東日本大地震のためフィットシャトルの発売を延期
ホンダは3/17に予定していたフィットシャトルの発売を延期を決定した。
東北地方、関東地方が主に被害を受けた、東日本大地震の影響によるものだ。
工場は操業停止状態
フィットシャトルの発売延期の直接的原因には、現在、全ての国内の生産工場が操業を停止していることが考えられる。
宮城県や岩手県から部品調達していたパーツもあり、電力が回復してもフィットシャトルをはじめとするホンダの各車種の生産再開の目処は立っていない。
営業所も混乱
生産拠点の休止および、フィットシャトルの販売延期を受けて、混乱はホンダの営業所にも及んできたようだ。
被害の大きかった東北地方は言うまでも無いが、関東地方のディーラーでも揺れによって乱れた店内の後片付けで忙しい。
また、消費者心理としても、車検切れが迫っているなどの特別な理由がなければ、新車を選ぶような気分には、ならないだろう。
自動車の生産が全くできない
自動車の生産がストップしているのは、フィットシャトルやホンダ車に限ったことではない。
自動車というのは、パーツ単位で見れば、自動車メーカーや車種を問わず、独占的にシェアを占めている部品がある。
フィットシャトルはハイブリッドシステムを採用したグレードがあるが、このような部品生産や技術が世界的に汎用化していない先進的な車は、独自性の高いパーツの比率が高く、生産力の回復が特に遅れる可能性がある。
国内で自動車部品の調達できない場合は、パーツによっては海外からの調達も可能だ。
しかし、一部、日本でしか生産できないパーツもあり、それが宮城や岩手で生産されていたとなると、自動車の生産そのものの操業再会が非常に遅れてしまいそうだ。
そういった理由で、ハイブリッドカーは生産の開始が特に遅くなることが予想される。
極端な話、ノーマルのガソリン車であるフィット（海外では車名ジャズ）なら、海外工場から逆輸入すれば、ホンダの国内工場が稼動していなくても日本市場に供給可能になる。
現在のところ、広島、山口など西日本を中心に生産拠点にしているマツダの生産復帰がもっとも早くなるのではと、期待されているが、こちらについても3/16までの操業中止が、さらに3/20までと延期になった。
フィットシャトル関連イベントも中止
Hondaウエルカムプラザ青山で3月18日（金）～21日（月）にフィットシャトル関連イベントが開催予定であったが、これも延期となってしまった。
延期日程については、まだ決まっていないが、改めてフィットシャトルがデビューする日以降になるだろう。
今回はフィットシャトルのデビューを待ち望んでいた人にとっては残念であるが、フィットシャトルは必ず発売される。
新しい発売日を気長に待ってあげるしかないだろう。
