スバルは「WRX S4 STI Sport♯(シャープ) プロトタイプ」を2024年1月12日の東京オートサロン初日にワールドプレミアした。
本モデルはプロトタイプとしながらも、特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」として、500台限定で販売される計画。2024年1月12日~1月28日の期間中に全国のSUBARU販売店で抽選エントリーの受付が行われる。抽選結果の発表は2024年2月1日が予定されている。特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」の消費税込み車両本体価格は、6,237,000円で、通常ラインアップの「WRX S4 STI Sport R EX」がベースとなっている。
特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」には、STIパフォーマンスパーツを含む特別装備が採用され、専用チューニングにより操縦安定性の向上と上質な乗り味が実現された。
エクステリアでは、小型トランクスポイラーやフロントグリルが特徴的で、インテリアはウルトラスエードを使用したRECAROシートやルーフトリムをブラックで統一し、パフォーマンスカーとしてのアグレッシブな造形美と上質な車内空間が提供される。
足回りには、ミシュラン製ハイパフォーマンスタイヤとSTI製フレキシブルパフォーマンスホイールが採用され、前後で異なる形状によってタイヤの接地面積が最適化され、ステアリング操舵時の車両応答性が高められた。
また、STI製フレキシブルドロータワーバー、STI製フレキシブルドロースティフナー、スバルパフォーマンストランスミッションフルードクーラーなどの装備も搭載され、高性能な走行が実現される。
「WRX S4」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
新型WRX S4(D型)一部改良 2023年10月
スバルは、2023年10月25日に「WRX S4」改良モデル(D型)を正式発表した。
今回の改良では、ステレオカメラに加えて広角単眼カメラを搭載した新世代アイサイトを装備。また、デジタルマルチビューモニター機能に4つのカメラから取り込んだ映像を合成して車両周囲360°映し出す3Dビュー表示や、車速15km/h未満時に自動でフロントビューとトップビューを表示するAUTOモードを加え、死角を減らすことで安全性能が高められた。
さらに、「STI Sport R EX」に大型リヤスポイラーをメーカー装着オプションとして新たに設定された。
ハーマンカードンサウンドシステムが「STI Sport R EX」に標準装備され、豊かな音響体験をもたらす。また、SUBARU STARLINKにはリモートエアコン機能が追加され、利便性が一層高まった。
利用者はApple CarPlayのワイヤレス接続に対応し、12.3インチフル液晶メーターでの地図アプリ情報表示機能が利用できるようになる。Android Autoも11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの表示画面を拡張して、より快適なドライブが可能になった。
「WRX S4」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
新型WRX S4(C型)一部改良 2022年11月
スバルは「WRX S4」の一部改良モデル(年次改良)を2022年11月24日に発表した。
現行「WRX S4」は、2021年11月にフルモデルチェンジを受けた、2代目モデルが販売中となっている。新型レヴォーグをベースに開発され、B型からの市場投入であった。今回、初めての年次改良により、C型となるが、その内容は小変更に留まった。
また「WRX STI」の、追加発売は無かった。当初、販売2年目から登場するのではとも予想されていたが、その後、スバルは北米向けに、現行世代の「WRX STI」の生産を行わないことを明言していた。日本での発売も期待できない状況となっている。
さて、「WRX S4」改良モデルでは、ヘッドランプ/室内灯消し忘れ時の自動消灯機能が追加された。さらに、リレーアタック対策として、スマートキーへスリープ機能、およびモーションセンサーが搭載された。また、ライティングスイッチの操作性が見直され、「車幅灯/尾灯&OFF」を1ポジションから、「車幅灯/尾灯」と「OFF」に分け、2ポジションに変更された。
そして、一部グレードで、値上げも実施された。STI Sport系グレードでは、5万5千円の値上げとなったが、GT系グレードは価格据え置きとなる。このあたりは、同日に一部改良を受けたレヴォーグと同じ内容である。
月間販売台数としては、260台が設定されている。
「WRX S4」モデルチェンジの<まとめ><価格表>は、次のページ
WRX S4フルモデルチェンジ(B型)、2代目モデルは2021年11月発表
スバルは「WRX S4 日本仕様」を2021年11月25日に発表した。
新型WRXシリーズについては、主力市場の米国に向けたワールドプレミアが2021年9月に行われていたが、日本仕様もこれに大きく遅れることなく発表となった。
新型WRX S4に搭載されるエンジンは、新開発のFA24型の2.4L 水平対向4気筒直噴ターボエンジンで、最高出力275 PS、最大トルク38.2 kgf・mといったパフォーマンスとなる。
従来型WRX S4のFA20F型エンジンは最高出力 300ps、最大トルク 40.8 kgf・mであったが、数値上のパフォーマンスでは従来型のほうが優れている。また、エンジン構造を比較すると、新型は従来型と同一ストロークのボアアップ版となる。
トランスミッションでは、北米モデルに設定されたマニュアル車は用意されない。全車に「8速マニュアルモード付きのSubaru Performance Transmission」が設定される。
燃費性能はWLTCモードで10.8km/Lとなる。
サスペンションは、フロントがストラット式独立懸架、リアがダブルウィッシュボーン式独立懸架が採用される。
18インチアルミホイールが装備され、タイヤサイズは245/40R18となる。
「WRX S4」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
WRX STIは発売されない可能性あり
WRXシリーズは、インプレッサのハイパフォーマンスグレードを起源とする。2014年にはインプレッサから独立し、「WRX」をモデルネームとした販売がスタートした。現行型はレヴォーグがベースとなっている。
より高性能なWRX STIについては、今回2021年秋のタイミングでは市場投入されず、2022年春頃の使い発売が期待された。
しかし、スバルはWRX STIの生産を行わないことを米国向けに発表している。
新型WRXシリーズのコンセプトモデル
新型WRXのエクステリアは、2017年の東京モーターショーで公開された「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」がデザインスタディとされる。新型WRX北米仕様の画像からは、クーペ調に仕上げられたルーフライン後半の処理がコンセプトから引き継がれているのがわかる。一方で、セダン車として十分な、後席居住性も備えていそうだ。
そして、新型WRX STIのデザインスタディとされたのが「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」で、これは2018年の東京オートサロンで公開されていた。
「WRX S4」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
WRX S4 モデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2024/01/12
- 2021年11月発表 フルモデルチェンジ2代目モデル
- 2代目レヴォーグをベースにB型からスタート
- スバルグローバルプラットフォーム(SGP)採用
- インナーフレーム構造
- FA24F型 2.4L ターボ水平対向エンジン搭載
- 特別仕様車「WRX S4 STI Sport♯」が予約スタート、限定500台で2024年1月12日~1月28日の期間で受付中
WRX S4 STI Sport♯ プロトタイプ 画像 2024年1月 東京オートサロン
WRX S4 まとめ 2023年10月 一部改良
- ステレオカメラに広角単眼カメラを搭載した新世代アイサイトを装備
- 新機能を追加したデジタルマルチビューモニターを装備
- 大型リヤスポイラーを「STI Sport R EX」にメーカー装着オプションとして設定
- ハーマンカードン サウンドシステムを「STI Sport R EX」に標準装備
- SUBARU STARLINKにリモートエアコン機能を追加
- Apple Carplayのワイヤレス接続対応
- 12.3インチフル液晶メーター上でのApple Carplay地図アプリ情報の表示機能を追加
- Android AutoTM 11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの表示画面の拡張
WRX S4 価格表 2023年10月 一部改良
WRX S4 まとめ 2022年11月 一部改良
- WRX STIの追加は無し
- 小変更のみでC型へ
- ヘッドランプ/室内灯消し忘れ時の自動消灯機能を追加
- リレーアタック対策として、スマートキーへスリープ機能、およびモーションセンサーを搭載
- ライティングスイッチの2ポジション化
- STI Sport系グレードは、5万5千円の値上げ
WRX S4 価格表 2022年11月 一部改良
WRX S4 および WRX STI 画像
WRX S4 画像 2022年1月 撮影
WRX STI EJ20 Final Edition 画像 東京モーターショー2019
新型「WRX」(米国仕様車)の主な特徴
圧倒的なパフォーマンスを自在に操る走りの愉しさ
ターボエンジンの力強い加速と、シンメトリカルAWDが生み出す意のままの走りをさらに進化させました。
パフォーマンスカーにふさわしい、非日常を感じさせる刺激的な動力性能
- 電子制御技術により、ドライバーのアクセル操作に瞬時に応答し、低回転から力強いトルクを発揮する2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載。スポーツ走行時の優れた加速性能はもちろんのこと、日常的な使用においても気持ちのよい加速フィーリングを実現し、さまざまなシチュエーションで走りの愉しさをもたらします。
- Subaru Performance Transmissionは、走りの愉しさをさらに際立たせるスポーツ変速制御を採用。Dレンジでの走行中も、ドライバーの加減速操作に応じて変速をレスポンス良く行います。
WRX の価値を根幹から支える、圧倒的な動的質感の進化
- WRXとして初めてスバルグローバルプラットフォームを採用し、フルインナーフレーム構造や構造用接着剤を組み合わせることで、ボディやシャシーをさらに高剛性化。ステアリング操作への応答性を高めるとともに、不快な振動や揺れを低減し、上質な走りを実現しました。
- ボディ剛性の高さを活かして、路面からの入力に対する足回りのしなやかな動きを実現するため、サスペンションジオメトリを最適化。従来型に対し実用ストロークを伸ばし、接地性や安定感を向上しました。走りの愉しさに加え、快適な乗り心地にも寄与します。
- モーターアシスト軸と、ドライバーのステアリング操作軸を別軸とした2ピニオン方式の電動パワーステアリングを採用。滑らかで応答遅れのないスポーティなステアリングフィールを実現しました。
走る愉しさを最大限に高める特別な装備
- パワーユニットだけでなく、ステアリングやダンパー、エアコンに至るまで、さまざまなユニットの制御を細かく調整可能にするドライブモードセレクトを一部グレードに採用。ドライバーの好みやシーンに応じて、スイッチ操作一つでスポーツカーの走りから上質な乗り心地まで、クルマのキャラクターを大きく変化させます。
- ドライブモードセレクト機能を備えたグレードでは、スポーティさと上質さを両立する電子制御ダンパーを採用。路面や車両の状況に合わせてリアルタイムにダンパー減衰力を可変制御し、揺れの少ないフラットな乗り心地を実現します。
走りの愉しさを予感させるアグレッシブでスポーティなデザイン
パフォーマンスカーにふさわしい大胆でアグレッシブなスタイリングで、走りの愉しさを表現しました。
走りへの期待を駆り立てる、アグレッシブなエクステリア
- ヘキサゴングリルを起点とした立体的で彫りの深い造形、ワイド&ローを強調するフロントバンパーのデザインや力強く張り出したフェンダーで、止まっていながら今にも走り出しそうな躍動感を表現。走りへの期待感を高めます。
- フロント・リヤフェンダーのスポーツサイドガーニッシュやサイドシルスポイラーなどに、空気の流れを整えるヘキサゴンパターンの空力テクスチャーを採用。フロントフェンダー後部、リヤバンパー後部にはエアアウトレットを設け、パフォーマンスカーならではのデザインとコーナリング時や高速走行時の操縦安定性を両立させました。
スポーティさと先進感を併せ持つインテリアデザイン
- 黒を基調とし、レッドステッチを配したインテリアで、新型WRXのアグレッシブでスポーティなパフォーマンスを表現しました。
- インストルメントパネル中央に、さまざまな機能を集約した大型で高精細のセンターインフォメーションディスプレイを配置。移動の時間を愉しく豊かなものにします。
- 一部グレードには新設計・新デザインのRECAROシートを採用。RECARO社との共同開発により、従来型よりさらに体格保持性能を高め、スポーツドライビング時のドライバーの姿勢をしっかり保持します。
安心で愉しいドライブを可能にする進化した先進安全性能
パフォーマンスセダンならではの走りを最大限に愉しめるよう、安心・安全にも磨きをかけました。
進化した運転支援システム
- 画角を拡大した新世代アイサイトをSubaru Performance Transmission搭載車に標準装備。電動ブレーキブースターを組み合わせることで、プリクラッシュブレーキの作動領域をさらに拡大し、交差点での衝突回避をサポートします。
- ステレオカメラの広角化によって、認識範囲を拡大。従来型では先行車を捕捉できなかった急なカーブでも追従走行を継続する他、割り込み車両もより早いタイミングで認識します。
アクティブなライフスタイルに応える実用性とパッケージ
スポーティなデザインと、乗る人すべてが快適に過ごせる室内空間、実用的な荷室空間を両立させました。
ゆとりを感じられる室内空間
- 前後席それぞれのショルダールームを拡大し、ゆとりある室内空間を実現しました。また、従来型に対して拡大したホイールベースに合わせて後席空間を大幅に拡張。座面長、レッグルームの拡大によって、後席乗員にもくつろげる空間を提供します。
- SUBARUがこだわり続けてきた視界の良さは、新型WRXでも継承。ドライバーの直接視界をしっかり確保します。
アクティブライフを支える荷室空間
- トランクは、従来型と同様にベビーカーやゴルフバッグが入る容量を確保。4ドアセダンとして、日常的なシーンでの使い勝手も重視しました。