三菱フラグシップSUV、パジェロ復活の機運が高まっている。
三菱が2023年3月に発表した中期経営計画「Challenge 2025」によると、今後5年間(2028年3月まで)に全16車種(内 電動車9車種)の市場投入計画が明らかとなった。
なかでも上段中央よりの「Pickup」と記載されるモデルは、フルモデルチェンジ版の新型トライトンであることが想定され、2023年夏頃にも先行してタイなどで発売される見込み。
また、2023年3月バンコク国際モータショーに出品された「XRT Concept」は、約9年ぶりに全面改良を受けて6代目となる新型トライトンのコンセプトカーであることも発表されている。
そして、「Pickup」の左側のモデル「PPV」は、「パッセンジャー・ピックアップ・ビークル」と呼ばれるカテゴリの車種となる。これは「ピックアップベースのSUV」と考えると、日本語の感覚で理解しやすいかもしれない。
新型「PPV」については、別に示されたタイムライン上で、2025年の発売計画が示されている。まず考えられるのが、この「PPV」が次期パジェロそのものである可能性である。
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新型パジェロは、「Pickup BEV」をベースに開発される可能性
一方、「Pickup」については、電動化モデルとして「BEV」の計画もある。タイムライン上には存在しないことから、2026年~2028年あたりの発売時期が想定される。
重要なのは、三菱のフレーム構造採用の新世代車種は、2023年発売の新型トライトンを皮切りに、ボディタイプやパワートレインなどで複数のバリエーションに展開していく流れにあることである。
「PPV」こそが次期パジェロである可能性は残されるが、パワートレインがICEのみの設定となっており、特にアセアン、オセアニア、中南米、中東、アフリカでの導入が明示されている。日本、北米、欧州、中国といった先進技術推進地域での発売は明らかとされていない。「PPV」は、次期パジェロというよりも比較的低価格帯のモデルで、トヨタで言えばフォーチュナーと肩を並べるような車種かもしれない。
「PPV」が次期パジェロでないとするなら、注目したいのは「Pickup BEV」の存在である。これをベースに3列シートと快適装備を備えた派生車種の展開が想定され、これが次期パジェロを名乗る可能性がある。ただし、2028年3月までに計画中の車種の中には、該当するモデルの姿は無い。そうなると、新型パジェロの発売時期は2028年以降になることが予想される。
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新型パジェロ フルモデルチェンジまとめ
まとめ更新日: 2023/04/04
- 2023年発売の新型トライトンから、新世代フレーム構造車種のラインアップを充実させる計画
- 2025年発売の「PPV」が次期パジェロの可能性として考えられている
- Pickup BEVが2026年~2028年に発売される計画で、その派生SUVが次期パジェロである可能性あり