エコカー補助金の予算が残り少なくなってきた
昨年2011年12月から施行された新車購入補助金、いわゆる新エコカー補助金は、新車購入時に登録車10万円、軽自動車7万円という政府からの補助金が交付される制度。既に、この補助金目当てで新車を購入したユーザーも多く、自動車の販売台数は前年比で概ね3割増といったところだ。
問題は、この新エコカー補助金にはリミットが設けられていること。予算の3000億円を使い果たしてしまうと、2013年1月までの期限を待たずして、補助金は打ち切りということになる。新エコカー補助金を開始した当時の予測では、2012年秋頃に予算を使い果たす時期が来るのでは、と考えられていたが、最近ではこれが7月頃になるという考えが主流だ。
エコカー補助金を目当てに車を買い換えたいユーザーは、早めに動き出したほうがいい時期に来ている。
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エコカー補助金、人気車種は既にタイムリミット
新エコカー補助金の金額は、登録車10万円、軽自動車7万という違いはあるものの、高い車でも安い車でも額は変わらない。車両本体価格が安い車種ほど、実質的な割引率が高くなるため、軽自動車やコンパクトカーといった車種が特に売れている。
軽自動車では、JC08モード燃費30km/Lを達成したミライースが好調。Dグレードであれば、税込79万5千円であるから、これに補助金の7万円を引くと、実質車体価格は72万5千円。8.8%引きで買えることになる。
登録車では、プリウス、フィット、フリードが売れており、これらがエコカー補助金の予算をどんどん食い潰す。
また、昨年末にトヨタから発売されたハイブリッドコンパクトカーのアクアも販売が好調。販売地域やグレードによって異なるが、納期は概ね7ヶ月待ち程度になっていることから、今からの予約申し込みでは補助金の対象にならない可能性が高いので気を付けたい。
そして、エコカー補助金にとどめを刺すと考えられているのが、5月11日に予定されているカローラのフルモデルチェンジだ。
この他にも、オーリスが6月に、ティーダが7月にフルモデルチェンジを予定しており、エコカー補助金の動向によっては予定を前倒ししてデビューさせる可能性も考えられる。