2022年9月26日、ハリアーの一部改良が発表され、プラグインハイブリッド(PHEV)車の追加が発表された。
ハリアーPHEVが追加発売された
現行ハリアーが発売されたのが2020年6月で、これとほぼ同時期にトヨタのラインアップに投入されたのがRAV4 PHVであった。このRAV4 PHVは、電動化ニーズの高まりを受けて想定以上の受注となり、一時販売休止となるほどであった。
ハリアーとRAV4は、GA-KプラットフォームのSUVという共通項を持っており、ホイールベースの長さまで同じである。よりプレミアムイメージの強いハリアーに、PHEVが追加設定されることが待望されていたが、2022年10月31日の発売日が発表された。
ハリアーPHEVに搭載されるシステムは、RAV4 PHVとほぼ同じとなる。A25A-FXS型の2.5Lハイブリッドのプラグインハイブリッド版となる。バッテリー容量は18.1kWh、駆動用モーターはフロント134kW、リア40kWで、電気式4WDのE-Fourの採用となる。
ハリアー PHEV 主要諸元
エンジン | 型式 | A25A-FXS | |
排気量 | (cc) | 2487 | |
最高出力 | (kW[PS]/rpm) | 130[177]/6,000 | |
最大トルク | (N・m[kgf・m]/rpm) | 219[22.3]/3,600 | |
フロントモーター | 型式 | 5NM | |
最高出力 | (kW[PS]) | 134[182] | |
最大トルク | (N・m[kgf・m]) | 270[27.5] | |
リヤモーター(E-Four) | 型式 | 4NM | |
最高出力 | (kW[PS]) | 40[54] | |
最大トルク | (N・m[kgf・m]) | 121[12.3] | |
システム最高出力 | (kW[PS]) | 225[306] | |
駆動用バッテリー | 種類 | リチウムイオンバッテリー | |
容量 | (Ah) | 51 | |
総電圧 | (V) | 355.2 | |
総電力量 | (kWh) | 18.1 |
ハリアー「2.4Lターボ」の実現は、いつ頃なのか
現行ハリアーのエンジンは二種類のダイナミックフォースエンジンが用意され、ハイブリッドとしてA25A-FXS型の直4 2.5L、コンベンショナルガソリンとしてM20A-FKS型の直4 2.0Lが搭載されてきた。
さらにPHEVが追加されることは前述の通りであるが、もう一つ追加導入が待望されるパワートレインがあった。T24A-FTS型の2.4Lターボエンジンである。
2.4Lターボエンジンも、ハリアーへの追加設定が期待される
T24A-FTS型エンジンはは2021年に発売されたレクサス新型NX350で初搭載となっていた。
これはV6エンジンからのリプレイスを目的としたダウンサイジングターボエンジンという位置づけで、今後GA-Kプラットフォーム車種へ採用が拡大していくことは想像に難くない。かつてV6エンジンを搭載していたハリアーの車格を考えると、新開発2.4Lターボの導入を期待する声が高まるのは当然である。
ただし、レクサスブランドとの差別化という意味では、新型NXシリーズに初採用のエンジンを即座にトヨタ・ハリアーへも展開するというのも難しそうだ。
今後、ハリアーに2.4Lターボが搭載されるとすれば、数年後の実施が予想されるMCで後期型が導入される時が一つのタイミングだろう。