新型クロストレックに新開発CB15型1.5Lターボ追加期待、このままでは不人気車種の恐れ
スバルは、従来型XVを後継するエントリーSUVモデルとして、新型クロストレックの予約受付を2022年11月11日より始めている。そして、2023年2月7日時点での納期が「2~3ヶ月程度」であることを発表した。最近の新型SUVモデルとしては、かなり手に入りやすい状況となっている。ただし、見方を変えれば、これは予約受注が少ないことの裏付けでもある。

新型クロストレック(画像提供元 TOCOME enterprise 様)
新型クロストレックの初期受注がうまく獲得できていない可能性があるが、その原因の一つとして、エンジンラインアップの少なさが考えられる。日本仕様に搭載されるのは、FB20型 e-BOXERのみに限られており、従来型XVで用意されていたFB16型搭載グレードは廃止された。
そんななか、年次改良、マイナーチェンジのタイミングで追加搭載が期待されるのが、新開発1.5LターボエンジンのCB15型である。
CB15型 1.5Lターボは、CB18型のダウンサイジング版
スバルは完全新規開発のボクサーエンジンとして、CB18型エンジンの採用を進めてきた。既にレヴォーグ、フォレスター、レガシィアウトバックにおいて、搭載モデルがラインアップされている。
CB18型は、リーンバーンターボであることやクランクシャフト周辺を大幅に小型化させたことなどを特徴としている。その開発には多大なコストと労力が掛けられたことは想像に難くなく、排気量1.8Lバージョンに留まらず、スバルの新世代ボクサーエンジンとして複数の排気量タイプにバリエーション展開される可能性が高い。なかでも6気筒バージョン、あるいはダウンサイズさせた1.5Lバージョンが実用化されるのではと予想されてきた。
特に後者の1.5Lバージョン、CB15型はXV後継クロストレックおよびインプレッサに適合した出力パフォーマンスが想定され、両モデルへの搭載が期待される。
新型クロストレック(XV後継)はSGP✕フルインナーフレーム構造採用
新型クロストレックは、XVのフルモデルチェンジに相当する。スバルグローバルプラットフォーム(SGP)も2巡目となり、フルインナーフレーム構造が採用された。