三菱自動車は、東京オートサロン2022で「K-EV concept X Style」を発表した。
三菱自動車と日産は軽自動車事業において協業関係にあり、近年発売された軽自動車においては、両ブランドに姉妹モデルを設定する形での販売ラインアップが取られてきた。
その日産は2019年の東京モーターショーで、新世代の軽自動車EV「IMk コンセプト」を発表しており、2022年春の発売を予告する段階にまで来ていた。
今回ようやく「iMk コンセプト市販型」の姉妹車種となる三菱バージョンのモデルが公開されるのかと思いきや、「K-EV concept X Style」の外観を見る限りは、現行型「eKクロス」のEV版といった様子である。
「eKクロス」は、軽自動車規格のクロスオーバーSUVとして2019年から販売されているモデル。EV専用設計の新型軽自動車の発売が迫っているタイミングのなかでは、現行モデルベースのEV版が追加発売されるということは考えにくい。
三菱は、「K-EV concept X Style」を2022年度初頭に発売を予定している新型軽EVのコンセプトカーとしている。つまり、三菱側の姉妹モデルとなる軽自動車EVは、SUVスタイルのエクステリアが与えられる可能性が高まった。
一方で、日産から出される新型軽自動車EVは、「IMk コンセプト」で示されたベーシックワゴンのボディとなるだろう。
2021年3月まで販売されたi-MiEVの後継車という役割もあるが、EVニーズはi-MiEV時代とは比べようのないほど高まっており、大きく期待がかけられる。
CA-MiEV市販計画は中止だろうか。