次期パジェロへの導入なるか、三菱の新型2.5Lディーゼルハイブリッドエンジン

三菱

パジェロ後継車への導入が期待されるConcept GR-HEVのディーゼルハイブリッド

三菱自動車がジュネーブモーターショー2013で公開した『Concept GR-HEV』は、非常に興味深いコンセプトカーであった。
GR-HEV ディーゼルハイブリッド
写真の通りConcept GR-HEVは、日本市場では馴染みの薄いピックアップトラックタイプの車種である。ただし、注目したいのは初公開となるパワートレイン。三菱初のディーゼルハイブリッドエンジンが搭載されており、これの次期パジェロへの導入を期待したい。
三菱の新型2.5Lディーゼルハイブリッド搭載GR-HEV

パジェロ次期モデルは、ディーゼルハイブリッド搭載で燃費性能も向上

今回三菱が公開したConcept GR-HEVは、正確にはスポーツ・ユーティリティ・トラック(SUT)としており、いわゆる普通のピックアップトラックとはちょっと様相が異なる。それは外観を見れば一目瞭然で、そのスタイッリュな流線型のフォルムからは、農村向けの実用車というよりは、荷台付きの高級SUVといったイメージに近い。ダイヤモンドをイメージしたというLEDランプが、スポーティーでラグジュアリーな雰囲気を醸し出している。
次期パジェロへの搭載が期待されるGR-HEVのディーゼルハイブリッド
Concept GR-HEVのボディサイズは全長5420mm×全幅1930mm×全高1775mm、ホイールベースは3000mm。こういった大型車は燃費性能の悪さが大きな課題の一つである。このConcept GR-HEVに搭載されるパワートレインは、2.5Lのクリーンディーゼルエンジンと1機のモーター、バッテリーを組み合わせた1モーター式ハイブリッドシステムとなり、走行時の二酸化炭素放出量は149g/kmと、クラストップレベルの環境性能を実現した。前回レポートではエンジン排気量を2.2Lと報告したが、これは2.5Lの誤り。そうなってくるとパジェロへの搭載も視野に入ってくるはずだ。2006年から販売される現行パジェロはモデル末期の7年目となっており、数年以内にはフルモデルチェンジが実施されることが予想される。次期パジェロにこの2.5Lのディーゼルハイブリッドを搭載させることも三菱として現実的な選択肢となるだろう。

また、道路状況により低燃費モードから悪路走破モードまで選択できる「スーパーセレクト4WD」と呼ばれるシステムが採用される。

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