「S-FR」市販型は次期コペンとプラットフォーム共用になる可能性
「S-FR」とは、トヨタが東京モーターショー2015で初公開したコンパクトサイズのFRスポーツクーペです。これは86の弟分にあたるモデルとして、多くの注目を集めました。
さらに2016年の東京オートサロンでは「S-FR Racing Concept」が発表されましたが、以降の情報は途絶えており、開発が中止されたとの噂も広がりました。
しかし、2023年のジャパンモビリティショーで、ダイハツが「VISION COPEN」を出品したことで、「S-FR」市販化への期待が再燃しています。
「VISION COPEN」は、軽自動車規格のオープンクーペ、COPENの後継として想定されるモデルです。エクステリアは初代型やコペン Ceroのイメージを継承しています。ただし、「VISION COPEN」のエンジン排気量については1.3Lが有力候補であることが公言されており、また全長3990mmというボディサイズから、コペンの次期型は登録車クラスへ転身することになるでしょう。
次期コペンとプラットフォームを共有する形で、トヨタから「S-FR」の市販型が発売されれば、開発コストの回収にもつながり、非常に合理的な戦略と考えられます。
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S-FRは、GRスターレットとエンジン共用の可能性、1.3L ターボ
一方で、トヨタとダイハツは、2023年に販売を終了したトヨタ・パッソおよびダイハツ・ブーンの後継となるコンパクトハッチバックカーの開発を進めてきました。
しかし、ダイハツの認証不正問題などが影響し、新型車の投入が遅れてきました。それでも、この問題からは立ち直りつつあり、型式指定の取消処分となったグランマックス トラックなどを除けば、新型車計画の大幅な削減は実施されないことが見込まれます。トヨタ・パッソとダイハツ・ブーンの後継車種は、当初の計画より大幅に遅れるものの、最終的には市場に登場することになるでしょう。
そして、パッソを後継する新しいモデルには、かつて人気を博したスターレットのモデルネームが復活することが見込まれています。
これにはGRスターレットの構想があり、エンジン排気量1,067 cc超から1,333 cc以下で、過給器を装備するラリー4 カテゴリーの仕様に仕上げられることが見込まれます。具体的には、新開発1.3Lターボエンジンの搭載が想定され、これはGRヤリスやGRカローラの直列3気筒 1.6Lターボエンジンのダウンサイズバージョンに相当すると考えられます。
ジャパンモビリティショー2023のダイハツ「VISION COPEN」も、1.3Lエンジンが有力候補ということでした。また、これにはターボ搭載の可能性も否定しませんでした。
GRスターレット、次期コペン、S-FR市販型に搭載されるエンジンは1.3Lターボで基本部分が共通化される可能性があります。
しかし、エンジン搭載方向については、FFレイアウトを採用するGRスターレットは横置き、FRレイアウトを採用する次期コペンやS-FRは縦置きとなることが想定されます。
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S-FRコンセプトが東京モーターショー2015で発表
トヨタは東京モーターショー2015でS-FRコンセプトをワールドプレミアしました。このS-FRは、低価格で販売されることを目標としており、86の弟分としてのポジションも与えられています。車両価格としては当時で150万円台のスタートが想定され、全込みでも200万円以内で購入可能なFRスポーツカーとなることが期待されました。
ボディサイズは全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mm、ホイールベースは2480mm、車両重量は1000kg前後で、マツダ・ロードスターよりも少し小さいサイズ感です。エンジンは直4 NA 1.5Lクラス、あるいは1.2Lターボクラスの搭載が発表当時には想定されていました。ボディスタイルは古典的なハードトップ2ドアクーペで、シート配列は2+2座の4人乗り、タイヤサイズは16インチとなります。
また、2015年にトヨタとマツダが提携関係を結んでから間もなくの発表だったため、ロードスターからの部品流用でコストダウンされるのではという推測もありました。
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トヨタ S-FR まとめ
まとめ更新日: 2024/09/06
- 東京モーターショー2015でコンセプト発表
- 東京オートサロン2016で「S-FR Racing Concept」発表
- 開発中止の噂
- パッソ後継として、スターレット復活の可能性
- GRスターレット、コペン後継とエンジン共用される可能性
- 直列3気筒 1.6L ターボを1.3Lにダウンサイジングさせたエンジンが想定される