ホンダは新型軽商用EV(電気自動車)「N-VAN e:(エヌバン イー)」の発売時期を2024年秋に延期することを発表した。
当初、新型N-VAN e:は、2024年春の発売が予告され、これに向けて先行ホームページもオープンしていた。延期の理由は、一部部品の量産に向けた生産体制の整備遅れのためとしている。
ただし、先行予約については2024年5月に開始するとしている。また、価格、主要諸元などの詳細情報については6月に発表される見込み。
新型「N-VAN e:」の<まとめ>は、次のページ
新型N-VAN e: ツートーンカラーが先行ホームページで公開
ホンダの軽商用EV、「N-VAN e:」は2024年秋の発売に延期された。先行ホームページでは、2トーンカラーのイメージ画像も遅れて公開されている。
e:L4 (スタンダードモデル) ツートーンカラー
新型「N-VAN e:」の<まとめ>は、次のページ
e:FUN ツートーンカラー
新型「N-VAN e:」の<まとめ>は、次のページ
「N-VAN e:」2024年秋の発売へ延期、軽商用EV
ホンダ「N-VAN e:」がホームページにて先行公開されている。「N-VAN e:」は、「N-VAN」をベースとした新型軽商用BEVで、2024年春の発売が予告されていたが、これは2024年秋の発売に延期された。
スタンダードモデルとして「e:L4」、仕事のほかレジャーにも馴染む内外装の「e:FUN」、助手席シートが無い「e:L2」の3タイプが設定される。
「e:L4」と「e:FUN」はHONDA SENSING、「e:L2」は衝突軽減ブレーキや歩行者事故低減ステアリングなどの安全運転支援機能が標準装備される。
「e:L2」については、新車オンラインストア「Honda ON」で、限定販売される予定となっている。
また、ホンダが発表したジャパンモビリティショー(2023年10月25日より開催)の出展内容では、日本での市販予定車(四輪)として「新型軽商用EV プロトタイプ」がリストアップされていた。これは「N VAN e:」であることが正式に発表された。
新型「N-VAN e:」の<まとめ>は、次のページ
新型N-VAN e:の特徴
新型BEVである「N-VAN e:」は、従来N-VANガソリン車の特長である商用車としての積載性や空間価値を変わらず実現し、誰もが運転しやすいパッケージとしている。荷室のフロア下に搭載するバッテリーを薄型化し、床はフラットで低く、天井は高くすることで、広く大容量な荷室空間が実現された。また、助手席からリアシートまでフラットにすることで、長尺の荷物を積むことが可能。さらに助手席側のセンターピラーをなくした大開口部により、横からも大小さまざまな荷物の積み降ろしがしやすくなっている。
バッテリー容量など詳細な仕様は明らかとされていないが、航続距離はWLTCモードで210km以上が目標となっているようだ。また、6.0kW出力の普通充電器によって、約5時間でのフル充電に対応するとしている。
国内のヤマト運輸やインドネシアの国営石油会社プルタミナとの実用性検証も始まっているようだ。
2022年の軽自動車セグメントでは、新型BEVとして「日産・SAKURA」と「三菱・eKクロス EV」が発売となり注目を集めた。BEVの商品化については、バッテリー容量と価格のバランスが重要となってくるが、新型N-VAN EV(仮称)は、先行する他社2モデルと同程度の性能を狙ってきた印象である。
また、ベースとなる「N-VAN」は、2018年7月発売で、助手席側センターピラーレスによる大開口ドアと、後席と助手席がフルフラットになる使い勝手の良さが特徴となっている。これまで、商用利用としてだけではなく、趣味やアウトドアでも広く活用されてきた。
N-VAN EVの発売の後、パーソナル向けの軽EV、SUVタイプのEVの導入も計画されており、2030年までにグローバルで30機種のEVの展開と年間生産200万台超を計画している。さらに全固体電池の実証ラインにも着手し、約430億円を投じている。
新型「N-VAN e:」の<まとめ>は、次のページ
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
N-VANベースの軽商用EV まとめ
まとめ更新日: 2024/04/15
- ホンダの軽自動車EVは商用車から導入する
- N-VAN e:の発売は、当初2024年春の予定から、2024年秋に延期
- 2024年5月の先行予約開始を予告
- 2024年6月の価格、詳細仕様公開を予告
- ホームページ先行公開済み
- ジャパンモビリティショーでプロトタイプ出品
- 普通充電 約5時間(6kW)、急速充電 約30分(50kW)
- 航続距離の目標は、200kmから210kmに上方修正
- 価格は100万円台
- N-VAN e:の後に、パーソナル向けの軽EV、SUVタイプのEVを適時投入予定
N-VAN e: 画像
N-VAN 東京オートサロン 2022 画像
N-VANからスタートする軽自動車のEV化、ホンダのEV計画 2022年4月発表
- 今後10年で研究開発費として約8兆円、電動化・ソフトウェア領域に投資も含め約5兆円を投入し、電動化を加速
- ホンダは、2030年までにグローバルで30機種のEVを展開し、EVの年間生産200万台超を計画
- さらに全固体電池の実証ラインに着手し、約430億円を投じて、2024年春の立ち上げを予定(2024年秋に延期)
- EV向けプラットフォーム「Honda e:アーキテクチャー」を採用した商品を2026年から投入