次期カローラはマルチパスウェイプラットフォームを初採用、セダンとツーリングが2027年秋頃に先行デビュー予想
13代目となる次期カローラは、マルチパスウェイプラットフォームを初めて採用し、セダンとツーリングが先行してフルモデルチェンジすると予想されます。市販型のワールドプレミアは2027年秋頃が予想されます。
次期カローラでのマルチパスウェイプラットフォームの採用は、すでに予告されています。一方、カローラスポーツ系は現行世代のまま販売が続き、世代交代はセダンとツーリングより遅れると予想されます。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
JMS2025のカローラコンセプトが示した次期カローラの方向性、ロー&ワイドなセダンとマルチパスウェイ戦略
次期カローラの方向性は、ジャパンモビリティショー2025で世界初公開された「カローラコンセプト」に表れています。セダンボディに低いボンネットを組み合わせた、ロー&ワイドなスタイルが特徴です。ガソリン車、HEV、PHEV、BEVへ対応するマルチパスウェイの考え方もあわせて示されました。
トヨタはこのコンセプトを、カローラ60周年の節目に向けた将来像と位置付けています。世界中の多様なニーズに対応するバリエーション展開と、各地域のエネルギー事情に合わせたマルチパスウェイ戦略を象徴するモデルです。この戦略を支える車台として、カローラコンセプトにはマルチパスウェイプラットフォームが採用されています。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
次期カローラは2028年から一汽トヨタで生産計画、2027年秋頃のワールドプレミア予想と時期が整合
コンセプトで示された次期カローラの方向性は、量産計画にもつながっています。トヨタと中国第一汽車の合弁会社である一汽トヨタで、2028年から次期カローラを生産する計画があることを、2026年10月17日にNikkei Asiaが報じました。車台には、電動車など複数の駆動方式に対応するマルチパスウェイプラットフォームが採用されます。
中国での生産開始が2028年であれば、その前年の2027年秋頃に市販型がワールドプレミアとなる予想とも、時期の上で整合します。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
次期カローラのマルチパスウェイプラットフォームは、BEVを起点に小型エンジンのHEV・PHEVを同じ骨格で展開
マルチパスウェイは、トヨタが掲げてきた考え方で、地域や用途に応じて多様なパワートレインを並行して展開します。BEV、HEV、PHEV、水素エンジン、燃料電池といった複数の道筋を組み合わせ、世界全体のカーボンニュートラルに現実的に近づいていくという発想です。
新開発の1.5L・2.0L直列4気筒エンジンは小型化でボンネットを下げ、セダンクラスの燃費1割以上向上を狙う
この戦略を支えるハードウェアとして、2024年5月のマルチパスウェイワークショップでは、新開発の1.5L直列4気筒と2.0L直列4気筒の次世代エンジンが公開されました。電動ユニットとの組み合わせを前提に、従来より小型で低く作り直された内燃機関です。トヨタはエンジン単体の熱効率向上に加え、エンジンを小さくしてボンネットを下げ、空力を改善することで、セダンクラスの燃費をおよそ1割以上向上させる狙いも示しました。カローラコンセプトの低いボンネットも、この狙いと方向性が重なります。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
TNGA世代と異なりBEVのパッケージングから設計、パワートレインを問わず同じ室内・荷室空間を確保
車両開発の手順も変わります。まずBEVのパッケージングからクルマを設計し、そこへコンパクトなエンジンを積んだHEVやPHEVを組み合わせる順番が強調されました。ICEとHEVをベースに、派生としてBEVを設定してきたTNGA世代とは、発想が大きく異なります。
この考え方に立つと、マルチパスウェイプラットフォームは、BEVに最適化した車体と電動アーキテクチャを軸に、新開発の小型エンジンを載せたHEVやPHEVを同じ骨格で展開する次世代プラットフォームと整理できそうです。骨格を共有することで、次期カローラではパワートレインにかかわらず、同じ室内・荷室空間が確保されます。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
カローラスポーツとGRカローラは12代目ベースで継続、次期カローラはセダンとツーリングが先に世代交代
新プラットフォームへの移行は、ボディタイプによって時期が分かれると予想されます。現行12代目の年次改良では、ハッチバックには装備が追加される一方、セダンは価格・仕様とも据え置かれ、扱いの差が続いています。
米国2027年モデルのカローラ ハッチバック(日本のカローラスポーツ相当)も装備が充実しており、セダンより販売終了時期が遅くなると予想されます。日本でも現行カローラスポーツへ2026年7月に特別仕様車が追加されたことから、ハッチバックは13代目のセダンやツーリングと同時には全面刷新されず、12代目ベースで継続する可能性が高まりました。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
GRカローラをベースに開発されたGRMNカローラは2026年秋頃に商談申込開始、2027年内発売予定
スポーツ系の継続を後押しするのが、GRモデルの存在です。GRカローラはカローラスポーツのボディを基本骨格とするモデルで、GRMNカローラはその現行GRカローラをベースに開発されました。GRMNカローラは、日本で2026年秋頃に商談申込が開始され、2027年内に発売される予定です。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
GRカローラは英国バーナストン工場でも生産、約80億円の専用ラインで北米向け全量をまかなう
生産面でも投資が続いています。GRカローラは2026年から英国バーナストン工場(TMUK)でも生産されています。トヨタは約80億円を投じて専用ラインを設置し、年間約1万台の生産能力で北米向けの全量をまかなっています。同工場では、GRカローラの基本骨格となったカローラハッチバックも生産されています。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
次期カローラスポーツと次期GRカローラは2028年以降の可能性、2027年はセダンとツーリングの展開が期待
同じ基本骨格を使うGRカローラへの生産投資と、2027年内のGRMNカローラ発売を踏まえると、カローラスポーツとGRカローラは12代目ベースのまま、しばらく継続販売されると予想されます。次期カローラスポーツや次期GRカローラの登場は、2028年以降となる可能性があります。
そのため、次期型への切り替えはセダンとツーリングが先行し、2027年の展開が期待されます。特にセダンは、カローラコンセプトによって次期型の方向性がすでに示されています。
「カローラ」の<まとめ>は、次のページ
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
次期カローラのまとめ
まとめ更新日: 2026/10/24
- 次期カローラはマルチパスウェイプラットフォームを初めて採用する
- 13代目はセダンとツーリングが先行し、市販型のワールドプレミアは2027年秋頃が予想される
- JMS2025のカローラコンセプトが、ロー&ワイドなセダンボディとマルチパスウェイ戦略を示した
- 一汽トヨタで2028年から次期カローラを生産する計画を、2026年10月17日にNikkei Asiaが報じた
- 新しい車台はBEVのパッケージングを起点に、小型エンジンのHEV・PHEVを同じ骨格で展開する
- カローラスポーツとGRカローラは12代目ベースで継続し、次期型は2028年以降の可能性がある
- GRMNカローラは2027年内に発売される予定















