LC500 特別仕様車“EDGE” HAKUGIN（白銀）
レクサスは、LC500h／LC500／LC500 Convertibleに一部改良を施し、2023年6月8日に発売した。さらに、LC500をベースにした特別仕様車“EDGE”を60台限定で抽選販売する。
特別仕様車“EDGE”の抽選申し込み期間は6月8日（木）から6月27日（火）で、受け付け後の6月29日（木）から順次商談を開始する。期間中、レクサスインターナショナルギャラリー青山では特別仕様車“EDGE”（北米仕様）を、6月17日（土）から6月26日（月）まで展示。また、レクサスギャラリーミッドランドスクエア（名古屋）では、6月22日（木）から6月27日（火）まで特別仕様車“EDGE”（日本仕様）を公開する。
今回の一部改良により、LEXUSのフラッグシップクーペは更なる走行性能を獲得。Toyota Technical Center Shimoyamaでのテストにより、”Always On”の観点から駆動系の進化を遂げた。また、Lexus Safety System +の機能拡充により安全性を向上、タッチディスプレイの導入でマルチメディアシステムの使い勝手を進化させた。
特別仕様車“EDGE”は「より鋭く、より優雅に」を開発コンセプトに掲げ、ボディ剛性や空力性能を高める技術を採用。また、専用カラーによる内外装デザインで、ドライバーの運転体験を一層引き立てる空間創りに注力した。今回の新発表で、レクサスは更なる品質向上と顧客満足度の向上を実現する意向を示した。
新型LC メーカー希望小売価格
| エンジン | ハイブリッドシステム | 駆動 | 消費税込み車両本体価格（円） | ||
| LC500h | “S package” | 8GR-FXS（3.5L V型6気筒） | Lexus Hybrid Drive | 2WD（FR） | 15,330,000 |
| 14,500,000 | |||||
| “L package” | 14,500,000 | ||||
| LC500 | “S package” | 2UR-GSE（5L V型8気筒） | Direct Shift-10AT | 2WD（FR） | 14,830,000 |
| 14,000,000 | |||||
| “L package” | 14,000,000 | ||||
| LC500 Convertible | 2UR-GSE（5L V型8気筒） | Direct Shift-10AT | 2WD（FR） | 15,500,000 | |
| LC500 特別仕様車“EDGE” | 2UR-GSE（5L V型8気筒） | Direct Shift-10AT | 2WD（FR） | 17,600,000 | |
新型LCシリーズ、進化のポイント、乗り心地と操縦安定性
レクサスのLC500／LC500 Convertibleでは、エンジンマウント特性の変更やLC500h／500のリヤサスペンションメンバー取り付け部の補強を行い、剛性の向上を果たした。特にLC500 Convertibleでは、トンネルブレースの追加や床下ブレースの補強を行うことで、車両全体の剛性向上が図られた。
ホイールの締結にはワッシャ付きハブボルトを採用し、締結力を向上。また、ノーマルタイヤを標準設定とすることで、乗り心地とハンドリング性能の高次元での両立が目指された。
車両の走行性能に重要な役割を果たすコイルスプリング、スタビライザー、ショックアブソーバーの諸元を最適化し、接地感や操舵応答性の向上に成功。これにより、よりリニアで滑らかな車両挙動を実現した。
また、AT制御の見直しにより、よりドライバーの意志に合わせたシフトスケジュールを設定し、アクセルレスポンスの向上に繋げた。これにより、気持ち良いドライブフィールを手に入れることが可能となった。
スポーツ走行を好む顧客の要望に応えるために、統合型走行安定システム（VDIM制御）にEXPERTモードを設定。基本的にVDIM制御をオフとする一方、車両挙動が大きく乱れた場合には制御が介入する仕組みとなっている。さらに、オートマチックトランスミッション（AT）にオイルクーラーを採用することで、サーキット走行などでの油温上昇を抑制する対策も施した。これらの改良により、レクサスは高い走行性能と快適性を両立させることに成功した。
新型LC500h／LC500／LC500 Convertibleのカラー展開
レクサスのLC500h／LC500／LC500 Convertibleは、新たに外板色ソニックカッパーとヒートブルーコントラストレイヤリングを取り入れ、内装色にはダークローズを新規採用した。さらにLC500h／500では、ブルー＆ホワイトの新色も選択可能となった。これらの内装カラー配色変更により、より高級感あふれる室内空間の実現を図った。
特にLC500 Convertibleでは、ルーフカラーに新色レッドを導入。これにより、スポーティさと優雅さを兼ね備えた印象を与えることに成功した。
新型LC500h／LC500／LC500 Convertibleに最新マルチメディア採用
レクサスの新しいLC500h／LC500／LC500 Convertibleは、12.3インチのタッチディスプレイを採用。ナビゲーション、音楽、車両設定などの各種メニューを運転席側に常時アイコン表示することで、操作性の向上を達成した。さらに、画面全体のレイアウトは情報の粒度に応じて表示エリアを分け、統一感のある操作フローを確立。
新型LC500h／LC500／LC500 Convertibleに採用されるLexus Safety System +
Lexusの新モデル、LC500h／LC500／LC500 Convertibleは、さらに強化されたLexus Safety System +と先進の装備を採用。交通事故死傷者ゼロを目指し、事故防止と負担軽減を重視した。
新たに強化されたLexus Safety System +は単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、プリクラッシュセーフティの対応領域を拡大。昼間の自転車運転者や夜間の歩行者、さらには交差点での対向車や横断歩行者の検知が可能になった。また、緊急時の操舵支援や低速時の加速抑制などの新機能も追加。
AI技術を活用した「レーントレーシングアシスト（LTA）」は車線認識の支援範囲を拡大。スムーズで途切れにくい操舵支援を可能にした。
「レーダークルーズコントロール」は、カーブの大きさに合わせて減速する機能を追加。また、「ロードサインアシスト（RSA）」は、道路標識を読み取り、マルチインフォメーションディスプレイに表示。
さらに、パノラミックビューモニターを採用。前後左右のカメラ映像を合成し、センターディスプレイに表示。車両下方の路面状況やタイヤ位置の把握を補助する床下透過表示機能も設定している。これらの新機能は、安全運転を支援し、ドライバーのストレスを軽減することに寄与する。
LC500 特別仕様車“EDGE”
走行性能
新開発のリヤアルミ中空サスペンションメンバーと追加のフロント床下ブレースにより、ボディ剛性を大幅に向上。一体成型バンパーカナードと固定式リヤウィングにより空力性能を強化。これらの改良と合わせたサスペンションの適合が、「EDGE」の鋭い旋回性と操縦安定性を実現。
特別仕様車専用エクステリアカラー ：HAKUGIN（白銀）
高精度チューニングエンジンは、ムービングパーツの質量合わせと寸法のつくり込みによりフリクションを低減。滑らかな回転フィールとV8エンジンの伸び感を提供。高精度チューニングリヤディファレンシャルは、技術者の手作業によるバックラッシュ再調整により、加減速の応答性と上質なドライビングフィールを強化。
デザイン
外板色には光と影が織りなす「HAKUGIN（白銀）」を採用。美しい造形を際立たせるマットホワイトの新たな質感を追求。エクステリア加飾はブラックで統一し、ストイックな表現とコントラストを強調。
特別仕様車専用インテリアカラー ： KACHIIRO（勝色）
内装色には、「KACHIIRO（勝色）」という勝利の色を採用。細部まで拘り抜いたブルーのワントーンコーディネーションで、洗練された世界観と没入感あふれる室内空間を実現している。特別仕様車”EDGE”は、走行性能とデザインの両面で一段と進化した姿を見せている。
LCシリーズ 一部改良 2021年11月
レクサスは、LCシリーズを一部改良し、2021年11月以降の発売を予告した。
発売時期が間近に迫っているにも関わらず、はっきりした日程が示されないままでの発表となった。半導体不足による生産調整で先が読めない状況が窺い知れる。
車両価格は、LC500hが1377～1500万円、LC500が1327～1450万円、LC500コンバーチブルが1477万円に設定される。
LCシリーズがレクサス全モデルの乗り味を方向づける
LCシリーズは2017年より販売される2ドアクーペモデル。LC500ではV8 5.0Lの2UR-GSE型エンジンを搭載し、ハイブリッドモデルのLC500hではV6 3.5Lの8GR-FXS型エンジンを採用してきた。
LC500h 2016年 ジュネーブ
セダンのLSシリーズのクーペ版という見方もできるが、LSには無いV8エンジン搭載モデルが設定されているもLCシリーズの特徴の一つ。乗車定員やボディタイプだけが特徴ではなく、より走行性能に拘ったのがLCシリーズで、レクサス全モデルの乗り味を方向づけるモデルとしている。
LS500h 2017年 ジュネーブ
LCシリーズ、2021年11月一部改良の内容
足回り、レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステムを最適化
今回のクーペモデル（LC500h/LC500）の一部改良では、その乗り味の更なる深化が目指され、基本性能の向上が図られた。
コイルスプリング、スタビライザーの諸元やショックアブソーバーの制御を最適化することで、タイヤの接地感を高め、操舵入力に対する車両応答のリニアリティと高い旋回G領域でのコントロール性が高められた。
レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム（LDH）装着車では、VGRS、DRS制御を最適化することで、レスポンスがよく、軽快感ある走りを実現。低速から高速まで、車両姿勢の適正化とコントロール性を両立する事で、操る楽しさと安定感が向上した。
「ソニックイリジウム」色を全LCに設定
エクステリアカラーでは、全LCモデル（クーペ・コンバーチブル）に「ソニックイリジウム」が新規設定された。また、コンバーチブルモデルに続き、「テレーンカーキマイカメタリック」をクーペモデルにも追加設定。さらに、クーペモデルのLC500h／LC500“L package”には、「ポリッシュ仕上げ＋ブラック塗装」を施した21インチ鍛造アルミホイールを標準装備。LCの持つ美しいフォルムや上質さを、カラーリングやホイールデザインがより一層引き立てる。
コンバーチブルはインテリアカラー「ブルー＆ホワイト」
インテリアカラーでは、コンバーチブルモデル（LC500 Convertible）に、「ブルー＆ホワイト」と、その専用ルーフカラーとして「マリーンブルー」が新たに設定された。
