クロスビーは2017年12月に発売されてから6年以上が経過しており、販売期間の長期化に伴ってフルモデルチェンジを望む声が高まっています。
一方、デザインコンセプトを共有する軽自動車のハスラーは2020年1月に2代目へとモデルチェンジを実施しましたが、クロスビーは初代型のまま販売が続いています。クロスビーへの直近の商品変更は2024年10月に実施されましたが、変更点はボディカラーのみで、装備やメカニズムの更新はありませんでした。
そのような状況下で、スズキはインド生産のコンパクトSUVを相次いで国内に導入しています。2024年10月には新型フロンクスを発売しました。フロンクスのボディサイズは全長3,995㎜、全幅1,765㎜、全高1,550㎜、ホイールベース2,520㎜で、クロスビーの全長3,760㎜を上回り、全幅も3ナンバー規格に該当するため一回り大きい車格です。クロスビーの販売が長期化している現状を踏まえると、デザインコンセプトが大きく異なる新型フロンクスを実質的な後継モデルと見る向きもありそうです。
さらに2025年4月にはシエラをベースにロングボディ化した5ドアモデル、ジムニーノマドが登場し、約2万台の受注を集めて早々にオーダーストップとなりました。ジムニーノマドのサイズは全長3,890㎜、全幅1,645㎜、全高1,725㎜でクロスビーに近いものの、本格的なフレームボディを採用するなど性格は大きく異なります。
2つのインド生産の新型コンパクトSUVが続けて投入される一方で、クロスビーのフルモデルチェンジ計画は依然として不透明です。クロスビーは、2020年以降の国内販売台数は月間1,000台前後にとどまり、海外ではインドネシアでの実績があるものの、市場はほぼ国内に限定されています。こうした販売規模を考慮すると、次期型へのフルモデルチェンジの実施は難しいのではないかという見方もあります。
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クロスビーのボディカラーラインアップ変更 2024年8月
スズキは2024年8月23日、クロスビーのボディカラーラインアップを改めると発表し、10月から販売を開始しました。今回の変更はカラーに限定されており、一部仕様変更には該当せず、従来からの4型の販売が継続されます。
モノトーン
モノトーンでは、プレミアムシルバーメタリックとメロウディープレッドパールが廃止され、これまで2トーンルーフ専用色だったキャラバンアイボリーメタリックがモノトーンにも拡大設定されました。従来から設定されるスーパーブラックパールとピュアホワイトパールを合わせ、モノトーンは合計3色となります。
2トーンルーフ
2トーンルーフでは、メロウディープレッド2トーンルーフが廃止され、ホワイト2トーンルーフにミネラルグレーメタリックが追加されました。さらに、ブラック2トーンルーフが2年ぶりに復活し、タフカーキパールメタリック、約3年8か月ぶりに復活するキャラバンアイボリーパールメタリック、新設定のピュアホワイトパールが組み合わされます。
2トーンルーフの全9パターンは、キャラバンアイボリーパールメタリック/ホワイト2トーンルーフ、タフカーキパールメタリック/ホワイト2トーンルーフ、ミネラルグレーメタリック/ホワイト2トーンルーフ、スピーディーブルーメタリック/ミネラルグレー2トーンルーフ、バーニングレッドパールメタリック/ミネラルグレー2トーンルーフ、メロウディープレッドパール/ミネラルグレー2トーンルーフ、キャラバンアイボリーパールメタリック/ブラック2トーンルーフ、タフカーキパールメタリック/ブラック2トーンルーフ、ピュアホワイトパール/ブラック2トーンルーフとなります。
3トーンコーディネート
3トーンコーディネートはスーパーブラックパールの1種類のみが設定され、従来どおり選択できます。
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クロスビー 一部仕様変更と値上げ 2023年12月13日 発売
クロスビーに一部仕様変更と値上げが実施され、2023年12月13日に正式発売となることが発表された。
「HYBRID MZ」と「HYBRID MV」は、一律90,200円の値上げとなる。また、「HYBRID MX」は、法規対応に伴うリヤパーキングセンサーが追加されてことで、値上がり幅は、101,200円となった。
シリーズ全体では、1,941,500~2,335,300円となる。(価格は全て消費税込み)
機種名 | 駆動 | 新価格(円) | 旧価格(円) | 差額(円) |
HYBRID MZ | 2WD | 2,190,100 | 2,099,900 | 90,200 |
4WD | 2,335,300 | 2,245,100 | 90,200 | |
HYBRID MV | 2WD | 2,084,500 | 1,994,300 | 90,200 |
4WD | 2,229,700 | 2,139,500 | 90,200 | |
HYBRID MX | 2WD | 1,941,500 | 1,840,300 | 101,200 |
4WD | 2,086,700 | 1,985,500 | 101,200 |
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クロスビー マイナーチェンジ 2022年8月
スズキはクロスビーのマイナーチェンジを実施し、2022年8月10日より発売する。
クロスビーは小型クロスオーバーSUVとして、2017年12月に発売されたモデル。これまで一部仕様変更や特別仕様車の設定がされてきたものの、フェイスリフトが含まれる改良は施されていなかった。
今回、3型となる一部仕様変更とともに、新デザインのフロントグリルが採用された。月間の販売目標台数は2,000台が設定され、後期モデルとしての販売がスタートした。
新型クロスビー、マイナーチェンジ後のグレードと消費税込み車両本体価格
※旧価格
グレード | 駆動方式 | 燃料消費率 WLTCモード走行 (km/L) | 燃料消費率 JC08モード走行 (km/L) | 消費税込み車両本体価格(円) |
HYBRID MX | FF | 18.2 | 22.0 | 1,840,300 |
4WD | 17.0 | 20.6 | 1,985,500 | |
HYBRID MV | FF | 18.2 | 22.0 | 1,994,300 |
4WD | 17.0 | 20.6 | 2,139,500 | |
HYBRID MZ | FF | 18.2 | 22.0 | 2,099,900 |
4WD | 17.0 | 20.6 | 2,245,100 |
新型クロスビーに採用されるパワートレインは従来型キャリーオーバーの1.0L ターボエンジンのK10C型となる。トランスミッションは全車6速ATで、駆動方式としてFFと4WDが各グレードに設定される。
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新型クロスビーはアルミホイールも新デザイン
新型クロスビーはアルミホイールも新デザインが採用された。切削タイプのアルミホイールが全車に採用された。
フロントドアにプレミアムUV&IRカットガラスやIRカット機能付フロントガラスが追加された。
インパネ中央部にはUSB電源ソケット(Type-A 1個、Type-C 1個)が追加された。
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クロスビーはマイナーチェンジで新色ボディカラーが多数入れ替え
新型クロスビーのボディカラーは、車体色として「メロウディープレッドパール」と「ミネラルグレーメタリック」、ルーフ色に「メロウディープレッド」と「ミネラルグレー」が採用された。
ボディカラーラインアップはこれらの組み合わせにより、3トーンが2パターン、2トーンが7パターン、モノトーンが4パターン用意される。
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新型クロスビーのインテリアもマイナーチェンジで商品力アップ
インテリアでは、シルバーステッチを施したラックススェード&ブラウンレザー調の専用シート表皮やブラウンメタリックのインパネとドアトリムのカラーパネルなどを採用した「ブラウンアクセントパッケージ」がメーカーオプションとして設定された。
またシートカラーアクセント、シートパイピングに「レディッシュブラウン」が採用された。
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クロスビー モデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2025/05/31
- 新型クロスビー 2017年12月発売
- 2020年10月 一部仕様変更による2型が発売
- 2022年8月 一部仕様変更による3型が発売
- 2023年12月 値上げを実施、リアパーキングセンサーの全車標準装備化で法規対応
- 2024年10月ボディカラー変更
- スズキは新型小型SUVのフロンクスとジムニーノマドを国内導入
- クロスビーのフルモデルチェンジは実施されるとは限らない