ルノー・カジャールはキャシュカイと車体の多くが共通化される
ルノーは今年のジュネーブモーターショー2015で新型SUVのカジャールを正式発表させた。
ルノーはBセグメントSUVのキャプチャーと、DセグメントSUVのコレオスをラインアップするが、新型カジャールはその中間にCセグメントクロスオーバーSUVとして位置付けられる車種となる。
新型カジャールのボディサイズは全長4450mm×全幅1840mm×全高1600mm。ホイールベースは2645mmとなった。このホイールベースは欧州で販売される日産・キャシュカイのそれと同サイズであることからも判断できるように、ルノー日産アライアンスのCMFを採用しボディ骨格が共通化されている。もちろん表面的なエクステリアおよびインテリアについてはルノーの独自デザインであり、先行して販売されるキャプチャーの流れを汲むものとなっている。
新型カジャールの最低地上高は190mmに設定される。キャプチャーには無かった4WDモデルも用意され、日常の悪路に対応する。
新型カジャールはデュアリスの実質的な後継モデルとして日本発売される可能性
新型カジャールの日本発売については言及が無いが、ルノー・ジャポンの現行ラインアップでは、これまでキャプチャー、コレオスといったクロスオーバーSUVモデルが積極的に導入されてきた。また日産は2014年にフルモデルチェンジさせたキャシュカイを日本導入させておらず、ルノー日産アライアンスとして日本市場向けのCセグメントSUVの枠が空いたままとなっている。こういったことを踏まえると、デュアリス後継モデルという意味でも、このカジャールが日本販売される可能性は十分にあると考える。
カジャール欧州仕様のエンジンラインナップは、1.5Lディーゼル、1.6Lディーゼルのほか、1.2Lガソリンターボもラインアップされる。既にスペイン工場での生産が決まっており2015年夏からの欧州発売が計画されている。そして、英国向け右ハンドル仕様も2015年秋から生産される。1.2Lガソリンターボ搭載の右ハンドル仕様という、日本仕様に相応しいモデルの生産も予定されている。