日産の新型軽自動車EV、IMkコンセプト市販型はプレミアム感のある内装が特徴

サクラ
IMkコンセプト プリズムディスプレイ

IMkコンセプト 東京モーターショー2019

日産は新型軽自動車EVを2022年5月20日に発表する見込み。2019年の東京モーターショーで出品されたIMkコンセプトの市販型に相当するモデルとなる。

日産の軽自動車EVは、IMkコンセプトのプレミアム感を再現できるのか

日産の軽自動車EVがセールス的な成功を収めるかどうかは、EVとしての性能よりも、IMkコンセプトで示されたプレミアムイメージをどこまで市販車で再現できるかにかかっていると考える。

IMkコンセプト リアシート

IMkコンセプトは、2019年の東京モーターショーで発表された軽EVのコンセプトカーで、アリアコンセプトと同時発表となっていた。ちなみにアリアは、既に市販化に至っている。

IMkコンセプトのボディタイプは近年の軽自動車セグメントで売れ筋となっているスライドドア装備のスーパートールワゴンではない。必要十分なキャビンスペースの設定と大人の乗降を想定した後席ヒンジドアの採用による、ベーシックな軽ワゴンスタイルに仕上げられた。

EVということで銅をイメージさせる独特の光沢を持つカッパー色も印象的である。これと近い色合いのメタリック塗装は、新型アリアの「暁(あかつき)」として市販化されている。新型軽自動車EVでも、プレミアム感が強い特別塗装色の設定が用意されそうだ。

IMkコンセプト フルフラット

絨毯敷きの床面は凹凸を感じさせない平面に仕上げられており、前席後席ともプレミアムコンパクトを求めるユーザー層から好評を得そう。

IMkコンセプト フロントシート

IMkコンセプト プリズムディスプレイ

インパネ周りは、ステアリングホイールこそ付いているものの未来カーを思わせるシンプルな構成となる。ダッシュボードおよびドアパネルはプラスチックではなくファブリックで覆われており高級車らしい装いとなる。

IMkコンセプト ドア

メーター、インフォメーション、ナビゲーションは一つの大きな三角柱プリズムに仕立てられたディスプレイによって映し出され、スッキリとした印象に仕上げられる。

IMkコンセプト プリズムディスプレイ

IMkコンセプト プリズムディスプレイ

サイドミラーはカメラ方式で、Aピラーに置かれたモニターによって斜め後方確認ができる。

IMkコンセプト デジタルミラー

【 #東京モーターショー 】コンセプトカー #IMk 車両概要ビデオ

IMk市販型、軽自動車EVは日産と三菱の協業で開発される

IMk市販型の車体は、日産と三菱の共同プロジェクトであるNMKVで企画・開発が進められている。三菱ブランドからも姉妹車種が発売されるだろう。

IMkコンセプト デジタルミラー

次世代軽自動車EVについて、「軽」の概念を覆すEVならではの力強い加速、滑らかな走り、そして高い静粛性を兼ね備えるモデルとしており、さらに運転支援技術をはじめとする、様々な先進技術の搭載が予告された。

新型軽自動車EVは20kWhバッテリー搭載、災害時給電可能

搭載されるバッテリー容量は、20kWhとなることが発表されている。このEVバッテリーは、蓄えた電気を自宅へ給電することで家庭の電力とすることも可能。もしもの時には「走る蓄電池」となり、非常用電源として充分な能力が発揮される。

IMkコンセプト NMKV

車両寸法は、全長3395㎜×全幅1475㎜×全高1655㎜とこれまでの軽ワゴン車のスタイルが維持される。取り回しも優れ、非常に運転し易いモデルとなる。

IMk市販型は、日産のゼロ・エミッション計画を促進

IMkコンセプト フロントシート

日産自動車は、ゼロ・エミッション車のパイオニアとして、これまでに全世界で50万台以上、日本国内では15万台以上の電気自動車「日産リーフ」を販売してきた。
また、日本が抱える環境負荷低減や災害対策などの課題を解決するために、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」活動を推進している。

IMkコンセプト

日産は、2030年代早期より、主要市場で投入する新型車をすべて電気自動車(EV)などの電動車両とすることを目指しており、引き続き、電動化技術の開発、電動化モデルのラインアップ拡充に向けて取り組んでいくとしている。

新型軽自動車EVは三菱アイミーブを後継する

日産の新型軽自動車EVは三菱自動車からも別車名で発売されることになり、2009年に発売した軽電気自動車、アイミーブの後継モデルという位置づけとなる。アイミーブは欧州市場でもプジョー・iOn、シトロエン・C-ZEROのモデルネームでOEM販売されてきた。

c-zero

CITROEN C-ZERO

ion

PEUGEOT iOn

モデル後期では、歩行者安全に関する改正法規をクリアするためバンパーサイズが拡大され、軽自動車規格のサイズを超えた。登録車としての販売が継続されていたが、2021年3月末に生産終了している。

i-MiEV

アイミーブ

i-MiEV

アイミーブ

日産の新型軽自動車EVの発売に向けて、これまでの動き

IMkコンセプトは日産ブースからの出品であったが、実際には、三菱自動車と軽自動車部門を協業するNMKV社での開発および生産となる。

岡山県倉敷市の水島製作所がその拠点となっており、昨年2020年夏から総額約80億円に及ぶ、新型の軽EV生産に向けた設備投資を始めたことが明らかとなっている。これはまさにIMkの市販型に向けた動きであった。

日産、事業構造改革計画 NISSAN NEXT

日産が2020年5月に発表した「事業構造改革計画/NISSAN NEXT」によると、2023年度までにEVとして合計8車種の市場投入を発表している。このなかに日本市場向けの軽EVが1車種、明記されていた。

IMkコンセプト リアシート

三菱、新中期経営計画 Small but Beautiful

また一方で、三菱自動車は2020年7月に新中期経営計画「Small but Beautiful」を発表しており、このなかでも日産自動車と協業の軽自動車EVについての記載がある。ただし、発売時期については、明言が避けられていた。

なお三菱自動車は市場投入の具体的な時期について言及したPHEV、EVの環境対応車がある。エクリプスクロスPHEV、中国市場向け新型EV、次期アウトランダーPHEVの3モデルで、これらは2022年度までに市場投入される計画である。新型の軽自動車EVは、その後になるのではと考えられたが、日産の新型軽自動車EVと同時期のデビューとなるだろう。

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