新型【ムーヴ キャンバス】ターボエンジンとデザイン性の高いセオリーで「おばさん」カー返上【ダイハツ最新情報】フルモデルチェンジいつ?2022年7月発売、価格149万6千円~

ムーヴ

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ダイハツから新型ムーヴキャンバスが2022年7月に発売された。

先代型ではツートンカラーのイメージが強く、女性ユーザーにターゲットを絞った商品となっていた。新型もツートーンカラーのモデルとして「stripes」を設定し、引き続き女性ユーザーからも支持を得ることになるだろう。

そして、新型は男性ユーザーの獲得にも意欲を感じる商品となっている。ターボエンジンの選択が可能となり、モノトーンカラーながらもデザイン性を向上させた「theory」がラインアップされる。

消費税込み車両本体価格は、2WD車が149万6000円~179万3000円。各4WD車が12万6500円高で設定される。プラットフォームにはダイハツ最新のDNGAが採用される。エクステリアは人気車種であった先代型からのキープコンセプトとなった。

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パワートレインはKF型のNAとターボ、D-CVTはターボのみ

新型キャンバスではターボエンジン搭載モデルが設定されるのも特徴の一つ。エンジンラインナップはKF型のNAとターボの2種類が用意される。

トランスミッションとしては、遊星ギア式動力分割機構を備えた金属ベルト式CVTの「D-CVT」の全車採用が期待されたが、これはターボ車のみの採用に留まった。

D-CVT

D-CVT

ダイハツはこれまで、軽自動車に対するD-CVTの搭載をタントでは全車採用としてきたが、タフトではターボ車での採用に留まりNA車には採用してこなかった。キャンバスは後者の例となり、NA車には通常CVTを採用することでコストが抑えられた。

新型ムーヴキャンバスの価格は149万6000円から

発表前から商品カタログがリークしており、デザイン画像など情報が出回っていたが、大きな変更点は無し。

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新型ムーヴキャンバスの消費税込み車両本体価格は、

  • Xグレードが149万6000円、
  • Gグレードが167万2000円、
  • Gグレード ターボ車が179万3000円

に設定された。

また、各グレードに4WD車が+12万6500円で用意される。

ツートンカラーの「stripes(ストライプス)」と、モノトーンカラー「theory(セオリー)」が設定されるが、両者の設定価格は同じとなる。

ターボエンジン車が用意されることも従来型との大きな違いの一つで、走行性能を求めるユーザーへ販売の裾野を広げることになりそうだ。

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新型ムーヴキャンバスのデザインはキープコンセプト

エクステリアデザインは従来型コンセプトを踏襲しているのが印象的で、一見するとマイナーチェンジ相当にも見える。ただし、プラットフォームは、軽自動車としてはタントやタフトで先行導入されてきた、DNGA(ダイハツニューグローバルアーキテクチャ)が採用されている。これにより車体重量において大幅な軽量化がなされ、さらにD-CVTも採用され燃費性能の向上が果たされた。

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キャンバスの外観的特徴の一つである、愛嬌のあるヘッドランプユニットのデザインはキープコンセプトながらも、円形ヘッドランプを内寄りに配置することで、目付きは大きく変わっている。従来型よりもシャープな印象に仕上げられた。

リアコンビネーションランプも外形は従来型のキープコンセプトであるが、丸いブレーキランプ内にターンシグナルランプとバックランプを配置した凝ったデザインとなった。

ツートンカラーの「stripes」は8色のボディカラーを設定

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「stripes」はルーフ、ボンネットフード、ドアハンドルラインより上部がホワイト系の別色が塗ら、以下の合計8色が用意される。

  • レイクブルーメタリック
  • シトラスイエロークリスタルシャイン
  • ファインミントメタリック
  • アプリコットピンクメタリック
  • スムースグレーマイカメタリック
  • サンドベージュメタリック
  • レーザーブルークリスタルシャイン
  • ファイアークォーツレッドメタリック

「stripes」のインテリアカラーはインパネとダッシュボードにホワイト系、シートにブラック系を配色し、プレミアムで所有欲を満たす雰囲気に仕上げられる。

モノトーンカラーの「theory」は7色のボディカラーを設定

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「theory」は以下の7色が用意される。

  • レイクブルーメタリック
  • サンドベージュメタリック
  • レーザーブルークリスタルシャイン
  • ファイアークォーツレッドメタリック
  • スムースグレーマイカメタリック
  • シャイニングホワイトパール
  • ブラックマイカメタリック

「theory」のインテリアカラーはインパネとダッシュボードにブラウン系、シートにブルー系を配色し、汚れが目立たず実用的に仕上げられる。

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新型のメーターパネルは、ステアリング前に移動

インテリアでは、従来型から大きく変更した部分がある。

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新型ムーヴキャンバス

従来型のダッシュボード中央には、大型のセンターメーターが配置され、インテリアデザインの特徴となっていた。新型ではダッシュボード中央上部に大型のナビゲーションディスプレイが配置され、近年のトレンドに従ったものとなった。なお、新型のメーターパネルはステアリング前に置かれた。

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従来型ムーヴキャンバス インテリア

新型ムーヴキャンバス、新CM

新型キャンバス画像

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ムーヴキャンバスがフルモデルチェンジ、正式発売は2022年7月13日

新型ムーヴキャンバスのスケジュールとしては、2022年6月27日の発表、正式発売日として翌6月28日が設定されていた。しかし、少し延期となり、2022年7月5日に発表され、2022年7月13日の発売となる。

ムーヴキャンバス

従来型 ムーヴキャンバス

従来型ムーヴキャンバスは2016年9月に発売されたモデルで、販売6年目に入っている。これまでの一部改良では、2017年に「スマートアシストIII」が採用された。さらに2018年には低価格グレードの廃止もあり「スマートアシストIII」は全車標準装備となった。2019年以降も、主に新色の設定や特別仕様車の発売による販売のテコ入れがあった。しかし、大幅なフェイスリフトを含むマイナーモデルチェンジなどについては、これまで実施されなかった。

2022年に新型ムーヴキャンバスが登場することは以前から情報があったが、マイナーモデルチェンジ程度の改良になることが予想されていた。しかし、これはフルモデルチェンジとして開発が進められてきたようだ。

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ムーヴキャンバスはベース車のムーヴに、主に女性をターゲットとした専用エクステリアとスライドドアが装備された軽自動車となる。古くからあるスライドドア付きの軽自動車と言えば、ダイハツ・タントやホンダ・N-BOXなどといった全高が1.8m前後のモデルが主流であった。対するムーヴキャンバスは全高1.7未満で、その好調なセールスを背景にコンセプトが近いライバルが出現。スズキの新型ワゴンRスマイルが2021年に発売された。ムーヴキャンバスのフルモデルチェンジが急がれる理由には、こういった他社の動向も影響しているのではと考える。

ムーヴカスタム後期型

ムーヴカスタム

一方で通常ムーヴ、ムーヴカスタムについては販売8年目を迎えている。本来はこちらのフルモデルチェンジを先に行うのが順当という考え方もあるが、軽自動車の人気がスライドドア付き車種にシフトしており、ムーヴキャンバスのフルモデルチェンジが優先された。

ムーヴキャンバスはフルモデルチェンジでは採用が見送りとなった軽自動車向けe-SMART HYBRID

新型ムーヴキャンバスはダイハツの新世代プラットフォーム、DNGAが採用される。そして、ターボエンジン搭載モデルがラインアップに加わる見込み。高い走行性能を備えたモデルを用意することで、ユーザーの裾野を広げることになりそうだ。

ロッキー e-SMART HYBRID 構造

e-SMART HYBRID

そんな中、現段階で新型ムーヴキャンバスへの採用が難しいと考えられる新技術が、軽自動車向けのe-SMART HYBRIDである。ダイハツ独自開発のシリーズ式ハイブリッドであるe-SMART HYBRIDは、1.2Lエンジンタイプが小型SUVのロッキーで先行導入されている。e-SMART HYBRIDには軽自動車向けが存在することをダイハツは公表していたが、その導入時期は今回のムーヴキャンバスのフルモデルチェンジのタイミングでは無かった。

新型ムーヴキャンバス登場、旧型購入者は後悔しないのか

新型ムーヴキャンバスであるが、必ずしも新しい方にメリットがあるわけではないと考えている。特に懸念されるのが、新型の納期が長期化する可能性が高いということ。新型キャンバスの先行予約の受付は、正式発表前から始まっており、既に多くのオーダーを集めていることが予想される。

ムーヴキャンバスは人気車種であったため、新型のエクステリアはキープコンセプトとなった。従来型と新型のエクステリアの違いは、オーナーで無ければ判別が難しいほどで、従来型の購入者も比較的後悔することが少ないのでは無いだろうか。

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従来型 ムーヴキャンバス

新型ムーヴキャンバスは、おばさんカーのイメージを返上できるか、FMC新デザインとターボエンジン搭載に期待

新型ムーヴキャンバスでは、おばさんイメージを払拭できるのかも、大きなテーマとなっている。ムーヴキャンバスは、後席スライドドア付きであったり、ターゲットを絞った女性向けのエクステリアデザインを採用していることもあって、軽自動車としては高価格な車種となっている。経済的にゆとりのあるユーザーに選ばれる軽自動車となっており、それは実質的には、おばさん世代が多くなってしまう。また、特にボディカラーのパールホワイトⅢ×ナチュラルベージュマイカメタリックは、ブラウン系ツートンカラー仕様で世代を問わず人気色となっているが、おばさんイメージを強める結果にもなった。

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フォルクスワーゲン ID. Buzz

一方で、ムーヴキャンバスのエクステリアデザインのモチーフとして考えられる「フォルクスワーゲン・バス」は、現代版の復活モデルとしてEVの「ID.Buzz」が2022年3月に発表された。ムーヴキャンバスはおじさんユーザーからも注目を集める存在となっている。新型ID.Buzzをイメージさせる商品設定に成功すれば、ユーザーの裾野を広げることにも。おばさんイメージを払拭できれば、老若男女から支持される車種となるだろう。

ムーヴキャンバスが先行フルモデルチェンジ、元祖ムーヴシリーズは2023年予想

ムーヴキャンバスは、2014年発売の通常ムーヴに対して2年遅れで登場した。ムーヴがベースの派生車種で、後席スライドドアの装備と女性をターゲットとした専用内外装を特徴としている。

ムーヴキャンバス スライドドア

国内の小型車ニーズは、登録車クラスから軽自動車へシフトする動きが出て久しいが、近年は特に後席スライドドアを装備した車種が人気で、販売の中心となってきた。ムーヴキャンバスもそんな車種の一つで、ムーヴシリーズの中でも販売比率が高い。

ワゴンRスマイル HYBRID X 2021

ワゴンRスマイル HYBRID X

特にムーヴキャンバスは女子向けのスライドドア付き軽自動車として人気を博してきたわけだが、2021年になってスズキからコンセプトが近く直接的なライバルとなる新型車種「ワゴンR スマイル」が発売された。こういった市場環境の変化もあり、ムーヴキャンバスのフルモデルチェンジを急ぐ声が高まった。

ダイハツではムーヴシリーズのフルモデルチェンジが計画されているが、2022年の段階でフルモデルチェンジを受けるのは、ムーヴキャンバスに限られ、通常ムーヴとムーヴカスタムのフルモデルチェンジは2023年以降の実施が予想される。

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