Fタイプ、ジャガーがパリモーターショーで公開した新型オープンスポーツ
英国ジャガーカーズがパリモーターショー2012の開幕直前にわざわざパリのロダン美術館でプレビュー展を行ったのが、ジャガーの新型オープンスポーツカー『Fタイプ』である。
ジャガーのオープンスポーツカーと言えば、1961年から1975年までの間に発売されていた『Eタイプ』が有名だ。ジャガーの歴史に燦然と輝く名車として、Eタイプはまさしく英国金持ち紳士の代名詞のような存在であったが、今回発表された『Fタイプ』も同社幹部であるラルフ・スペス氏によれば「反響は大きく、特別な需要にあふれている」とのことで、同社のかける期待も大きい。
Fタイプはボクスター対抗、3つのエンジンタイプを用意
このジャガーFタイプは昨年9月のフランクフルトモーターショー11に出品されたコンセプトスポーツカー『C-X16』の市販版とのことだが、C-X16がクーペモデルであったのに対して、オープンボディーのみが用意されるとのことだ。
ボディには進化したアルミモノコック技術がふんだんに用いられ、電動ルーフを採用。気になるスペックは、ガソリンエンジンの3種類で、全てスーパーチャージャーを搭載している。ベースは、新型モデルの『XJ』と『XF』に搭載された3.0LV型6気筒エンジンと同じもので、最大出力は340psを発生。最高速は260km/hで、0‐100km/h加速は5.3秒を誇るスペックとなっている。
1つ上のクラス『FタイプS』が積む3.0LV6は、むしろXJとXFにはない高出力版で、最大出力380ps、0‐100km/hを4.9秒、最高速は275km/hに到達する。さらにトップグレードの『FタイプV8 S』には、名前の通り5.0LV型8気筒エンジンを搭載し、最大出力は495ps、最大トルクは63.7kgm、0‐100km/h加速は4.3秒、最高速は300km/hの申し分ない実力だ。
全モデルにアイドリングストップを装備し、トランスミッションとして8速ATを搭載している。
ジャガーによれば2013年発売開始予定とのこと。