新型EV【bZ4X】補助金差引後リース料月額88,220円/KINTO専売/参考価格600万円~、トヨタ電気自動車2022年5月12日発売、初年度5000台計画

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東京オートサロン2022で出品されたカスタマイズモデル bZ4X GR SPORT CONCEPT

新型bZ4Xはトヨタが2022年5月12日に発売した新型電気自動車である。参考価格として600万~650万円と設定されてはいるが、個人への販売はクルマのサブスクリプションサービス「KINTO」により提供されることになる。KINTOでは、bZ4X専用プランが用意されており、その設定価格を見てみる。

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bZ4XはKINTOでのリース販売に限られる

まず契約時には申込金として77万円が必要となっている。

月額利用としては、1~4年目は107,800円が設定されるが、これは補助金により減額される。CEV補助金のみを適用の場合は、88,220円にまで減額され、これが月額の実質負担額となる。最初の4年間はこの間月額利用料、実質負担額が継続される。

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5年目以降は、補助金相当額は全て解消されており、月額利用料そのものが実質負担額となる。

月額利用料は5年目 75,460円、6年目 70,070円、7年目 64,680円、8年目 59,290円、9年目 53,900円、10年目 48,510円と下がっていく。

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bZ4Xの10年間の実質負担額は

月額利用料の10年間の合計は9,637,320円となる。これにCEV補助金を差し引き、77万円の申込金を加算すると、9,467,480円とかなりの高額になるが、これには登録手続き費用、自動車保険、重量税、自動車税、消耗品交換費用、コネクティッドサービス費用、バッテリー保証などが含まれており、別途必要となる費用は、概ね充電に関わる費用(電気代)のみということになる。

トヨタの本格EV第一弾はKINTOによるリース販売専用車

トヨタは、2021年12月に30車種のBEV(バッテリーEV)を2030年までに市場投入していく計画を発表していた。

トヨタ BEV ラインアップ 2021

その第一弾となるモデルが「新型bZ4X」で、ボディ形状は中型SUVとなる。

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新型bZ4Xの日本市場に割り当てられた販売台数は、初年度で5000台となっており、第一期分の3000台が5月12日より受付開始、第二期分の2000台も秋口からの受付が予定されている。これらはオンライン上だけで、契約まで完結可能としている。

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また、日本市場向けには全数がリース販売されるのも大きな特徴となる。個人向けには、クルマのサブスクリプションサービス「KINTO」を通したリース販売となる。

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なお、車両本体の参考価格として、FWDモデルが600万円、4WDモデルが650万円に設定されている。

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一般向けには、KINTOでのリース販売に限られるわけだが、これにはいくらかのメリットが挙げられている。従来的な車体購入であれば、電池性能の低下や下取り価格に関するリスクは実質的にユーザーが負担することになるが、KINTOのリースであればトヨタグループが負うことになる。車両価格が高くなるBEVでは、そのメリットは大きいと考えられ、概ね肯定的な意見が多い。

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そして、車体機能のアップデートなども計画されているようで、これはBEV市場で先行するテスラのサービスを追随したものが予想される。

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KINTOでは「bZ4X専用プラン」が用意され、最長で10年間乗れるプランが用意される。BEVの懸念事項の一つである電池性能については、10年20万km時の電池容量として70%が保証される。また、10年のうち5年目以降は、月額を毎年段階的に引き下げられ、長く乗れば乗るほどリーズナブルな負担額となる。一方で、5年目以降は中途解約金をゼロとし、フレキシブルな乗り換えにも対応する。

新型bZ4XのEV補助金は月額利用料に織り込み済み、価格から差し引いたリース料設定

さて、bZ4XなどBEV購入にあたってのユーザーの関心事の一つは、国(環境省、経済産業省)や地方自治体からの補助金である。

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こういった補助金は、条件や期限があり予算終了までに契約および納車を間に合わせねばならないケースが多い。金銭的負担を軽減させてくれる反面、手続きなどのユーザーの負担は大きくなる。

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ただし、補助金の制度はリース事業者も受けられる仕組みとなっている。新型bZ4Xの場合は「KINTO」が補助金の手続きから受け取りまでを行い、これによる金銭的恩恵は、月額利用料に反映されることでユーザーに還元される。

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一見、誤魔化されているような気もするが、ライバルの日産からはbZ4Xの直接的対抗モデルとなる中型SUVのBEV「アリア」が通常販売されている。アリア購入における残価設定型ローンとの比較で、bZ4Xが不利な条件であれば、これはbZ4Xの人気に直接響くことになる。こういった背景を考えると、「KINTO」が補助金を着服するような行為は実質的には難しそうだ。「KINTO」でのリース販売は概ね肯定的な意見が多い。

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  日産・アリアB6 トヨタ・bZ4X
ホイールベース 2,775 mm 2,850 mm
バッテリー容量 66 kWh 71.4 kWh
車両本体価格

(2WD)5,390,000円

(2WD)6,000,000円

(4WD)6,500,000円

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新型bZ4Xの主な仕様

      FWD 4WD
車両重量・ 車両重量 kg 1,920 2,010
性能 車両総重量 kg 2,195 2,285
  最小回転半径 m 5.6
  交流電力量消費率(WLTCモード 国土交通省審査値) Wh/km 128 134
  一充電走行距離(WLTCモード) km 559 540
  (WLTCモード 国土交通省審査値)      
寸法 全長 mm 4,690
  全幅 mm 1,860
  全高 mm 1,650(アンテナ)
  ホイールベース mm 2,850
  トレッドフロント mm 1,600
  トレッドリヤ mm 1,610
  最低地上高 mm 180
  室内長 mm 1,940
  室内幅 mm 1,515
  室内高 mm 1,160(ノーマル/ソーラールーフ仕様)
      1,145(パノラマムーンルーフ仕様)
  乗車定員   5
走行装置・駆動方式 ステアリング   ラック平行式電動パワーステアリングシステム
  サスペンション フロント/リヤ   マクファーソンストラット式コイルスプリング/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
  ブレーキ フロント/リヤ   ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
  ブレーキ作動方式   油圧・回生ブレーキ協調式
  駆動方式   前輪駆動(FWD) 電気式四輪駆動(4WD)
動力伝達装置 トランスミッション   eAxle
  減速比   13.786
電動機 形式   1XM 1YM
(モーター) 種類   交流同期電動機
  最高出力(フロント) kW 150 80
  最大トルク(フロント) N・m 266 169
  最高出力(リヤ) kW 80
  最大トルク(リヤ) N・m 169
  最高出力(システム) kW 150 160
  最大トルク(システム) N・m 266 337
動力用主電池 種類   リチウムイオン電池
  電池セル電圧 V 3.7
  容量 Ah 201
  電池セル数   96
  総電圧 V 355.2
  総電力 kWh 71.4
充電性能 AC充電器最大出力 kW 6.6
  DC充電最大出力 kW 最大150
動力性能 加速性能(0-100km/h) 7.5 6.9
 

bZ4X 画像 2022年11月

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