C-HRは2016年に発売されたTNGA(GA-C)プラットフォーム採用のクロスオーバーSUVモデル。2023年序盤から、プリウスを皮切りにGA-C車種がフルモデルチェンジされていく動きがある。
トヨタからは、C-HRとボディスタイルが近いEVコンセプトが発表されていた。
C-HRの実質的後継EVか、「SMALL SU EV」
トヨタは2021年12月に、16種類のバッテリーEVのコンセプトカーを一挙に公開した。なかでも最前列に置かれた5台は「bZシリーズ」と呼ばれ、市販化がより具体化されているモデル群となる。
特に画面左端のSUVモデルはbZ4Xコンセプトである。2022年年央の発売が予告されており、既に市販型プロトタイプの車体、スペック概要が公開されているほか、東京オートサロン2022では早くもカスタマイズモデルが出展されるに至っている。
そして、「SMALL SU EV」と呼ばれているモデル。C-HRの後継車としても相応しいクーペSUVのボディスタイルが特徴となっている。
トヨタがこれまで公表してきたBEVの発売時期は、2025年までに15車種で、このうち7車種がbZシリーズとしてきた。また、2030年までには、30車種のEV発売を予告している。
C-HRのフルモデルチェンジ時期は2023~2024年とされるが、この段階でバッテリーEV専用車が出されたとして、従来のC-HRに匹敵する販売規模になるだろうか。
C-HRの年間販売台数は、2021年は18,096台にまで落ち込んだものの、発売直後の2017年は117,299台という大きな実績を残していた。
「SMALL SU EV」の市販型、つまり中国仕様C-HR EVの後継モデルは高確率で発売されるだろう。加えて、ガソリンまたはハイブリッドエンジンを搭載したモデルも発売されることも、販売実績の面からは当然の流れと考えられる。
そんななか、次期C-HRの外観デザインがオーストラリア特許庁に意匠登録されていることが判明した。フロントグリルが大きく開口しており、エンジン搭載モデルである可能性が高い。