新型GRヤリスの発売日が2024年4月8日となることが発表された。販売店では、以前より契約可能な状況となっていた。
そして今回、2つの特別仕様車の価格が845万円であることが公開された。
- 特別仕様車 GRヤリス RZ “High performance・Sébastien Ogier Edition(オジエEdition)” … 8,450,000円
- 特別仕様車 GRヤリス RZ “High performance・Kalle Rovanperä Edition(ロバンペラEdition)” … 8,450,000円
各100台の限定販売となり、2024年3月21日より全国のGRガレージで抽選受付が開始された。
2つの特別仕様車、オジエEditionとロバンペラEditionの抽選日程
2024年3月21日(木)~3月31日(日) | 店頭申し込み(GR Garage限定) |
2024年4月18日(木) | 当選連絡 |
2024年4月18日(木)以降 | 商談時期 |
GRヤリス通常モデルについても価格が正式発表された。先行して受注受付が進められていた価格から変更はない。
新型GRヤリス 通常モデル 価格表 2024年春
消費税込み車両本体価格(円) | ||
6MT | 8AT | |
RC | 3,490,000 | 3,840,000 |
RZ | 4,480,000 | 4,830,000 |
RZ“High performance” | 4,980,000 | 5,330,000 |
従来型とのラインアップ上の大きな違いは、トランスミッションに新開発の8速AT「GR-DAT」が追加された。6MT車も引き続きラインアップに残る。
「GR-DAT」搭載車は、6速MT車に対し35万円アップとなった。
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ>は、次のページ
進化型GRヤリスが2024年春発売予定、ビッグマイナーチェンジ相当、東京オートサロン&大阪オートメッセ2024に出品
進化型GRヤリスの改良点は、以下の9項目に及ぶ大規模なものととなった。
① 新型GRヤリスに8速AT「GR-DAT」を採用
トランスミッション選択肢として新開発の8速AT「GR-DAT」が追加された。「GR-DAT」は、AT制御ソフトウェアがスポーツ走行用に最適化されている。減速Gや速度といった車両挙動を感知して変速する従来の方式から進化し、ブレーキの踏み込み方や抜き方、アクセル操作に至るまで細かく感知する。これにより、車両挙動の変化を先読みし、「ドライバーの意思を汲み取るギヤ選択」を実現している。プロドライバーが操作するような適切なギヤ選択が可能になった。
さらに、AT内部の変速用クラッチには高耐熱摩擦材を採用し、AT制御ソフトウェアの改良によって、世界トップレベルの変速スピードが達成された。6MTから8ATへの多段化とクロスレシオ化により、パワーバンドを活かした走りが実現されている。特に、RZ“High performance”モデルでは、アクセル操作による駆動力コントロール性能を向上させるためにトルセンLSDが設定されている。
「GR-DAT」の開発は、「幅広いドライバーがスポーツ走行を楽しめるように」という目標のもとに行われた。また、「レースでMTと同等に戦えるAT」として位置づけられ、より多くの人々に走る楽しさを提供することや、モータースポーツの裾野を広げることが目指されている。
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ>は、次のページ
② 新型GRヤリスのインテリアではコックピットデザインを全面刷新
③ 新型GRヤリスの1.6LターボエンジンをGRカローラと同等のパフォーマンスに向上
新型GRヤリス RZ系グレードに採用されるG16E-GTS型、直列3気筒1.6Lターボエンジンは、最高出力 kW(PS)/rpm 224kW(304PS)/6,500rpm、最大トルク 400N・m(40.8kgf・m)/3,250~4,600rpmのパフォーマンスが与えられ、GRカローラのエンジンと同等となった。
従来型GRヤリスの200kw(272PS)、370N・m(37.7kgf/m)から、大幅なパフォーマンスアップを果たしている。
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ>は、次のページ
④ 新型GRヤリスはパフォーマンス向上のため、エクステリアにも変化
新型GRヤリスのエクステリアは、モータースポーツ現場の声を反映し、改良が加えられた。
ロアグリルにはスチールメッシュが採用された。このスチールメッシュは薄型で軽量化を図りつつ、強度を兼ね備えている。
バンパーロアサイドには新たに分割構造が取り入れられている。これらの変更は、モータースポーツ参戦時に避けられない石などの飛来物による損傷から車体を守り、修復作業や交換作業を容易にする目的で行われた。結果として、修復費用の低減にも繋がっている。
新型GRヤリスでは、ボディとショックアブソーバーを締結するボルトの本数が1本から3本に増えた。これにより、走行中のアライメント変化を抑制し、ステアリング操作に対する車両挙動の応答性が高まり、操縦安定性が大きく向上している。
さらに、スポット溶接打点数が約13%増加し、構造用接着剤の塗布部位も約24%拡大された。この結果、ボディ剛性が高まり、操縦安定性と乗り心地の両方において大きく改善されている。
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ>は、次のページ
⑥ 冷却性能を高める「クーリングパッケージ」を新型GRヤリスに新採用
高出力化とGR-DATの追加設定に対応するため、新型GRヤリスでは冷却性能の向上が求められている。この要求を満たすため、GR-DATを搭載した車両にはATFクーラーが標準で装備されている。また、モータースポーツへの積極的な参戦を視野に入れ、サブラジエーター、クールエアインテーク、インタークーラースプレーを組み合わせた「クーリングパッケージ」が新たにメーカーオプションとして設定された。
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ>は、次のページ
⑦ 新たに「ドライブモードセレクト」を新型GRヤリスに標準装備
⑧ 新型GRヤリスは、サーキットエリア内に入ると「サーキットモード」が有効化
新型GRヤリス特別仕様車 オジエ/ロバンペラ エディションが各100台限定発売
進化型GRヤリスには、WRCドライバー監修特別仕様車として「GRヤリス RZ“High performance・Sébastien Ogier Edition(オジエEdition)”」および「GRヤリス RZ“High performance・Kalle Rovanperä Edition(ロバンペラEdition)”」が設定され、いずれも100台の限定台数で販売されることが発表された。
これら特別仕様車は、前々回の東京オートサロン 2023でアンベールされたコンセプトカーの市販型にも相当するが、その時は前期型GRヤリスをベースとした車体であった。
今回の市販型は東京オートサロン2024でも公開された後期型GRヤリス RZ(6MT)がベースとなっている。
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ><東京オートサロン2023発表 コンセプト画像>は、次のページ
GRヤリス RZ(6MT)特別仕様車 オジエEdition / ロバンペラEditionの特徴
四駆制御モード GRヤリス RZ(6MT)特別仕様車
新型GRヤリス RZ(6MT)特別仕様車は、新たな四駆制御モードが開発された。それぞれに以下に示すモードが設定され、これらは標準車両の「GRAVEL」「TRACK」と置き換える形となる。
オジエEdition 四駆制御モード
MORIZOモード | トラクション性能と旋回性能を高い次元で両立させるため、加速時は前後輪の拘束力を最大(直結)とし、制動時は必要分だけ拘束を緩める仕様。モリゾウこと会長の豊田が走り込んで導き出した駆動力配分をオジエ選手が気に入り採用に至った。 |
SEB.モード | 前輪の旋回性を確保しながら、後輪の駆動力による車両コントロールを可能にするため、後輪よりの前後駆動力配分とした仕様。車両との一体感を味わえるほか、高速で車体をコントロールすることにより、タイム短縮に寄与。 |
NORMALモード | GRヤリス RZ“High performance”搭載のNORMALモードと同じ。 |
ロバンペラEdition 四駆制御モード
DONUTモード | ドリフト走行やドーナツターンが得意なロバンペラ選手のため、前後輪の拘束力を最大(直結)とし、ドリフト走行時のスライドコントロール性を確保した仕様。 |
KALLEモード | 追加装着した等速リヤディファレンシャルを最大限活かす制御により、リニアな挙動特性を実現。コーナー進入でリヤを積極的に振り出し、脱出時にはアクセルでフロントを引っ張るような運転が可能となり、タイム短縮に寄与。 |
NORMALモード | GRヤリス RZ“High performance”搭載のNORMALモードと同じ。 |
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ>は、次のページ
リアスポイラー GRヤリス RZ(6MT)特別仕様車
オジエEditionに新開発の軽量ラリースポイラー(CFRP製)を、ロバンペラEditionにGRMNヤリスと同じリヤスポイラー(可変ウイング/CFRP製)がそれぞれ採用された。
WRC優勝記念デカール GRヤリス RZ(6MT)特別仕様車
WRCチャンピオン獲得を記念した「WRC優勝記念デカール」がフロントフェンダーに装着されており、優勝の栄光をさりげなくアピールしている。
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ>は、次のページ
ボディカラー GRヤリス RZ(6MT)特別仕様車
オジエEditionは新たなマットカラー「マットステルスグレー」を採用。
一方ロバンペラEditionは、競技で使用するヘルメットのデザインを手掛けたデザイナーによる「三色塗装」が施されている。この三色塗装は、カッティングシートなどを用いず、塗装のみで実現された。
ステアリングホイールのステッチ GRヤリス RZ(6MT)特別仕様車
各選手の出身国フランスとフィンランドの国旗をイメージしたステアリングホイールのステッチが施され、内装にもこだわりが感じられる。
このステッチは選手それぞれの国旗の色に合わせて変更されており、細部にわたる配慮が光る。加えて、WRCチャンピオン獲得を祝う専用プレートが助手席前のインストルメントパネルに装着されている。
「GRヤリス」マイナーチェンジ<まとめ>は、次のページ
GRヤリス マイナーチェンジ 後期型、東京オートサロン2024 発表
GRヤリスのマイナーチェンジは、2024年1月12日に開催される東京オートサロンで「進化型GRヤリス」として発表された。
現行型の納車待ちであったユーザーの中には、一部でマイナーチェンジ後のモデルへの契約変更をお願いされるケースもあったようだ。その納期は2024年春頃という話であった。この時期に、マイナーチェンジ後期型の発売日が設定されていることが想定されていた。
2023年9月には、陸送中の擬装車両がスパイショットされていたことから、マイナーチェンジに向けてのテスト走行が実施された可能性があった。ただし、フロントやリアの一般的にマイナーチェンジでエクステリア変更が行われるような箇所は、はっきりと確認することができずにいた。
また、これとは別の車体になるが、サーキット内における擬装車両のテスト走行シーンもスパイショットされていた。
「GRヤリス後期型」テスト走行<スパイショット>は、次のページ
GRヤリス マイナーチェンジ後期型は、GRカローラのエンジン採用
ヤリスシリーズは、2020年2月に発売された通常5ドアのヤリスを含め、まだフェイスリフトが実施されていなかった。新たな顔つきの後期型モデルの準備が進められていると考えるのは妥当で、デザイン変更はGRヤリスにも実施された。
パワートレインでも大きな進展があった。
現行型GRヤリスのパワートレインラインナップは、「G16E-GTS型 1.6L 直列3気筒ターボ(272ps) + 6MT」、および「M15A-FKS型 1.5L NA + CVT」である。マイナーチェンジにおいては、前者の1.6LターボがGRカローラと共通の304psへパフォーマンスアップされた。さらに新開発の8速ATモデルが追加された。
インテリアでも大幅変更となった。これには予想されてきたデジタルメーターの採用にとどまらず、専用デザインのコックピットが与えられ、大きなサプライズとなった。
「GRヤリス」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
「GRMNヤリス」ワールドプレミア、東京オートサロン2022
TOYOTA GAZOO Racingは、東京オートサロン2022で「GRMNヤリス」をワールドプレミアさせた。
GRMNヤリスの販売限定台数は500台で、2022年夏頃より全国のGR Garageでの発売が予定されている。
通常GRMNヤリスの車両価格は7,317,000円に設定される。
「GRヤリス」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
GRMNヤリス“Circuit package”
出展されたグレー系ボディのGRMNヤリスは“Circuit package”で車両本体価格846万7000円となる。
主に以下の装備が標準となる。
- BBS製 GRMN専用 18インチホイール
- 18インチブレーキ
- ビルシュタイン製 減衰力調整式ショックアブソーバー
- カーボン(綾織CFRP)製 リヤスポイラー
- サイドスカート
- リップスポイラー
「GRヤリス」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
GRMNヤリス“Rally package”
もう一方のレッド系ボディカラーの車両は、GRMNヤリス“Rally package”で車両本体価格837万8764円となる。
主に以下の装備が標準となる。
- GRショックアブソーバー&ショートスタビリンクセット
- GRアンダーガードセット
- GRロールバー(サイドバー有)
「GRヤリス」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
GRMNヤリスの車体フレーム
スポット溶接と構造用接着剤を多用し、車体強度と剛性が高められた。
赤で示された箇所にスポット溶接、青で示された箇所に構造用接着材が採用されている。
「GRヤリス」モデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
GRヤリス モデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2024/03/21
- マイナーチェンジ相当、進化型GRヤリスの販売開始
- 消費税込み車両本体価格3,490,000~5,330,000円
- 新開発8速AT「GR-DAT」搭載モデルは、6MTモデルから35万円プラス
- 各100台限定の特別仕様車 オジエエディション、ロバンペラエディション抽選開始、各845万円
- 2024年1月12日の東京オートサロンでマイナーチェンジ相当の「進化型GRヤリス」を発表
- 大阪オートメッセで、各100台限定の特別仕様車 オジエエディション、ロバンペラエディション公開
- GRカローラの304psエンジン採用
- インテリアを全面刷新、専用コックピット、デジタルメーター採用
- エクステリアデザインの変更(フロントグリル周辺、リアロアガーニッシュ、リアコンビネーションランプ、ハイマウントストップランプ)
- 強化したシャシーとボディ
- クーリングパッケージを新設定
- 「SPORT」「NORMAL」「ECO」のドライブセレクトモードを標準設定
- GPS位置判定で利用可能、サーキットモード採用
- 縦引きパーキングブレーキを新設定
進化型GRヤリス RC 画像 大阪オートメッセ 2024年2月
進化型GRヤリス RZ High-performance オジエEdition 画像 大阪オートメッセ 2024年2月
進化型GRヤリス RZ High-performance ロバンペラEdition画像 大阪オートメッセ 2024年2月
進化型GRヤリス RZ High-performance 画像 大阪オートメッセ 2024年2月
進化型GRヤリス 画像 東京オートサロン 2024年1月
進化型GRヤリス 画像 2024年1月
進化型GRヤリス RZ “High performance” 主要諸元 2024年1月
全長 mm | 3995 | |
全幅 mm | 1805 | |
全高 mm | 1455 | |
ホイールベース mm | 2560 | |
トレッド(フロント・リヤ) mm | 1,535/1,565 | |
乗車定員 | 4 | |
車両重量 kg | 1,280 (GR-DAT搭載モデルは1,300) | |
エンジン | 直列3気筒インタークーラーターボ | |
型式 | G16E-GTS | |
内径×行程 mm | 87.5 X 89.7 | |
総排気量 L | 1.618 | |
最高出力 kW(PS)/rpm | 224(304)/6,500 | |
最大トルク N・m(kgf・m)/rpm | 400(40.8)/3,250~4,600 | |
トランスミッション | iMT(6速マニュアルトランスミッション) or GR-DAT(8速オートマチックトランスミッション) | |
駆動方式 | スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式) | |
差動装置 | フロント | トルセン®LSD |
リヤ | トルセン®LSD | |
サスペンション | フロント | マクファーソンストラット式 |
リヤ | ダブルウィッシュボーン式 | |
ブレーキ | フロント | ベンチレーテッドディスク(18インチアルミ対向4ポットキャリパー) |
リヤ | ベンチレーテッドディスク(16インチアルミ対向2ポットキャリパー) | |
ホイール | BBS製 鍛造アルミホイール 8J インセット45mm | |
タイヤ(フロント・リヤ) | 225/40ZR18 ミシュラン Pilot Sport 4S | |
燃料タンク容量 L | 50 |
進化型GRヤリス RZ “High performance” (6MT) 特別仕様車 装備一覧 2024年1月
オジエEdition | ロバンペラEdition | |
外装 | マットステルスグレー WRC優勝記念デカール(フロントフェンダー左右) フロントラジエーターグリル加飾(フランス国旗) BBS製アルミホイール(18×8J)+フランス国旗+TOYOTA GAZOO Racingロゴ加飾 ブルーキャリパー TOYOTA GAZOO Racingデカール(ドア左右) オジエEditionロゴ(バックドア) 軽量ラリースポイラー(CFRP製) |
ロバンペラEdition専用色(3色塗装) WRC優勝記念デカール(フロントフェンダー左右) 等速リヤディファレンシャルギヤ BBS製アルミホイール(18×8J)+TOYOTA GAZOO Racingロゴ加飾 TOYOTA GAZOO Racingデカール(ドア左右/リヤバンパー) ロバンペラEditionロゴ(バックドア) リヤスポイラー(可変ウイング/CFRP製) |
内装 | WRC優勝記念バッジ(助手席) 専用GR Full TFTメーター表示(MORIZOモード/SEB.モード) ステアリングステッチ(ブルー×グレー×レッド) グレーステッチ(シフトブーツ・パーキングブレーキカバー・シート) |
WRC優勝記念バッジ(助手席) 専用GR Full TFTメーター表示(KALLEモード/DONUTモード) ステアリングステッチ(ブルー×グレー) ブルー×グレーステッチ(シフトブーツ・パーキングブレーキカバー・シート) |
機構 | 4WDモードセレクトスイッチ(NORMALモード/MORIZOモード/SEB.モード)オジエEdition専用制御 | 4WDモードセレクトスイッチ(NORMALモード/KALLEモード/DONUTモード)ロバンペラEdition専用制御 |
GR YARIS RZ “High-performance・Sébastien Ogier Edition Concept” 画像 東京オートサロン2023
GR YARIS RZ “High-performance・Kalle Rovanperä Edition Concept” 画像 東京オートサロン2023
初期型GRヤリス
東京オートサロン2020発表、ヤリスGRパーツ詳細、GRヤリス1.6Lターボ、ヤリス Cup Car CONCEPT 2021
2019年後半に車体公開された新型ヤリスは現在予約受付中で、2020年2月10日の正式発売が予定されています。
そんな中、いち早く発売されたヤリス GR PARTSの情報を詳しくお伝えしていきます。
そして、東京オートサロン2020で公開されたGRヤリス。こちらは1.6ターボ搭載で2020年夏発売。
最後に、2020年末発売予定の一般向けレース車両、Yaris Cup Car CONCEPT 2021について。
GRフロントスポイラー
最初に、東京オートサロン2020で出品された赤のヤリスから見ていきます。GR PARTSのほとんどが装備され、注目を集めたモデルです。ヤリス車両本体が発売前という段階ですが、GR PARTSは既に価格も決まっています。
まずはフロントから、GRフロントスポイラーが消費税込47,300円です。
つや消しブラックの樹脂素材、地上高はオリジナルより約22mmダウン、全長は約2mmプラスとなります。
バンパープロテクター装備車を除き取り付け可能です。
GRサイドスカート
サイドのエアロパーツとしてGRサイドスカートも用意されています。消費税込み63,800円。
ツヤ消しブラックの樹脂素材、地上高約44mmダウンとなります。
プロテクションフィルム、マッドガード装備車を除き取り付け可能です。
GRリヤサイドスポイラー
後ろはGRリヤサイドスポイラーが34,100円。他のエアロパーツ同様に素材はツヤ消しブラック樹脂です。
地上高約66mmダウンとなります。
マッドガード装備車を除き設定可能です。
エアロパーツセット
ここまで紹介した3つのエアロパーツ
GRフロントスポイラー
GRサイドスカート
GRリヤサイドスポイラー
これらをパッケージしたエアロパーツセットが消費税込み145,200円で設定されます。
GRフロントバンパーガーニッシュ
次にフロントフェイスの表情を大きく変えるアクセサリーです。ヘッドランプ目頭とフロントグリルをブラックアウトで繋ぎスポーティーなイメージが強調されます。
GRフロントバンパーガーニッシュは消費税込み26,400円です。
GRサイドデカール
サイドは、チェッカーフラッグ柄のGRサイドデカールを設定。消費税込み33,000円。
GRスポーツサイドバイザー
窓枠はGRスポーツサイドバイザーを装備。
ヤリス1台分セットで消費税込み18,700円となります。
鍛造16インチアルミホイールセット
足回りのほうでは、マットブラックの鍛造16インチアルミホイールセットが消費税込み275,000円で用意されます。
メンバーブレース
メンバーブレースは消費税込み52,800円。
ボディ剛性を向上させることで、しなやかな乗り心地と安定したロードホールディング性能がもたらされます。スチール製で地上高約26mmダウンとなります。
GRカーボンナンバーフレーム
GRカーボンナンバーフレームは、フロント用とリヤ用が別々に用意されます。いずれも一つ消費税込み19,800円となります。
GRラゲージマット
GRエンブレム付きのGRラゲージマット。
消費税込み13,200円です。
GRドアハンドルプロテクター
GRドアハンドルプロテクターは消費税込み6,600円で設定。
ドア開閉時のひっかき傷を防止するだけでなく、ドアハンドルまわりをスポーティにドレスアップします。カーボン調の表面処理がされていますが、ポリ塩化ビニル製です。
IRカットフィルム
リアウィンドウ、リアサイドウィンドウにはIRカットフィルム消費税込み20,900円を用意。
透過率約21%のスモーク、約8%のダークスモークの2種類から選択可能です。
GRディスチャージテープ
そして、GRロゴ入りアルミテープとして、
GRディスチャージテープ、1台分4枚セット、工賃込み、あるいは自分で貼り付けてもOKで消費税込み5,500円となります。
GRエアロタービュレーター
フェンダーのドレスアップ。
GRエアロタービュレーターが消費税込み19,800円。
GRバルブキャップ
お手軽な装飾パーツとして、GRバルブキャップ消費税込み3,960円が用意されます。
GRヤリス、東京オートサロン2020
新型GRヤリスです。
東京オートサロン2020でアンベール、初公開となっていました。
全長3,995×全幅1,805×全高1,460、ホイールベース2,558mm。
WRCを「勝ち抜く」ために生まれたホモロゲーションモデルです。
GRヤリスは2020年夏頃発売予定。
特別仕様車 RZ“First Edition”
特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”
が設定されています。
2020年1月10日から6月30日までの約6ヶ月間、Web限定で先行予約が受付中となっています。
新型車GRヤリスは、WRCに学び、そしてWRCで勝つためTMRとともに一から開発を行った、TOYOTA GAZOO Racingが展開するスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルとなっています。
TOYOTA GAZOO Racingは、2017年モナコのラリー・モンテカルロに参戦してから現在まで、WRCを通じて世界の様々な道を知り、人とクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」に取り組んできました。
これまでの取り組みで蓄積してきた知見やノウハウを注ぐとともに、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamに学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のいかなる道でも思い通りに操れるクルマ、つまり「誰もが安心して思いのままに運転できる」GRヤリスが誕生しました。
新型車GRヤリスはTNGAの思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用。WRCの現場からのフィードバックを踏まえ、一から鍛え上げ、バランスの取れた高剛性ボディを実現するとともに、前後のサスペンションジオメトリを最適化。スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”との組み合わせによって、高次元での動的性能を追求しています。
また、アッパーボディには、アルミ素材のエンジンフード、トランクリッド及びドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンとしました。
バリエーションの一つとして搭載される1.6L直列3気筒直噴ターボエンジンは、新開発の小型軽量ハイパワーユニットとなります。
最高出力200kW
最大トルク370Nm
TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加え、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、3気筒エンジンとして世界最高レベルの出力とワイドなトルクレンジを追求。
リズミカルな変速を可能にした6速マニュアルトランスミッションと組み合わせ、圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びが感じられるエンジンに仕上げられました。
そして4WDシステムです。新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”によって余すことなく四輪に伝えられます。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を実現したとしています。
先行予約限定モデルとなる、特別仕様車 RZ“First Edition”は、RZグレードをベースに、マットブラック塗装を施したラジエターグリル、フロントサイドディフューザー、リヤスポイラー及びリヤバンパーを特別装備。消費税込み車両価格3,960,000円となります。
そしてもう一つ、特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”は消費税込み車両価格4,560,000円。こちらもRZグレードがベースではありますが、より限界性能を高めた“High-performance”の装備に加え、RZ“First Edition”の特別装備とともにマットブラック塗装のBBS製鍛造アルミホイールも備わった仕様となっています。
ヤリスWRC
こちらは、東京オートサロン2020で公開されたヤリスWRC2020年モデルです。今シーズンまでは、従来型エクステリアの車体での参戦となります。
レースシーンにおいては来シーズン2021年から、新型ヤリスをベースとしたモデルへの切り替えが進められます。
ヤリス Cup Car CONCEPT 2021
そんななか、一般向けレース車両、ヤリスカップカーコンセプト2021が公開されました。
ネッツカップヴィッツレースは2021年にヤリスカップへと生まれ変わります。
来シーズンからのレース参加に間に合うように、ヤリスカップカーは2020年末の発売が計画されています。
新型ヤリスをベースにロールケージ、専用サスペンションセット、6点式シートベルト、フロント・リア牽引フックなどレース参加を前提とした装備が与えられ、現在開発中となっています。
直列3気筒1.5LのNAガソリンエンジン搭載で、トランスミッション6速MTとCVTが設定される予定。
もちろん公道走行も可能です。
一般からレース参加を始めるにあたって、低価格な入門モデルとして注目されています。