエンジンとして、SPCCI(火花点火制御圧縮着火)技術を採用した、SKYACTIV-Xの縦置き版の搭載も期待される。
一方、マツダが発表した「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針について」によると、ロードスターは後継モデルはBEVである可能性が高く、その登場時期は2026年後半~2027年と判断できる。
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ロードスター モデルチェンジ まとめ
現行ND型ロードスター 大幅改良 マイナーチェンジ まとめ
- 従来型が2023年6月30日にオーダーストップ
- 2023年5月の軽井沢ミーティングで2023年秋の大幅改良(マイナーチェンジ相当)について言及
- 現行ND型で最も大きな変更であることを予告
- 1.5L エンジン最高出力の向上が予想される
- 値上げ幅は約25万円予想
- 予想スケジュール、2023年秋に正式発表と受注再開、2023年12月頃に生産スタート、2024年1月以降に納車スタート
- デザインは大きく変わらないことを予告
- ランプユニット類が変えられる可能性
- マツダコネクト2の採用を予告
- 8.8インチモニター採用予想
- レーダークルーズコントロール採用予想
- 横滑り防止装置に「DSC-TRACK」採用予想
- ホイールデザインの変更予想
- 990Sの販売終了を予告
- 2.0L(ソフトトップ)は2023年秋には出ないが、「近々」出ると明言されており、2024~2025年発売予想
MX-5 フルモデルチェンジ NE型 まとめ
- 「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針について」でロードスター後継の「ビジョンスタディモデル」を発表
- 市販型発売時期として、2026年後半~2027年を予告
- ロードスター後継を示唆するBEVコンセプト「ビジョンスタディモデル」が2022年11月に発表
- 「ビジョンスタディモデル」は、クーペボディのため「ロードスター」のモデルネームはグローバルネーム「MX-5」に統一される可能性
マツダ ロードスター 画像 東京オートサロン2023
MAZDA ROADSTER NR-A PARTY RACE Ⅲ VERSION 画像
倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 画像
ロードスター 一部商品改良 2022年11月
- 2022年11月17日に一部商品改良発表でオーダー再開
- 新色ボディカラー
- 特別仕様車「Brown Top」の設定、消費税込み(6MT)¥3,257,100/(6AT)¥3,372,600
- 従来モデルは6万6000円の値上げ
「マツダ ロードスター」の一部商品改良の概要
特別仕様車「Brown Top」を追加
- ソフトトップモデルに特別仕様車「Brown Top」を新たに追加。
- 「S Leather Package」をベースに、下記の特別装備により、品を感じられるカラーコーディネーションにしました。
- ソフトトップ カラー:ブラウン(インシュレーター付)
- 電動リモコン式ドアミラー(手動可倒式):ボディー同色
- ナッパレザーシート(テラコッタ)
- ドアトリム/インパネデコレーションパネル(テラコッタステッチ入り)
- 16インチアルミホイール(高輝度塗装)
ボディカラーに「ジルコンサンドメタリック」を追加
- ソフトトップモデル、リトラクタブルハードトップモデルとも、ロードスターの新たな世界観を感じさせる「ジルコンサンドメタリック」を追加。
- ビンテージライクで、ロードスターのスポーティさをより際立たせます。
ロードスター 画像 2022年11月
ロードスターに一部改良と特別仕様車設定、2022年1月
マツダは、小型オープンスポーツカー「マツダ ロードスター(ソフトトップモデル)」、「マツダ ロードスター RF(リトラクタブルハードトップモデル)」を改良し、2022年1月中旬に発売した。
ロードスターは、1989年に初代がデビューして以来、4代にわたって、2人乗り小型オープンスポーツカーとしては異例の110万台以上が売れた。
今回は、4代目ロードスターのコンセプトである「人生を楽しもうー“Joy of the Moment, Joy of Life”(ジョイオブザモメント、ジョイオブライフ)」をさらに深めることを目指した改良が行われた。また、2つの特別仕様車と1つの新機種が追加された。
マツダロードスターの原点に立ち返り、「軽いことによる楽しさ」を追求した最軽量グレード“S(990kg)” から、さらなるバネ下重量の低減を図った特別仕様車「990S(キュー・キュー・マル・エス)」、クールで都会的なロードスター特別仕様車「Navy Top(ネイビー・トップ)」、そして上質な「テラコッタ」の内装色を新設定したエレガントなロードスターRFの新機種「RF VS Terracotta Selection(RF VS テラコッタ セレクション)」が追加された。
また、「人馬一体」の走りの楽しさをさらに高める新技術「KINEMATIC POSTURE CONTROL (KPC)(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」をロードスター全モデルに導入された。
「マツダ ロードスター」および「マツダ ロードスター RF」の商品改良
「人馬一体」の走りの楽しさをさらに高める「KINEMATIC POSTURE CONTROL」を採用
キネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)は、日常域でスムーズに動くロードスターのサスペンション構造を活かしながら、ハイスピードのコーナリングにおいてもより一体感があり、より安定した旋回姿勢を実現する。
ロードスターのリアサスペンションは、ブレーキをかけることで車体を引き下げる「アンチリフト力」が発生する構造になっている。KPCでは、このサスペンションの特性を最大限に活かし、Gが強めにかかるようなコーナリングの際にリアの内輪側をわずかに制動することで、ロールを軽減しながら車体を引き下げて旋回姿勢をより安定させる。KPCによる重量増加は1グラムもない。
KPCは、後輪の左右の速度差から旋回状態をリアルタイムに検知し、これに応じてリニアに作動を強めて、自然な姿勢安定化の効果が発揮される。つまり、日常域ではこれまでと変わらない、ロードスターらしいリラックスした軽快な挙動を保ちつつ、ハードな走行になればなるほど、KPCによって車体の浮き上がりが軽減され、クルマが地面に吸い付くように安定しやすくなる。
これによって接地感が高まり、これまでよりも幅広いドライビングシーンにおいて、ロードスター本来のポテンシャルを最大限に活かした「人馬一体」の走りが実現される。
ボディカラーに「プラチナクォーツメタリック」を追加
上質でエレガンスさを表現したプラチナクォーツメタリックをラインナップ。今までのロードスターとは一味違う、大人の雰囲気を醸し出します。
特別仕様車
マツダ ロードスター 990S
最軽量グレード”S”をベースに、さらなるバネ下重量の低減と、軽さを活かしたシャシーとエンジンの専用セッティングによって、より軽やかで気持ちの良い人馬一体感を提供する特別仕様車が追加された。
消費税込み車両本体価格 990S (6MT) ¥2,893,000
マツダ ロードスター Navy Top
品のあるダークブルー幌と黒革内装を組み合わせた、クールで都会的な特別仕様車が追加された。
消費税込み車両本体価格 Navy Top (6MT) ¥3,191,100 / (6AT) ¥3,306,600
追加車種
マツダ ロードスター RF VS Terracotta Selection
滑らかな触感で上質さが際立つナッパレザー内装のインテリアカラーに、鮮やかな新色「テラコッタ」を採用し、リラックスする大人の休日をイメージした新機種となる。
消費税込み車両本体価格 VS Terracotta Selection (6MT) ¥3,798,300 / (6AT) ¥3,825,800