新型【フィットRS 復活】出力スペックはBASIC他と共通、e:HEVは減速セレクター&ドライブモード専用装備、2022年10月ハイブリッド車、11月ガソリン車が発売【ホンダ最新情報】ターボも6MTも無し

フィット
fit-rs-teaser2

新型フィット e:HEV RS

ホンダ・フィット(FIT4)のマイナーチェンジでは、かつてのGE8/GK5型を後継する「RS」グレードが追加された。ハイブリッドモデルの「e:HEV RS」が2022年10月7月に発売。さらに「ガソリン RS」2022年11月10日に発売される。

fit-rs-teaser3

新型フィット e:HEV RS

フィット e:HEV RSは、減速セレクター装備、ドライブモード装備

2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、モーター出力のアップとともに、アクセルの応答性も向上し、よりパワフルな走りとなる。これは「RS」だけというわけではなく、他の「BASIC」、「HOME」、「LUXE」、「CROSSTAR」においても同様の進化を遂げた。モーター出力は90kW(123PS)となり、これは従来モデルから10kW(14PS)向上している。

e:HEVの根幹部分は全タイプで共通となるわけだが、「RS」のe:HEVには、減速セレクター、ドライブモードスイッチが専用装備となり、走りのこだわりが感じられる仕様となった。

fit-rs-teaser5

ドライブモードスイッチは3つのモード(NORMALモード、SPORTモード、ECONモード)が用意される。

fit-rs-teaser4

アクセルペダルを離したときの減速の強さを変更できる。

他に「RS」専用の装備として、専用デザインのフロントグリルや前後バンパー、リアスポイラーなどが採用され、スポーティーな印象が高められた。

新型フィット RSにガソリン車あり、発売は約一ヶ月遅れる

「RS」を含め全てのボディタイプで、e:HEV車とガソリン車が用意される。「RS」のガソリン車には、ホンダ最新の1.5L エンジンであるL15Z型の搭載が期待されていたが、これは実現された。しかし、これは「RS」に限らず、やはりフィットの全タイプで共通採用となった。

また、マニュアルトランスミッションの採用を待望する声もあったが、今回は見送りとなった。CVTのみの設定で、発売日は2022年11月10日となる。

フィットRS ガソリン車に搭載されるのは、ホンダの最新1.5L NAエンジン、L15Z型

RSグレードを含めたフィットシリーズに新たに導入される1.5L ガソリンエンジンは、ホンダ最新のL15Z型となった。これは2021年発売のヴェゼルから搭載がスタートしたエンジンである。

VEZEL Modulo X CONCEPT 001

VEZEL Modulo X CONCEPT 東京オートサロン2022

1.5Lクラスのエンジンは3気筒とするのが、環境性能やコストなどの面から近年のトレンドとなってきたが、L15Z型では4気筒が継続され、ホンダの独自性を感じさせる仕様となっている。

採用されたL15Z型のスペックは、ヴェゼルと共通の最高出力が87kW(118PS)、最大トルクが142Nm(14.5kgfm)となった。車体重量、ボディサイズが小さいフィットでは、よりスポーティな走りが期待される。

フィット RS リアコンビネーションランプ

先代型フィット RS

フィットのハイブリッドモデルのe:HEVにもRSが設定された

そして、RSグレードはハイブリッドのe:HEV搭載モデルにも設定された。RS独自のスポーツ走行モードと減速セレクターが装備された。

やはり、マニュアルトランスミッションが設定されることは無かった。ハイブリッド+6MTを望む声もあるが、現行型フィットはe:HEVの採用により、構造的にマニュアルトランスミッションの装備は難しい。

フィット インテリア

e:HEVは、発進~中速度域においてはモーターだけに頼った走行で、モーターならではの幅広いトルクレンジを活用することで変速機無しで加速をこなす。そして、モーターが不得意とする高速巡航においてのみ、エンジンと駆動輪が直結する構造となっている。機械的な変速機であるマニュアルトランスミッションが介入する余地は無い。

フィットRSの歴史は2007年のGE8型が起源、2022年夏秋に復活

現行フィットシリーズは2020年2月に発売されたGR系の4代目モデルである。このフルモデルチェンジのタイミングで、RSグレードが廃止されており、全車においてマニュアルトランスミッション車が用意されないというグレード体系が取られてきた。

フィット ワールドプレミア

現行型フィット 東京モーターショー2019

ただし、後追いでRSグレードを計画していることについては、ホンダも否定はしてこなかった。新型フィット4も販売3年目に入り、フィットRSが導入される機運が高まっていた。

フィット RS

先代型フィット RS

GE8型フィットRS、当初は5速MTを採用

「フィット RS」は、2007年にフルモデルチェンジ発売された2代目フィットのスポーツグレード(GE8型)として登場した。通常フィットが1.3Lガソリンエンジンを搭載するなか、「フィットRS」はL15A型の1.5Lエンジンを搭載し、最高出力120PS、最大トルク14.8kgmというパフォーマンスに仕上げられた。トランスミッションはFF車は5速MTとCVTからの選択で、フルタイム4WD車は5速ATが用意された。

fit-rs-ge8

FIT RS GE8型

その後、2010年にはフィットシリーズがマイナーモデルチェンジを受けるが、このタイミングで「フィットRS」のマニュアルトランスミッション車に6速MTが採用された。また、「フィットRS」の4WD車はカタログ落ちとなった。

GK5型フィットRS、最高出力132psにパフォーマンスアップ

2013年には「フィットRS」はGK5型に進化する。フィットシリーズ全体でフルモデルチェンジを受け3代目モデルに切り替わったが、「RS」グレードについても当初から用意された。「RS」に搭載されるエンジンはL15B型に変更され、最高出力132PS、最大トルク15.8kgf・mとなり、先代型「RS」と比較してパフォーマンスアップを受けている。マニュアルトランスミッション車は、GE8後期型から引き続き6速MTが採用された。

フィット RS

フィット RS GK5型

また、2017年6月のマイナーモデルチェンジでは、安全運転支援システム「Honda SENSING」がフィットシリーズに導入されたが、これはスポーツグレードの「RS」シリーズも対象であった。

GR系フィットRS、2022年夏秋発売へ、スポーツグレードが復活

その後、2020年2月にフィットシリーズは現行の4代目モデル(GR系)となるフルモデルチェンジを受けたが、スポーツグレードの「RS」はラインアップされなかった。また、フィットシリーズ全車においてもマニュアルトランスミッション搭載車が用意されておらず、スポーツグレードの登場を待ち望む声が高まっていた。

FIT NESS

フィット NESS

前期型フィットは5つのグレード体系「BASIC、HOME、NESS、CROSSTAR、LUXE」が用意されていた。このうち「NESS」が2022年10月のマイナーチェンジで廃止となり、「RS」が加わった。

タイトルとURLをコピーしました