マツダはクロスオーバーSUVのCX-50をワールドプレミアさせた。
新型CX-50は、米国アラバマ州ハンツビルにあるトヨタ自動車株式会社との合弁新工場「Mazda Toyota Manufacturing (MTM)」で、2022年1月からの生産が計画されている。米国向けの新型SUVとして、マツダのラインアップに追加される予定だ。
マツダの新世代クロスオーバー車種は、「CX-」に続く二桁の数字で命名される。
新型CX-50が、従来型「CX-5」を後継するモデルであることはモデルネームからも判断される。
ただし、従来型CX-5は改良を受けた2022年モデルが既に発表されており、この先まだ数年程度は販売が継続される見込み。つまりCX-5とCX-50は併売されることになる。
新型CX-50に搭載されるのは2.5LガソリンエンジンのNAとターボ、後追いでハイブリッド予告
新型CX-50に搭載されるエンジンは、ガソリンターボの「SKYACTIV-G2.5T」もしくはガソリンNAの「SKYACTIV-G2.5」に、全車「i-ACTIV AWD」の組み合わせとなる。
さらに「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT」の装備によって、オンロードの人馬一体の走りはそのままに、多種多様な路面においても高いコントロール性による安心・安全な走りが提供される。
また、パワートレイン選択肢として、数年以内にハイブリッドモデルが追加発売されることも予告された。
日本市場は、CX-5を販売継続、そして新型CX-60と新型CX-80を導入予定
新型CX-50の販売地域については、マツダの発表によると米国のみに限定された表現に留まっている。日本発売も期待されるが、現段階ではそういった計画は公式には発表されていない。
一方で従来型CX-5が改良を受けて、販売継続される状況は、日本市場も同様である。
マツダは2022~2023年にかけて、「ラージ商品群」としてエンジン縦置きFRレイアウト採用車種の発売を予告している。このラージ商品群のうち日本市場に導入されるのは、「CX-60」として2列シートSUVモデル、「CX-80」として3列シートSUVモデルの2車種である。
ちなみに今回発表があった新型CX-50は、ラージ商品群のモデルではなく、「スモール商品群」であり、これはエンジン横置きFFレイアウトのアーキテクチャが使われている。
米国はミドルクラスSUVのメインマーケットであり、これまでCX-5やCX-50のほか、日系ブランドではトヨタ・RAV4、日産・ローグ、ホンダ・CR-V、スバル・フォレスターなどといったモデルが人気を博してきた。パッケージングに優れたFFレイアウトのSUVとして、新型CX-50がまずは米国限定で発売されるのもこういった市場の特性に合わせたものだろう。