新型ジューク、3代目は日本発売の可能性あり
日産のジュークは、2025年度のフルモデルチェンジが予想されます。
ジュークは2010年に初代モデルが登場しましたが、国内向けには、2019年のフルモデルチェンジを経た2代目ジュークが発売されることはありませんでした。
代わりに後継モデルとして、コンパクトSUVのキックスが2020年に発売されました。
現在、日産ではジュークの3代目となるフルモデルチェンジが計画されています。このモデルは、日本でも発売される可能性が高いと期待されています。
ジャパンモビリティショー2023で発表された「HYPER PUNK」が、3代目ジュークのデザインコンセプトと考えられています。
ジャパンモビリティショーでは、日産はHYPERシリーズの5つのコンセプトモデルを発表しました。その中でモックアップ車体が展示されたのは、次期GT-Rとされる「HYPER FORCE」、次期エルグランドとされる「HYPER TOURER」、そして次期ジュークをイメージした「HYPER PUNK」の3つです。
残りの2つである「HYPER URBAN」と「HYPER ADVENTURE」はプロモーション動画内に登場するなどはありましたが、モックアップによる展示には至りませんでした。
次期ジュークとされる「HYPER PUNK」が初公開された場所は東京です。次期GT-Rと次期エルグランドの日本発売が確実視されるように、次期ジュークの日本発売も期待されています。
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次期ジュークはBEVとなる可能性が高い
日産は欧州でのBEVラインアップの充実に向けて、英国サンダーランド工場でも準備を進めてきました。
同工場は、現行の2代目ジュークの生産拠点でもあります。日産は2021年7月に、欧州でのカーボンニュートラル達成を目指すため、英国で超大型バッテリー工場「ギガファクトリー」の建設を発表しました。
サンダーランド工場は「EV36Zero」のハブ工場としての位置付けとなります。これらに向けて日産は、英国での生産設備の大幅な増強をしてきました。そこで生産されることになる次世代BEVについては、具体的なモデルネームもいくつか出てきています。
まずは、次期リーフが2024年度内にもフルモデルチェンジ発売される見込みです。その前身となるコンセプトカーは「Chill Out」として公表されてきました。
さらに、BEV化された次期ジュークや次期キャシュカイもサンダーランド工場での生産が予告されています。
しかし、これらの登場する順番や時期については、まだはっきりとはしていません。
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次期ジュークは、日産の経営計画「The Arc」にも登場
2024年3月に発表された日産の経営計画「The Arc」では、BEV、e-POWER、PHEVの3つの電動パワートレインタイプに関する新車投入計画も明らかにされました。
特にBEVに関しては、2024年度に2車種、2025年度に2車種、2026年度に4車種が投入される予定です。
これらの8車種のBEVの中にジュークが含まれていることが予想されます。
さらに、「The Arc」では、25台の次世代モデルのティザー映像が公開されました。この中には、次期ジュークと見られるモデルも含まれています。
先頭に配置されているのは次期リーフであり、次期ジュークはそのすぐ後ろの2列目右翼に位置しています。次期リーフよりは遅れるものの、次期ジュークの発売時期も近づいていることがうかがえます。
また、2列目左翼には次期マイクラが配置されており、これもBEVとして計画されています。
次期マイクラはフランスのルノーの工場でOEM生産が計画されており、「Renault 5 E-Tech electric」と姉妹車種となることが予告されています。
次期マイクラの発売時期は未定ですが、2024年度内に実施される可能性があります。日産が2024年度に投入予定している2車種のBEVは、次期リーフと次期マイクラがであることが予想されます。
これらの情報から、次期ジュークは2025年度にBEVとして発売されることが予想されます。
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「ジューク BEV」と「キックス e-POWER」の同時ラインアップに期待
次期ジュークに関しては、BEVの設定が確定的となっています。
これが次期リーフとのプラットフォーム共有を前提にすると、ICEやe-POWERが設定されないことが予想されます。
つまり、ジュークはBEV専用車としてラインアップされる可能性が高いです。一方、米国向けに先行してフルモデルチェンジが発表された新型キックスは、現時点ではICE車として用意されています。
しかし、公開されたティザー動画では、電気がショートするような音と光の表現が含まれており、このことは後の電動パワートレインの追加を示唆しているかもしれません。
新型キックスには、遅れてe-POWERが設定されることが予想されます。日産は経営計画「The Arc」において、2026年度に米国でe-POWERを導入することを予告しており、そのモデルはキックスである可能性があります。
特に国内向けの次期キックスについては、従来型同様にe-POWER専用車となることが予想されます。これに対して、ジュークはBEV専用車としてのラインアップが見込まれています。
日産はBEVのモデルミックスを2023年度の9%から、2026年度で20%とする目標を発表しており、これにはBEV専用車となるであろう新型ジュークも重要な役割を果たすことが期待されています。
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新型ジューク フルモデルチェンジ まとめ
- 次期ジュークのデザインコンセプト「HYPER PUNK」がジャパンモビリティショー2023で発表済み
- 日本発売の期待
- 英国サンダーランド工場で主に欧州向けに生産計画
- BEVとして計画
- 日産は2024年度に2車種のBEVを発売予定で、これは次期リーフと次期マイクラの可能性
- 2025年度にも2車種のBEVを発売予定で、ここに次期ジュークが含まれる可能性