レクサスESのフルモデルチェンジは2024年秋~2025年前半の実施が予想される。
現行型ESは2018年10月に市場に投入されました。その後2021年8月にマイナーチェンジを経て商品力を強化し、2024年秋で6年の販売期間になろうとしています。ファンの間では、次期型ESの登場が待ち望まれています。
特に注目されているのは、レクサスESが共用しているGA-Kプラットフォームを搭載するトヨタブランドのセダン、カムリの動向です。カムリは2023年11月に米国でフルモデルチェンジが発表され、新型ではGA-Kプラットフォームを継承しつつ、トヨタ最新のハンマーヘッドデザインが取り入れられました。しかしながら、新型カムリの日本での販売計画は立っておらず、先代モデルは2023年12月に販売を終了し、後継モデルの設定もされていません。
この状況は、レクサスESのプレミアムなFFセダンとしての位置付けをより重要なものにしています。現段階でレクサスESのフルモデルチェンジについての公式な発表はありませんが、業界内では2024年秋から2025年前半にかけてのフルモデルチェンジが予想されています。これは新型カムリが登場してから1年を過ぎるタイミングにあたります。
一方、レクサスが2024年3月29日に更新した、工場出荷時期目処によると、レクサスESは3ヶ月と告知されています。今後、フルモデルチェンジが近づくと、短縮されていくことになりそうです。
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レクサスES、2022年7月一部改良
レクサスはESシリーズの一部改良を2022年7月28日に行った。一部改良の内容としては、予防安全技術の機能拡充と最新のマルチメディアシステムなどの先進技術の進化が盛り込まれたほか、より上質で洗練されたスタイルの特別仕様車“Graceful Escort”が新設定された。
レクサスESシリーズは、2018年にフルモデルチェンジ発売された7代目モデル。2021年にはマイナーチェンジを受けており、フェイスリフトが実施されていた。
新型レクサスESの予防安全技術が機能拡充された
車両を上から見たような映像をセンターディスプレイへ表示するパノラミックビューモニターに、撮影した路面の映像を車両直下に合成表示することで車両下方の路面状況、タイヤ位置などの把握を補助する床下透過表示機能を追加。駐車やすり抜けがサポートされる。
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マルチメディアシステムとコネクティッドサービスの刷新による利便性向上
- 直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムを搭載。ナビや音楽、車両設定などの各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで優れたアクセス性を実現するとともに、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分け、操作フローを統一し使いやすくなった。
- クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビを採用。さらに、従来の車載ナビとコネクティッドナビを組み合わせたハイブリッド型のナビゲーションが採用された。
- 最新の音声認識機能は、ステアリングのトークスイッチ操作による起動に加え、ディスプレイのマイクアイコン操作や音声による起動が可能となった。あらかじめ設定された起動ワード(例 : Hey Lexus!など)を発話することで、スイッチ操作や再生中の音楽停止をすることなく、音声認識機能の起動が可能となった。さらにクルマと会話するような自然な発話での操作にも対応した。
- iPhoneやAndroidデバイスの専用機能を車載機ディスプレイにて使用する、Apple CarPlay、Android Autoが設定された。Apple CarPlayは、従来のUSB接続に加え、Wi-Fiによる無線接続にも対応した。
- DCM(Data Communication Module)を活用したインターネット接続により、Webサイト(ニュースやブログ、ストリーミング音楽、YouTube動画など)を閲覧することができるWebブラウザー機能が設定された。
- 「My LEXUS」により、スマートフォンでクルマの燃料残量や走行距離の確認が可能となった。さらに乗車前にエアコンを作動させておけるリモートエアコンなどのサービスに対応した。「マイカー始動ロック」では、「My LEXUS」からの操作により任意の期間において車のエンジンを始動できなくすることが可能となった。夜間や長期の旅行・出張等の際にご利用いただくことで、車を使わない時間のセキュリティを高めることができる。
- DCMによる無線通信でソフトウェアの更新が可能となるOTAソフトウェアアップデート機能が採用された。マルチメディアの表示内容や操作性の改善に加え、新機能の追加や性能向上などを行うことができる。
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インテリアレイアウトの変更による操作性向上
インストルメントパネル、およびコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化し、カップホルダーやおくだけ充電の使い勝手などお客様の利便性が向上した。
新型レクサスESの価格表、2022年7月改定
一部改良により、車両価格が改定されている。通常ESシリーズは3グレード用意されてきたが、いずれも3万円の値上げとなる。エントリー価格は602万円となった。
グレード | エンジン | ハイブリッドシステム | 駆動 | 10%消費税込み車両本体価格(円) |
ES300h“version L” | A25A-FXS(2.5L直列4気筒) | Lexus Hybrid Drive | 2WD(FF) | 7,180,000 |
ES300h“F SPORT” | 6,540,000 | |||
ES300h | 6,020,000 | |||
ES300h 特別仕様車“Graceful Escort” | 7,280,000 |
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特別仕様車 ES300h “Graceful Escort”の装備
- スピンドルグリル(特別仕様車専用シルバー塗装)
- 235/45R18 94Yタイヤ&18×8Jノイズリダクションアルミホイール(特別仕様車専用スパッタリング塗装)
- 本革シート(特別仕様車専用クリムゾン&ブラック+クリムゾンステッチ[運転席・助手席ベンチレーション機能・前後席ヒーター付/フリーキルティング])
本木目+本革ステアリング(ウォールナット[オープンフィニッシュ/墨ブラック]) - インストルメントパネル(ブラック+特別仕様車専用クリムゾンステッチ)
- ドアトリム(特別仕様車専用クリムゾン&ブラック+クリムゾンステッチ)
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レクサスESの納期はいつ頃なのか
レクサスESシリーズの納期は2022年8月の状況では、8ヶ月前後が想定される。レクサスESシリーズは、GA-Kプラットフォームが採用されており、NXシリーズ、RXシリーズのほかトヨタブランドのハリアー、RAV4、新型クラウン クロス、カムリなどといったモデルと多くの部品が共用されている。ESシリーズは、国内では、それほど受注台数の多いモデルではないが、納期はかなり待たされることになりそう。
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レクサスES、2021年8月マイナーチェンジ
レクサスはESシリーズのマイナーモデルチェンジを2021年8月26日に実施した。
新型ESシリーズのグレード構成
全車においてA25A-FXS型の2.5Lハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式はFFのみとなる。
レクサスのESシリーズは、GA-Kプラットフォームが採用されるFFセダンで、2018年フルモデルチェンジの7代目モデルから、日本市場での販売がスタートした。実質的には、2006年に終了したトヨタ・ウィンダムの後継モデルに相当する。
今回のマイナーモデルチェンジでは、LEXUS独自の手法により、リヤサスペンションメンバーブレースの剛性を高め、高速のレーンチェンジなどのシーンにおける操縦安定性が向上された。
加えて“F SPORT”に新型のアクチュエーターを用いた最新鋭のAVS(Adaptive Variable Suspension system)を採用することにより、減衰力の低減や可変幅を拡大することで上質な乗り心地と操舵応答性の向上が両立された。
さらに、進化したLexus Safety System +などの先進安全技術も積極的に採用される。
また、ヘッドランプやフロントグリルの意匠変更や、新開発のインテリアカラーの採用などにより、より洗練されたデザインとなった。
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新型レクサスES フルモデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2024/04/01
- レクサスESは2024年秋~2025年前半のフルモデルチェンジ予想
- 共通プラットフォームのセダン、カムリが2023年秋にフルモデルチェンジ済み
新型レクサスES画像、2022年7月
レクサスESシリーズ価格表、2021年8月26日発売
エンジン | 駆動方式 | 車両本体価格(10%消費税込み) | |
ES300h “version L” |
A25A-FXS(2.5L直列4気筒) | 2WD(FF) | 7,150,000 |
ES300h “F SPORT” |
6,510,000 | ||
ES300h | 5,990,000 |
新型ESの主な特長(プレスリリース抜粋)2021年8月
静粛性と乗り心地の向上と走行性能の進化
新型ESは、優れた静粛性と乗り心地を向上させ、上質な快適性を磨き上げました。また、あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求しました。
- “F SPORT”に新型のアクチュエーターを用いた最新鋭のリニアソレノイド式AVSを採用。油圧制御用ソレノイドのオイル流量制御バルブの流路を拡大し、低減衰力にも対応させるとともに、減衰力の可変幅を拡大することで上質な乗り心地と操舵応答性や安定性を両立しました。
- リヤサスペンションメンバーブレースを1枚板による構造から2枚の板を合わせた構造に変更することで、剛性を向上。特にねじりや曲げに対する剛性を高め、乗り心地を向上させるとともに、高速のレーンチェンジといったシーンにおいても、よりリニアで、ドライバーの意のままのドライビングフィールを実現します。
- 電子制御ブレーキシステムの制御定数を変更し、ブレーキのコントロール性を向上。また、ペダルパッド形状変更により、足裏との接触範囲を拡大しました。さらにブレーキペダルのリンク構成内のブッシュ取り付け方法を見直し、ペダルの横方向の剛性感を向上させています。
ESの特徴であるエレガントなデザインをモダンに進化
お客様よりご好評をいただいている上質さやエレガントさを向上させるとともに、エクステリアでは、フロントグリル、ヘッドランプの意匠を変更。インテリアも新規開発の内装色モーヴを採用し、落ち着きのあるモダンな空間へと進化させました。加えて、人間中心の考え方に基づきマルチメディアシステムをタッチディスプレイ化、スイッチをステアリング周辺に集約するなど、細部に至るまで操作性の向上を追求しました。
エクステリア
- フロントグリルはESらしさを継承しながら、メッシュパターンの新意匠を採用。縦基調のL字ユニットの集合体で構成しています。グリルの押出しを強調し、質感の向上を狙いました。
- ヘッドランプの意匠を変更。単眼ランプは新小型ユニットを採用しました。3眼ランプはブレードスキャン®アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用し、機能性の向上を図るとともに、新薄型ランプユニット採用により、鋭い表情を表現しています。
- 標準仕様のES300hに装備される17インチホイールは、スポーク端部を太くして切削光輝加工の質感を強調し、V字に重ね合わせることでスポーティな印象を付与しました。また、メーカーオプション設定される18インチホイールは、切削光輝加工とダークグレーメタリック塗装のコントラストが映える多軸スポークを採用し、高級感を演出しました。
- エクステリアカラーには、強い陰影により造形を際立たせるソニックイリジウムと、金属質感と高光沢を実現したソニッククロムを新規採用しました。
インテリア
- マルチメディアシステムをタッチディスプレイ化。人間中心の思想に基づき、ドライバーとディスプレイとの最適な距離と角度を探求し、ディスプレイを約100mm近づけるとともに、角度を約5°傾けることでドライバーの手が画面隅まで届くように変更しました。画面にはガラス素材を採用し、視認性や操作性を向上させました。
- オーナメント加飾には、ラグジュアリーさを演出するウォールナット素材を採用するとともに、新開発の墨ブラックとダークブラウンを採用。また、ヘアラインの加飾に、レーザーで一本ずつ彫る加工方法を採用し、より細やかでモダンな雰囲気を演出しています。
- インテリアカラーでは、ヘーゼルを新規に採用するとともに、ブラウン系でグレイッシュなトーンのモーヴを新規開発しました。
“F SPORT”
- “F SPORT”専用チューニングを施したサスペンションにより、ドライバーの運転操作に忠実でよりスポーティな走行性能を追求しました。新型のアクチュエーターを用いた最新鋭のリニアソレノイド式AVSを採用。上質な乗り心地と操舵応答性や安定性を両立しました。上質で滑らかな走りからスポーティでアグレッシブな走りまで、さまざまな走行シーンで高いパフォーマンスを発揮します。
- “F SPORT”専用19インチアルミホイールは、フロントグリルの黒色とマッチする艶のある黒色のホイールを採用し、引き締まった印象を付与しています。
- 日本限定仕様としてLEXUSロゴ入りのオレンジ塗装ブレーキキャリパーを設定。足回りをよりスポーティに演出します。
- インテリアカラーにホワイトを新規採用するとともに、ホワイト、フレアレッドのシートクッションに黒色を加え、シートバックとともに新たな配色パターンを採用し、スポーティな印象を付与しました。
進化した「Lexus Safety System +」を含む、先進予防安全技術の採用
LEXUSはモビリティ社会の究極の願い「交通事故死傷者ゼロ」を掲げ、安全技術開発を進めています。世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことが重要という考えのもと、フラッグシップモデルに最先端技術を積極的に採用し、そこで培ったノウハウに基づいて普及技術を開発することで、各モデルへの広範な展開を図っています。新型ESのLexus Safety System +も、これまでのモデルで培った安全技術により、さらなる進化を遂げました。従来のLexus Safety System +に採用している「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成はそのままに、交通事故や事故死傷者の更なる低減と、ドライバーの負担軽減を目指し、緊急時操舵支援などの機能追加や車線認識性能の向上を実現。また、運転支援時にドライバーにとって自然で、安心感のある車両挙動を追求しました。加えてデジタルアウターミラー、デジタルインナーミラーともにカメラをアップデート。LEDのちらつきを大幅に低減するとともに画質を向上させ、昼夜ともに優れた視認性を実現しました。
Lexus Safety System +
- 単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大し、交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になりました。加えてドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援や低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制などの機能を追加しました。
- 同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識性能を向上させることで支援範囲を拡大し、よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現しました。
- 自動車専用道路などにおいて設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を採用しました。
- 先行車や対向車を検知し、自動でハイビームを制御する「オートマチックハイビーム(AHB)」を採用しています。
- カメラで主要な道路標識を読み取り、マルチインフォメーションディスプレイに表示する「ロードサインアシスト(RSA)」を採用しています。
- ドライバー異常時対応システムを採用。レーントレーシングアシスト(LTA)制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援します。停車後は、ドア解錠やヘルプネット®自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与します。
- 駐車場などにおけるアクセルとブレーキのペダル踏み間違い時の衝突や、接近する後方車両との接触事故による被害の軽減に寄与するパーキングサポートブレーキ、車両周辺の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターなど、先進安全装備を積極的に導入しています。
ブレードスキャン®アダプティブハイビームシステム(AHS)
- RX、LSで採用したブレードスキャン®アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用。光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射。ブレードミラーに反射した光が、レンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHSです。残像効果で光は動いているように見えませんが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯/消灯することで、配光を細かく制御することができます。これにより、従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることで対向車や先行車を眩惑することなく歩行者や標識を認識することができます。
デジタルアウターミラー・デジタルインナーミラー
- デジタルアウターミラー、デジタルインナーミラーともにカメラ性能を向上。明暗が混在する場所の視認性を改善するためノイズ低減処理を施しノイズ感の少ないクリアな映像を実現しました。またLEDライトのちらつきによる煩わしさを低減しました。