新型トヨタカムリ(11代目)の日本発売を期待する声が高まっています。現時点では、米国をはじめとする海外市場での発売が進んでいるものの、日本市場への正式な発売予定はありません。
11代目カムリは、従来の10代目モデルと基本構造を維持しつつ、大幅なフェイスリフトを受けています。エクステリアには「ハンマーヘッド」デザインを採用し、最新のスタイリングが施されていますが、10代目のデザイン要素も残されているため、やや中途半端な印象を受ける方もいるかもしれません。
パワートレイン面では、10代目の北米仕様にあったガソリンエンジンモデルが廃止され、ハイブリッド専用となっています。2.5リットルハイブリッドのA25A-FXS型が採用され、E-Fourも利用可能です。さらに中国仕様では、2.0リットルハイブリッドの選択肢も用意されています。これにより、燃費性能と環境性能が大幅に向上し、エンジンとモーターの組み合わせによってスムーズな加速と優れた燃費を実現しています。
内装面では、先進の安全機能「Toyota Safety Sense 3.0」を搭載し、歩行者検知や車線逸脱防止、レーダークルーズコントロールなど、安心して運転できる装備が充実しています。また、サスペンションのチューニングが刷新され、ハンドリング性能と乗り心地がさらに向上しています。
日本市場においては、カムリのような大型セダンの需要が限られており、トヨタは市場動向を慎重に見極めている可能性があります。しかし、新型カムリが日本に登場すれば、その高性能と洗練されたデザインが多くのドライバーに支持されることが期待されます。
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米国トヨタ発表、新型カムリの5つのポイント
米国トヨタは、フルモデルチェンジを迎えたトヨタ新型カムリを2024年4月18日に発売した。日本発売も待望されるが、それに向けた具体的な動きは現在のところ無し。
米国トヨタは新型カムリの5つのポイントとして「Five Things To Know About the New 2025 Toyota Camry」をプレスリリースした。
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新型カムリ 米国仕様はハイブリッド専用車に
まずひとつ目は、カーボンニュートラルについてのもので、ハイブリッド専用車としてのラインアップとなる。第5世代トヨタハイブリッドシステムが採用され、このHEVのみのラインアップとなる。
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新型カムリの最高出力はFWDが225HP、AWDが232HP
ふたつ目は、パワートレインについて。駆動方式としては、FWDおよびAWDが提供される。
FWDモデルのシステム最高出力は225HPで、AWDモデルはE-Fourの採用でシステム最高出力232HPとなり、従来のメカニカルAWDモデルより30HPの向上を果たしている。
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新型カムリのAWDはE-Fourを採用
3つ目は、AWDシステムについて。これまでカムリハイブリッドには設定されていなかった、トヨタの電子制御式オンデマンドAWDが全グレードで採用されます。
AWDシステムは、ドライバーが目的地に向かう際、必要なときに追加のトラクションを提供します。カムリは、雪道や凍結路、悪路走行を助けるように設計されています。AWDシステムの能力は、専用のリア電動駆動モータージェネレーターが、必要に応じて自動的に後輪に動力を供給することで発揮されます。
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新型カムリはハンマーヘッドデザインを採用
4つ目は、エクステリアデザインについて。米国仕様 2025年モデル Camry はカリフォルニア州ニューポートビーチとミシガン州アナーバーにあるCALTY Design Researchスタジオチームによって設計された数多くの最先端車両に加わります。セダンは、スポーティな外観を持ちながらも、Camryファンが慣れ親しんできた全体的なデザインと美しさを提供しています。
アクセルを踏み込むのが好きな方のためのSEとXSEグレードは、スポーティなエクステリアデザインと流線型のルーフライン、そして明確なボディが特徴です。また、エアロダイナミックなエアダクト、フロントサイドカナード、リアディフューザーなど、レーシングインスピレーションの機能的要素も備えています。
ハンマーヘッド型のフロントフェイスは、週末のスピード旅行やサッカーの練習から子供を迎えに行くなど、どんな目的地でも新鮮でクリーンな外観を演出します。
ミシガン州にあるトヨタ自動車北米研究開発部のCamryエンジニアリングチームは、車両のコーナーに向かってランプを押し出し、Camryの目を引くフロントフェイスを定義するハンマーヘッドデザインの完璧化にも取り組んできました。彼らは、熟練した技術、努力、そしてミシガン州の道路での深夜テストを追加することで、それを達成しました。
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新型カムリはトヨタセーフティセンス3.0を搭載
5つめは安全性能について。標準装備のブラインドスポットモニターは、車があなたの死角に近づいてくると警告します。スペースからバックする際、リアクロストラフィックアラートは両側から接近してくる車両を検出し、サイドビューミラーのインジケーターとトヨタオーディオマルチメディアスクリーンを使用してあなたに通知します。
さらに、新型カムリは標準でトヨタセーフティセンス3.0を搭載します。これはアクティブセーフティ機能のスイートです。角を曲がる際の歩行者の監視から、速度制限と警告標識の検出まで、これらの技術はドライバーと歩行者をより安全に保つために設計されています。
インテリアでは、上位グレードで最大12.3インチ液晶によるフルデジタルメーターが採用される。また、ディスプレイオーディオの選択肢にも、12.3インチ液晶タイプが用意される。
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新型カムリが日本で生産される情報も、しかし…
新型カムリの開発と製造は、トヨタの米国事業所の主導で行われる。残念ながら、国内向けカムリは、従来型が2023年12月に生産終了となることが発表済みで、以降の後継モデルは設定されない見込み。この新型カムリは、日本で正規販売されない可能性が高い。
ただし、新型カムリも日本生産が行われるという情報もあり、これはオーストラリアへの輸出向けとなりそう。
セダン離れは、国内だけの問題ではなく、グローバルでも進行している。しかし、特に北米地域ではまだまだカムリは主力車種であることを維持している。
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新型カムリはコンサバティブなスポーツセダンのスタイルを踏襲
新型カムリのスパイショット画像は、SNSによってもリークされていた。新型カムリとなってもコンサバティブなFF セダンのスタイルを継承することになるだろう。このスタイルは、長年にわたってカムリの魅力の一部であり、多くのファンに支持されてきた。しかし、米国でもセダン市場が縮小していることもあり、カムリのデザインは大胆にアップデートされることが期待されてきた。
その一環として、フロント部分にはクラウンやプリウスで採用されているハンマーヘッドデザインが取り入れられることは多くの識者が予想することとなっていた。
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トヨタ、国内カムリ生産終了、43年の歴史に幕
トヨタは、国内向けカムリの生産を終了することを発表した。43年の歴史に幕を下ろすこととなるが、海外市場では引き続き人気が継続しており、輸出も継続される見込み。国内では累計130万台の販売を誇ったものの、セダン離れが進む近年はSUVやミニバンに押されてセールスが低迷していた。
一方、主力の米国市場では年間60万台もの販売がある。ホンダ・アコード、日産・アルティマなどと並ぶミドルクラスセダンとして同市場での需要は高く、同市場でのプレゼンスは維持される見込み。また、カムリはアジア新興国でも高い地位を確立しており、今後も市場拡大が見込まれている。
国内販売終了の理由として「販売不振」が挙げられているわけだが、2021年度の国内販売台数は8,933台にとどまっていた。2022年度はさらなる減少が見込まれてる。
近年の自動車メーカーは、SUVや電動車市場への対応が重要視されており、トヨタも例外ではない。カムリの国内販売終了は、自動車市場の変化に対応するトヨタの戦略の一部であり、今後の動向が注目されている。
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カムリ日本仕様、最終型は2022年8月1日の一部改良モデル
現行型カムリは2017年7月にフルモデルチェンジ発売された10代目モデル。TNGA-K プラットフォームをベースに開発されたミドルクラスセダンである。
販売6年目を迎える2022年8月1日には、日本仕様の一部改良が実施された。
新型カムリ 2023年モデルが、2022年8月1日に発売
- 外板色にエモーショナルレッドⅢを新設定
- 内装色にオーカーを新設定(G“レザーパッケージ”)
- 充電用USB端子を「typeA」から「typeC」に変更(WS“レザーパッケージ”、WS、G“レザーパッケージ”、G)
消費税込み車両本体価格は、3,495,000円~4,682,000円に設定される。
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新型カムリ、11代目へのフルモデルチェンジ発売は海外仕様のみ
2021年の一部改良は、フェイスリフトが含まれる実質マイナーチェンジで、以降販売されるモデルは後期型に相当する。販売期間としては2~3年程度になることが予想され、早ければ2023年のフルモデルチェンジが期待される。ただし、日本市場からの撤退が発表されており、フルモデルチェンジによる新型が復活販売されることは無さそう。
カムリのような、FFレイアウトで居住空間に強みを持つ中型セダンは、特に北米市場での販売台数が大きい。その商品力を落とさないためにも、近年の5年数ヶ月というモデルサイクルは極端には延長されないことが予想される。
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カムリ フルモデルチェンジ 国内販売終了 まとめ
まとめ更新日: 2024/10/06
- 新型が現地時間2023年11月14日に米国発表
- 2024年3月に米国仕様 2025 カムリとして発売見込み
- トヨタ、国内向けカムリ生産終了、43年の歴史に幕
- 海外市場では引き続き人気継続、輸出は続行
- 新型カムリはハンマーヘッドデザイン採用
- 国内累計130万台販売もSUV・ミニバンに押され低迷
- 国内販売終了理由は「販売不振」
- SUV・電動車市場への対応を優先
- 国内セダン市場全体の縮小が影響
- アメリカ市場でのプレゼンス維持
- アジア市場で引き続き市場拡大見込み