通算3代目となる次期アウトランダーが、2021年2月に正式発表される。
三菱自動車からは、現在のところティザー画像一枚が公開されている。
そのエクステリアは2019年3月にジュネーブ発表されたエンゲルベルクツアラーを再現したものとなった。
アウトランダーのティザーとエンゲルベルクツアラーを比較
エンゲルベルクツアラーはその後、2019年10月の東京モーターショーでも公開され、この時点で日本導入されるモデルを意図したコンセプトカー、つまり次期アウトランダーである可能性が高まった。ただし、現行型アウトランダーとはあまりにもイメージが異なることから、これに忠実な市販型が登場することは、自動車リサーチも予想はしていなかった。
今回公開されたティザー画像とその特徴をエンゲルベルクツアラーと比較していくと、再現度の高さに驚く。
フロントは最新型ダイナミックシールド
フロントは三菱のファミリーフェイスであるダイナミックシールドが採用される。
点灯している横長のシャープな光は、デイタイムランニングライトのはず。
ヘッドランプは中段外側の横3本ラインの位置に来るだろう。
三菱のダイナミックシールドは、デリカD:5のマイナーモデルチェンジ以降、迫力をより増したものに変化したが、これと共通する点灯パターンが予想される。
さらに次期アウトランダーでは、シーケンシャルターンライトが装備され、これは前述のデイタイムランニングライトの底辺ラインに置かれるだろう。
ルーフラインは水平でクロスカントリー風のボディスタイル
ルーフラインは近年のSUVデザインのトレンドであったファストバック調から脱却している。ほぼ水平に設置されたルーフからは、ヘッドクリアランスが確保された、広々とした後席が想像できる。
アウトドアツールなどをしっかり積載できるラゲッジを備えた硬派なスタイリングもエンゲルベルクツアラーで示されたものと変わりがない。
斜め後ろからはイヴォーグ風
リアコンビネーションランプはレンジローバー イヴォーク風で、水平基調の細長いラインで表現された。これはサイドのキャラクターラインにも繋がっている。
斜め後方からのアングルでは、細いデイタイムランニングライトがサイドに回り込む。このあたりもイヴォーグの細長いヘッドランプ目尻を彷彿とさせるものがある。
エンゲルベルクツアラーにあったフロントドアパネル前方のメッキ装飾は無くなっているように見える。
次期アウトランダーと次期エクストレイルは共通プラットフォーム
次期アウトランダーは、日産の次期エクストレイルとプラットフォーム共用される。
国内向けには、この新型アウトランダーが先に公開されることになりそうだが、北米向けにはエクストレイルの兄弟車である日産・ローグの新型が、既にデビューを果たしている。
新型ローグのボディサイズは、全長4648×全幅1839×全高1699mmであり、次期アウトランダーもこれと大きく変わらないはず。
従来型アウトランダーのボディサイズは、全長4695×全幅1800×全高1680mmであるからサイズ感は、ほぼ踏襲される。
国内向けパワートレインは、まだ正確にはわからない
新型ローグでは2.5Lのガソリンエンジンが搭載されるが、これはあくまで北米仕様である。
プラットフォーム共用であれば、PHEVのほか、日産のe-POWERも選択肢として可能になるず。日本仕様のアウトランダーにどういったパワートレインが搭載されるかは、まだ正確にはわからない。2月の正式発表を待つことになる。
新型アウトランダーは、グローバルで販売されるモデルでもある。先行導入地域は米国、カナダ、プエルトリコで、日本発売は2021年の春~夏頃が予想される。