レクサスはCTシリーズに特別仕様車“Cherished Touring”を設定し発売した。さらに2022年10月を以って、CTシリーズの生産を終了させることを予告した。
CTシリーズはレクサスのエントリー5ドアハッチバックモデルとして2011年に発売されたモデル。パワートレインは1.8Lハイブリッド(2ZR-FXE型)を搭載するCT200hのみがラインアップされてきた。
発売当初はダブルフレームグリルであったフロントデザインも2014年のマイナーモデルチェンジでシングルフレーム化されたスピンドルグリルが採用され、新世代レクサスらしい顔立ちが与えられてきた。こういった大きなデザイン変更はあったものの、これまでにフルモデルチェンジは一度も受けていない。LNGA世代のGA-Cプラットフォーム導入による新型登場も期待されていたが、結局は実現しなかった。
CTシリーズは発売以来、レクサスのエントリーモデルとして多大な貢献を果たしてきたわけだが、現在は2018年発売のコンパクトクロスオーバーSUV「UXシリーズ」に、役割の多くが移されている状況だ。
レクサスCTの後継モデルはBEVか、フルモデルチェンジではなく別のモデルネームが与えられる可能性も
トヨタは2030年までに30車種のバッテリーEV(BEV)の投入を発表している。
この中にはレクサスブランドから出される5ドアハッチバックモデルも予定しているようで、画像の前列、左から2台目、および3台目のモデルのいずれかが、CTシリーズの後継車種として考えるに相応しいBEVとなりそう。ただし、その場合は新型CTシリーズとしてではなく、新たなモデルネームが与えられる可能性がある。
また、前列右の4車種のBEVについては車体公開に至っている。これらは、まもなく発売予定の「RZ450e」、残る3車種はコンセプトカーの段階ではあるが、RZシリーズより大きなSUVの「Lexus Electrified SUV」、2ドアクーペの「Lexus Electrified Sport」、4ドアセダンの「Lexus Electrified Sedan」となっている。
これら4車種のBEVが優先的に市販化されていくことが予想され、5ドアハッチバックのBEVの発売時期は、かなり先となるかもしれない。
CT200h“Cherished Touring” がシリーズ最終の特別仕様車
さて、CTシリーズ最終となる特別仕様車、CT200h“Cherished Touring”を見ていく。
特別仕様車 “Cherished Touring”は、CT200h“version C”をベースに、専用2トーンを含めた全6色の外板色が採用される。加えて、フロントグリルやフロントフォグランプベゼルなどに専用のシルバー塗装を施すことでエレガントなスタイリングとなった。インテリアは、シートに特別仕様車専用クリムゾン&ブラック・クリムゾンステッチが採用され、ドアトリムやインストルメントパネルなどにはブラックに映えるクリムゾンステッチが施されることで上質さが際立っている。その他にも、ステアリングヒーターやシートヒーターが標準装備され、快適性が向上している。
エクステリア
- 専用スピンドルグリル(特別仕様車専用シルバー塗装)
- 専用フロントフォグランプベゼル(特別仕様車専用シルバー塗装)
- 専用リヤバンパーベゼル(特別仕様車専用シルバー塗装)
- ソニックチタニウムルーフ&グラファイトブラックガラスフレーク〈2PZ〉(特別仕様車専用)
- ソニックチタニウムルーフ&ソニッククォーツ〈2QB〉(特別仕様車専用)
- オート電動格納式ドアミラー(広角・自動防眩・リバース連動チルトダウン・メモリー・ヒーター付)
- 雨滴感知式オートフロントワイパー
インテリア
- シートマテリアル(特別仕様車専用クリムゾン&ブラック・クリムゾンステッチ)
- ファブリック(特別仕様車専用クリムゾン&ブラック・クリムゾンステッチ[運転席ポジ
ションメモリー/運転席・助手席ヒーター付]) - ドアトリム ファブリック/L tex(特別仕様車専用クリムゾン&ブラック・クリムゾンステッチ)
- レザー巻きメーターフード(特別仕様車専用クリムゾンステッチ)
- 本革ステアリング(特別仕様車専用クリムゾンステッチ[パドルシフト/ステアリングヒーター付])
- フロントセンターコンソールボックス(特別仕様車専用クリムゾンステッチ)
- ニーパッド(フロントコンソールサイド[特別仕様車専用クリムゾンステッチ])